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SkyrimとFallout4・76の二次創作メインブログです。 たまにMODの紹介も。
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04.26.09:10

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  • 04/26/09:10

12.18.00:46

Skyrim本完全脱稿しました!!

ご無沙汰してます。 ずいぶん前のブログから時間が経ってしまいました(-_-;)
 タイトルどおりのご報告です。とりあえずいつものアレを。

Skyrim本完全脱稿しましたーーーー!!(ドンドンパフパフーーー!)←効果音

 ……これがやりたかっただけ(ぇ
 いやあ、兎にも角にも今回もいやー長かった。
 ああ、Skyrim本は例によって薄いので別段苦労はしないのですが、薄いながらにも背景描いたりセリフ回しを考えたりと、一枚ずつ丁寧に(色々な意味でね)描いてるため、今回も本当、相当難産の連続でした……でもまぁ、無事脱稿できてよかった。本当に良かった。
 というわけで5冊目のSkyrim本、無事に発行できそうです!
 
 なので前回載せた下絵とペン入れのごっちゃになった本文の完成も当ブログ限定で載せておきます。
 勿論無断転載・複写及び複製はご遠慮下さい。



 これは続きもののネタですが、まぁ大体一枚で終わる感じのネタが少々詰まった本当に薄い本です(-_-;)
 Pixivの方にもこれとは別の新刊のサンプルを公開してるので、併せてご覧になって下さい^^

 で、当日会場で今回の新刊ないしSkyrimの既刊をお買い上げになった方にノベルティ(前回同様キーチェーンもまだまだ余って(笑)ますのでそれと併せて)グッズをお渡しします。
 今回のノベルティはシセロの新刊というわけなので、

 シセロビスコです(笑)
 ノベルティ何にしよーかなーと考えてサイト漁ってたら見つけて直感で「これだ!!」と決め手画像を慌てて描いて(書き下ろし)、製作しました。
 Twitterでは一足早く公開しましたが、予想以上のRTやふぁぼを戴けて、直感に頼って正解だったなぁ(中の人は占いやるんで直感を大事にする奴です)と嬉しかったですw
 本をお買い上げの方に1~2個プレゼントします。
 勿論中身は毒もなければ聖餐できるシロモノでもないので安心してお召し上がりを。

 とりま、こんな感じですが当日は新刊持ってサークルにおりますので、コミケお越しの方は是非一度足を運んでやってください。冷やかしでもOKですw

 では最後に新刊情報をば。

C87 TESV:Skyrim新刊
「Go! Northwest Go!」
B5/12P/¥150Yen

 新刊情報、及びサークル情報はコミケWebカタログでもご覧いただけます。
 サークルの場所や新刊の情報等ちまちま更新してますのでこちらもどうぞ。
 https://webcatalog.circle.ms/Circle/11608266/
 登録しないともしかしたら見れないかもですが(-_-;)

 恐らく次は前日辺りに更新するかもしれないし、しないかもしれません(-_-;)
 もう数週間スカイリムしてないから全然SSもUPできません・・ 次は何かしら載せられるといいなぁ。コミケの後の報告などとか。
 
 それでは12/29当日に。
 東地区 オー43bでお待ちしております。

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11.21.00:38

出せる段階の2/4まできました(笑)


 どうも、ご無沙汰してまっする。
 二週間ぶりの更新かな? とりあえずほったらかしですいませんでした。
 冬コミ原稿の方がペン入れ段階まで終わり、とりあえず最悪でも本が出せる段階にはきております状況です。

 なので毎度御馴染み、当ブログ限定の今回新刊のページから1枚とってみました(笑)
 今回相当うっすいです。内容たった6ページ(+1枚後日談みたいな後書きの落書きがつきます)しかありません。すいません(-_-;)
 薄いくせにクオリティも低くて(まぁ毎度の事だが)、楽しみにしてる人がいたら(そんな奇特な方がいたら足向けて眠れません)申し訳ない位に申し訳ないんですが<(_ _)>
 
 ↑の絵ですが、ペン入れの線と下絵の線が入ってるのでごっちゃごちゃのぐっちゃぐちゃです。全部いっしょくたにしたのにはまぁ、敢えて醜く見難くして当日楽しんでもらおうみたいな(勿論完成版もこっちに載せますので意味がない)感じに・・なりませんけど。
 なんかきたねー文字がぐちゃぐちゃ書いてありますが、あれはネームのネタと若干変えてありまして(ネームは紙に鉛筆で描く奴なのでデジタルで原稿描く際はそれを参考に描いているのです)、描いてるうちに「あ、こうしたほうが分かりやすいかな」「面白いかな」みたいな感じに変えたい際はこうやってきたねー文字を書いてるわけですw
 何も目を凝らして読むものでもないのでささっと一瞥しておく程度でOKw

 とりあえず新刊は出せそうですね。まぁまたそこらへんは後日にでも。
 メインのシャイニングフォース本の方もあるので、まだまだ気が抜けませんが頑張ります><w

 さて、最後に。
 ときたまスカイリム起動して参考のSS撮ったりしてますが、ゲームもちょろちょろやってました(ごめんなさい
 最近のジュリアンさん(どばきん)はこんな感じ。最近はツイッターにしかSS上げてませんでしたが、こっち限定でちまちまと。

 最近のジュリアンさんは騎士鎧MODを入れてこんな井出達で騎士プレイしてますw
 この鎧MOD、めちゃくちゃ出来がいい。細部まで凝ってて具足の形もマントの具合もとてもよく出来てます。なのですごく重い。
 そのまま入れると1Gだったのでテクスチャのみで圧縮させて起動させてますが(2k程度まで落としてます。1kだとモアレが酷くて嫌だったので)テクスチャさえ落とせばそれほど重くはないかな。武器も防具もカッコイイので、気になる方はこちら。

http://www.nexusmods.com/skyrim/mods/57489

 え? 顔がニヤニヤしてるのは何故だって?
 これもMODの影響なのですが、……来年当たりになっちゃうけどネタにしたいのでそれまでとっておきます(爆

 で、最近のセラーナたんも載せておく。
 Twitterでは恥ずかしくて載せられなかったから本邦初公開(?)

 エロい(笑)
 最早下着同然な格好させてて、これじゃセラーナたんを守る騎士プレイどころか、鬼畜な騎士とそいつに連れ回されてる奴隷同然の従者みたいな感じに見えなくもない。ごめんセラーナたんorz
 なんかのゲームの衣装みたいだけど、本当に下着ですな。薄いビスチェみたいな下には真っ白なおパンツしか履いてませんから(笑)
 見てるこっちが恥ずかしい衣装ですが(嘘付け)、エロかわいいです。こんなのを見てるからジュリさんニヤニヤしてるんだろ、といわれたらそうかもしれません(大爆死

 そんな変態プレイ・・いや違うぞ、れっきとした・・いやれっきとはしてないな・・とりあえず最近のプレイがこんなんです 笑
 セラーナたんも女性の表情が変わるMODを入れたため、笑顔がかわいくなってこれがまた妄想を誘発させるというかなんというかもうとりあえずかわいいんだよチクショー! 今回の新刊ではほんの2コマ程度しか出てこないけどさ!!w

 さて支離滅裂になる前に終わらせます。
 あ、前に書き途中でコミケの原稿に入っちまった「誘う者~」の続きですが、来年になっちゃいますがしっかり書きますので(伏線もその後の展開もしっかり頭に入ってます)ご安心(?)
を。
 来年になると、年明けくらいからその話と平行して、ジュリアンさんがセラーナと結婚する過程もちらほら入ってきます。というか1400時間到達したら結婚するつもりですゲームでも(笑)
 ただこっちの話だと、かなり過程を大事にするので、ゲームではあっさりでもここでの二次創作では相当長引きます。それでも楽しみだよ、という奇特な方がいらっしゃったら、お付き合いいただければ幸いです。

 それではまた。次は12月になるんじゃないかな。
 体調に気をつけて原稿頑張ります!

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11.03.19:50

冬コミ受かりました

こんばんわ。 
コミケ当落が発表されてからずいぶん間があいてしまってすいませんでした;;
とりあえず報告としての日記を上げておきますw

で、タイトルどおりコミケ受かりました。
二日目(月)東地区オ-43bです。
相変わらずゲーム(RPG)でサークル取ってるため、今回もスカイリムジャンルのゲーム(その他)ではないのですが、スカイリムの新刊は出しますので興味ある方は是非お越し下さい^^
また前回の如く下絵段階の公開とか本文完成後の見本公開とかしていく予定です。

……なので、またブログ更新及びスカイリムプレイもできんのでそういう記事が遅れがちになります><
ご了承下さいませ。


話変わって、今日久々に資料をSSしにスカイリムに行きましたw
ESOのブレトン装備MODが出てたので早速導入しつつの(ぉ
スタチューにもなった、ブレトン男性の衣装(メインイラストに出てる人の一人ですな)MODが出たのでこれは導入しようと、理由をつけて入れてみました(笑)
 


ちょっと小さかったな・・
うちのどばきんさん(ジュリアン)、あまりフードは被りたがらない奴なんですが、この装備だとフードとマスクつけるとかっこよさ倍増(笑)するんで敢えて被らせてますw

ESO、プレイしなくなってしばらくたってますが、アプデもしてるみたいだからまずまず人気なのかな。日本人はめっきりプレイしてる人減ったみたいですけど、ESOはサントラだけは今でも聞いてます(笑)音楽がすごい好きなので・・ゲームは一ヶ月でやめたけど(ぉ

他にもESO装備出るといいなーwといいたいだけ(?)の記事でした。
原稿頑張りまっする。

ではまた。次回いつになるか分かりませんがあまり放置しないようにしますので^^

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10.31.00:55

誘う者、誘われる者(承前)



「……ふぅ、いい湯だった」
 既に夜半を過ぎている。そろそろ寝ないと明日がきついのは分かっていたが、ちびちび酒の入ったジョッキを口に向けていたせいで、気づけば夜も更けていた、という訳だ。
 いつものレッチング・ネッチで飲んでた訳だが、その日はちょっと違っていた。場所は変わらない。しかし──つと、俺はベッドサイドに置いてあるナイトテーブルの上に無造作に置かれた箱に目を移した。
 ──ほら! お前に相応しいと思ってな、船から来た商人にそれらしいのがあったら仕入れてくれって頼んでおいたんだ、どうだジュリアン、買わないか……っていうか買ってくれよな、結婚申し込む際には必要だろ?
 カウンターでちびちび飲んでいる俺の隣に座りしな、レイブンロックで雑貨店を営むファシス・アロールが声を掛けてきたのは、俺にとある物を買ってくれと言う、相談──こっちの意思を無視して勝手に仕入れたんだ、相談といってもいいだろう──だった。
 無造作な小箱の中に押し込められていたのは、細工を施された青い石を光らせる金色の指輪だった。勿論只の指輪ではない。婚約用のそれであるのは見て一発で分かった。普通、身を守る用途としての魔力を込めた石を嵌め込んだ指輪より細やかな細工がされていたためだ。
 余計なお世話だと内心毒づいたが、ファシスの話術は巧みだった。交渉術に関しては俺より長けているかもしれない。結局それを、何とか値切って二千セプティム金貨で支払い、半ば強引に押し付けられた──そしてその二千枚の金貨の対価として受け取った指輪は、箱から出さずにナイトテーブルの上に鎮座している。
 ……まだどう言ったらいいのかすら考えあぐねているというのに、周りだけが囃し立てているのは正直苛々させられたが、彼らはからかってる訳ではないのは分かっていたから、尚更苛立ちをどこにぶつけたらいいのか分からず途方にくれていた。セラーナには極力普段どおりに接してはいるのだが、苛立ちに気づいていてもおかしくはない筈だ。
 雫が垂れる髪を無造作に布で拭いつつ、どうやったらこれを渡すきっかけが得られるかと思案していた時だった。
「あら、そんな格好で湯冷めしますわよ?」
 ノックもせずいきなり扉を開けて入ってきたセラーナが、開口一番突いて出た言葉はそれだった。思わずびくっと身を震わせながら背後を見ると、セラーナが訝しげにこちらを凝視しながら突っ立っていた。
「なっ、なんでノックしないんだ。いきなり入ってくるなよ」
 後ずさりしながら、俺は半裸の格好で立ったままの自分が恥ずかしくなった。以前まではセラーナが寝室に入ってくるのは別段、気にもしなかったのに今こうして彼女が目前に居るとどきどきしている自分が居る。上半身裸のまま、下はやや擦り切れた皮製のズボンを穿いてはいるが、こんな格好を第三者に見られたら確実に変な想像をするに違いない。
「……今までもこうしていたじゃありませんの。今更じゃありませんでして?」
「そうかもしれないが……」後ずさりしながら、ナイトテーブルの上に置いたままの箱を素早く手に取り、背後に隠す。「で? 何の用だ」
 彼女は肩をすくめて見せ、「ジュリアンが居なくならないように見張っているだけですわ。どうぞおやすみなさいませ」
「は? 俺が居なくならないように……?」
 一瞬、何の事を言ってるのか分からなかった。俺が居なくなる訳ないじゃないか……セラーナにあんな大々的に告白したのに?
「ええ。……またミラークの影響でジュリアンが何処か勝手にフラフラと出て行かないように見張っているんですわ。出て行こうとでもしたらどんな手段を使っても阻止してみせますわよ」
 ぽかんとしてしまったが、次の瞬間には笑いに変わっていた。あははと声を上げて笑うと、セラーナは何がおかしいのかと目を細めてこちらをにらみつけてくる。
「……何がおかしいんですの?」聞いてくるセラーナの声のトーンがやや低い。
「いや、だってさ……岩は全て浄化したんだし、あれからミラークの悪夢も見ないし大丈夫さ。気にしすぎだぜセラーナ」
 気遣ってくれるのは嬉しいけどな、と心の中で付け足す。セラーナは鼻白むような表情を見せながら、「……どうだか。まだ岩が一つ残っているのをお忘れじゃありませんですわよね? 聖堂にある岩を。だから聖堂でまだミラークによって操られている人が居るんですのよ? 聖堂だけでもと思ってまた人を操らないとも限りませんわ」
「そうかもしれないが、俺は大丈夫さ……って、毎晩それを続けてたのか? 今晩は何故俺の寝室まで来たんだ?」
「当たり前じゃありませんの。別に今夜が初めてって訳じゃありませんわよ。毎晩ここでジュリアンを見てましたわ。急に起きたりしないか、と」
 耳を疑うような言葉がセラーナの口から突いて出た事に俺は驚きよりも先立って恥ずかしくなった。何だって? 毎晩ここで俺を見ていただって?
 寝言で変な事言ってやしないか不安になった。セラーナの名前を呼んでやしないだろうか……と思うと気が気でない。
「俺の部屋で監視しなくてもいいから、セラーナも身体休ませておけよ。仮にも女性なんだから」
「ご心配には及びませんわ。……私に気にせず寝てもよろしくてよ」
 目の前に異性が居るのにベッドで寝ろと言われても簡単に眠れるわけないじゃないか……
 内心どきどきしながら心の中でごちた時だった。
「……ん?」
 あらぬ方向を見た俺に「何かありましたの?」とセラーナがすかさず声を出す。ミラークの気配でも感じたとでも思っているのだろうか。
「いや、何か今聞こえたような……岸の方から……」
 言ってからしまった、と気づく。ここはセヴェリン邸の地下、ソルスセイムの家屋は殆どが地下に穴倉のような構造で作られているため、俺が今居る室内は地上ではなく地下だ。それなのに何かが聞こえた、なんて言えばセラーナがますます訝しむに違いないと思ったのだ。
「……私は何も聞こえませんでしたわ。やはりミラークがまた何か……」
「いやいや、それはないぜセラーナ。ミラークの声じゃなかったし」と、そこまで言った時また再び何かが耳に入ってきた。
 か細い、呻くような……音。でもその音は何かを訴えるように、同じ音を繰り返しだしている。
「まただ……何か聞こえないか? セラーナ」
 振ってみるも、セラーナは黙って首を横に振った。俺だけしか聞こえないってことか? やはりミラークかなにか……?
 風が地上を滑らせて灰を振り散らす音か何かだろうか、そう思えば合点がいく。セラーナの耳に届かないのは……気のせいだ、きっと。
 そう思い込もうとした矢先だった。

“たすけて”

  ──さっきから同じ音が微かに聞こえていたのが、はっきりと言葉となって伝わった。微かに途切れ途切れだったため聞き取りにくかったのかもしれない。
 たすけて? 何かが助けを求めているようだった。それが何なのかは分からないが──勿論聞いてしまった以上、見逃すわけにはいかない。
 俺はベッドの脇に置いといたチュニックを素早く被り、腕部分を紐で括る。鎧等は身に着けなくても大丈夫だろう。何かあれば逃げてくればいい。
 素早く身支度を整え、最後に両手剣が括りつけられているベルトごと背負ったところで、何をしでかすのかと黙ってみていたセラーナに言った。
「寝るのはお預けだ。……誰かが助けを求めてる。行くぞ」




------------------------
 承前とうたってますが、実を言うと次で終わるかどうかはなぞw
 こんばんわ。先週はブログをオヤスミしてすいませんでした。なぜかというと、当ブログの通算20,000Hitアクセス記念のリクエスト絵を描いていたためですw
 それがなんとか昨日無事に完成できたので今日なんとかブログを書いてます(文章的には結構ひどいものですいませんorz)
 完成したリク絵がこちら。

 リクエストして下さった方が
「ジェイ・ザルゴが沢山いて仲良くご飯を食べてる図を」とのご希望だったので、それに沿った感じで(?)描いてみました。
 ちなみにリクエストいただいた(つまり2万ヒットした)のは7月辺りだったのに、完成したのは三ヵ月後とか申し訳ございませんでしたorz
 しかも明日(今日)は冬コミ当落発表日だし!!

 まぁそんななので、一生懸命コミケ当落前まで頑張って完成させた次第でありました。
 リク下さった方も気に入って頂けたようでほっとしております。変じゃないかと内心あせっておりました(ぉ
 とても楽しく描かせていただきました。
 で、勿論次もやりますよ。3万ヒット記念リク絵。
 まだまだ3万は遠いですが、もし次は私(俺)がリクしたい!! という奇特な方がいらっしゃいましたら、毎日ご覧になっていってくださいませ。

 で、さっきも言ったように明日(今日)コミケ当落発表日。
 受かれば勿論Skyrimの新刊は出します。今回はシセロとどばきん(ジュリアン)+ちょろっと最初だけセラーナが出てくるかな? な1枚ネタのみの本。
 冬コミは着手から当日まで短いので今回も相当うっすぅぅい本になりますが、受かる事を願っていて下さい。受かればこの場でまた発表いたします。

 それではまた、定期更新日に。

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10.13.00:40

One day Stranger.(ソルスセイム風に)

※「Taken.」から「Concord.」まで読んでると分かる所も多いので推奨。


 その日の夕方。
 いつものように常連客が、晩酌を兼ねて訪れるレイブンロック唯一の酒場、「レッチング・ネッチ・コーナークラブ」。
 しかしその殆ど常連客しか居ない酒場が、その日は定員以上に人が入り、大盛況となっていた。
 人々はにこやかに談笑し、和気藹々としていた──唯一つ、彼らが同じ話題をしている事を除けば、だが。

「いらっしゃい……おや、ジュリアン」
 レッチング・ネッチのオーナー、ゲルディス・サドリがカウンター越しではあったが、メインホールから地下に通じる階段を下りてきたのを見て、いつものようにいつものような常套句を述べてきた。
「よっ、……って、今晩なんか人多くねぇか?」
 ざっと見ても、空いているテーブルもなければカウンターも人だらけだ、珍しい事に常連客以外の住民まで混じっている。今日会合でもやる日とか言ってたかな? という記憶は無いが……ここ数週間満足に眠れてなかったせいもあって覚えていないだけかもしれない。
 俺の傍らにはセラーナが、やはり同じように周りの客の多さにやや驚いている様子。今日は出直した方がよさそうだな。
「サドリ、今日は人が一杯みたいだからで直してくるよ。また今度……」
 と俺が踵を返そうとした時だった。
 辺りの客──といっても全員見知った顔ではあるから変に思うところはない──がいっせいにこちらに顔を向けたのだ。全員ほぼ同時に。
 なんだ? と思うより先に声がその中から飛んできた。
「おお、ジュリアンじゃねぇか! 待ってたんだよ、さあこっち来いよ!」
 一番乗りに声を掛けて来たのは、レイブンロック鉱山関連の依頼で世話になったクレシウス・カエレリウスだった。依頼が終わった後に話しかけられる事はなかったため、あまりの気さくっぷりに少々引いてしまう。
 彼の声につられて、他にも数人の男連中が俺の周りを囲むようにして近づいてきたため、一瞬喧嘩腰にでもなるのかと身構えてしまう。……が、殺気も感じられないし戦おうとする姿勢でもない。表情がやや下卑た感じをのぞけば、だが。
「いや、……席、無いみたいだし。今日は帰らせてもら……」
 再度踵を返そうとした矢先、
「硬い事言うなって。一緒に飲もうや、さ」
 と俺の腕をむんずと掴んで引っ張ったのは、レイブンロック唯一の鍛冶屋であるグローヴァー・マロリーだった。盗賊ギルドに在籍するデルビン・マロリーの兄。
 グローヴァーが俺の腕を掴むやいなや、他の男共が俺を囲んでカウンターまでぞろぞろと連れて行かれる様はまるで怪しい連中にしょっぴかれていく感じそのままだった。なんだなんだ?!
「ちょ、ちょっと待ってくれよ、セラーナ……、」
 首だけ動かして背後を見やると、一人取り残されたセラーナに、カエレリウスの妻(?)であるエイフィアと、俺を囲んでいる連中の一人であるフェシスの娘、ドレイラが話しかけて少し離れたテーブルへと促しているようだった。こちらは引きずられてはいないが、やはり半ば強引に進めている様子ではある。
 何だこの計画的犯行は? 俺とセラーナを別々に引き離そうと……?
「彼女は大丈夫さ、たまにはジュリアンも男同士で飲みたいだろ?」
 誰もそんな事頼んでないのに、無理くり俺をカウンターに座らせた数人の男連中──グローヴァー、カエレリウス、フェシスにエイドリルまで──は、俺がカウンター席に座ったのを見計らって手近にあった椅子をわざわざカウンターまで運び、各自座り始める。
「サドリ、スジャンマを5つ頼むぜ」
 グローヴァーがバリトンの良く響く声で注文すると、カウンター越しで今までの顛末を黙ってみていたサドリが、待ってましたとばかりにスジャンマの瓶を棚から下ろし、全員に手渡した。不精ながら俺もそれを受け取る。酔わせようったってそうは問屋がおろさねぇぜ。
 ぼそぼそと各自で乾杯を言い、瓶を口に運ぶ。久しぶりに味わうスジャンマは空きっ腹には強すぎて、一気にじりじりと胸が焼ける感じがした。
「……で? 俺をこんな風にしたのには理由があるんだろ」
 酒を飲んだところで切り出す。何を企んでいるかは大体は分かっているが相手の出方を待つより先手を打っておいたほうがいい。
 いきなり切り込んできたかと思ったのか、五人のダンマーやノルドは互いの顔を見合わせていた。誰が返すか思案しているようだったが、それを取り成すようにグローヴァーが意見を申し立てるように片手を上げてみせると、
「昼間から見せ付けてくれたようじゃないか、ジュリアン。セラーナと桟橋で痴話喧嘩の果てに抱き合ったって話、漁師連中や定期船の船員に聞いたぞ」
 淡々と話してくれた事実に俺は然程驚きはしなかった。やっぱりか……ある程度覚悟はしていたとはいえ、噂の伝達の早さに辟易せざるを得ない。
「……だから何だってんだ? そんな事別に……別にたいしたことないだろ」
 いかん、ちょっと言い淀んでしまった。変に思われなければいいのだが。
「大有りじゃないか。我々はジュリアンに数多く助けられた者達だぞ、あんたが目出度い事になれば俺達だって喜ぶものだ。そうだろう?」
 そうだそうだと納得しながら数人がうんうんと頷く。……ってちょっと待て。
「目出度い事って何の事だ?」
 俺がミラークの服従から解放された事か……ってそれを知っているのはセラーナとフリア、そしてストルンしか居ない。だとしたら何だ?
「結婚するんだろう? 桟橋でプロポーズしたそうじゃないか? 今更照れなくったっていいじゃないか」
 へ? プロポーズ?
 あんぐり口を開けかけたが、慌てて閉まいこんだ。どうにも話が尾ひれをつけまくっているようだった。
「……それ、誰から聞いた?」
 窺うように聞いてみると、先程と同じ「漁師と船員から」ときやがった。恐らく彼らが、俺の行動に少しばかり尾ひれをつけて町の誰かに話したのだろう、それがどんどん大きくなって……半日足らずで町全体に知れ渡ってしまったようだ、スコール村同様ここでも、俺とセラーナの行動は逐一見られているような気がして落ち着かない。
 五人の野郎は望む答えを待っている様子だったが、あいにく俺の答えは彼らの望むそれを持ち合わせてはいない。
「噂がでっかい尾ひれをつけちまったようだな。……悪いが俺はプロポーズなんてしてねぇよ。ただ、セラーナに行かないでくれと言っただけだ。痴話喧嘩でもない」
「行かないでくれなんて言った日には、誰にだって痴話喧嘩だと思うではないか? まして男と女が向き合って話しているんだし」
 正論をついてきたのはエイドリルだった。さすが評議員の下で働いてるだけはある、頭の回転は酒を飲んでも正常らしい。そうだそうだと他の四人も一斉に頷く。何故かカウンター越しでサドリまでもが頷いていた。
「そうじゃねぇって、俺は……」
「まぁまぁジュリアン、少し冷静になろうや」と言って来たのはそのサドリだった。カウンターに置いた俺のスジャンマの瓶を新しいものと取り替えてくれる。
「冷静になれって? 誤解を受けたままじゃ俺は嫌なだけだ、俺は──」
「だから冷静になれって言ってるんだ、ジュリアン。俺達はな、別にあんたをからかおうとして集まったわけじゃない。皆あんたとセラーナの事を知りたいだけなんだ。分かるか?」
 知りたいだって? ──サドリの言ったことが何のことかさっぱり分からないままだったが、それまでずっと黙っていたフェシスが口を開いた。
「考えてもみろよ、あんたがソルスセイムに来たのは数ヶ月前だ、島に来てから何度かスカイリムに帰った事もあったが、その都度戻ってくる際、一緒に行動してるのはあのセラーナって娘だけだ。
 ここまで言えば全て言わなくても分かりそうなものだろ? 普通、好きでもない異性とそこまで長期間行動を共に出来るか? あんたに何か特別な理由でもある訳があるなら別だが……いや、特別な理由があろうがなかろうが、長きにわたって一緒にいるってのはそれだけで目を引くもんだ、ましてや男女となるとな。
 ……で、今回の一件が町中に知れ渡ってから、俺達は思ったのさ、『あの堅物男はやっぱり彼女とデキてたんだ』ってさ」
「わしは最初からこいつらはデキてると思ってたぞい、鉱山開放の一件でわしと行動してくれた時からな。おまえさん達の息のぴったり合った行動で敵を倒す姿を見て感動したぞ、そして思ったんじゃ、二人は結婚してるのか? っての。まさかしてないとは思いもよらなかったがな」
 フェシスの後にカエレリウスが話を補強しつつ、グローヴァーが後を引き取る。
「……そういうことだ。俺達はジュリアン、あんたをからかったりするために集まった訳じゃないって事が分かっただろう?」
 どうだか。と内心ごちる。彼らは結局のところ、浮いた話一つ浮かばないこの小さな町で、楽しみを見出した子供のようにはしゃいでいるだけに見えるのは俺がひねくれているせいか。
 ──でもあながち彼らの洞察は間違っちゃいなかった。言われればああ、と納得できる事もある。自分自身では気づかなかった点が第三者に指摘されてはっと気づく欠点のように。
「そうだな……まぁ、あんた達の言いたい事は分かった。
 けど、俺はプロポーズはしていない。こればかりは嘘でもなんでもない。本当の事だ。」
 嘘ではないと、五人とカウンター越しのサドリの顔をまっすぐ見据えて言う。
 しかし彼らは落胆する様子すら見せず、
「じゃあ聞くが、好きでもない女に『何処にも行かないでくれ』とか言う男がいるか? ……ああ分かってる。諸事情があってそう言ったんだろう? でもそれを差し引いたとしてもあんたの行動は理に適ってないんだが」
 痛いところを突いてきたのはサドリだった。酒場の主人はこういう切り返しがうまい。交渉術に長けているのだろう。
 彼らはこう言っているのだ、お前の行動の裏に何の感情が働いているのかを──と。
 勿論俺はその答えを知っている。ミラークに囚われたアポクリファの世界の中でようやく気づいたからこそ、俺はあの時足を踏み出す事が出来たのだ。
「そうだな………こっからは、酔った男の戯言だと思ってくれ。誓えるなら話してやってもいい」
 勿論、とその場にいる男全員が頷いて見せた。念のためちらりと背後を見ると、やや離れたテーブルでセラーナとエイフィア達が話しているのが見て取れた。こちらの声は聞こえないだろう。
 ふぅ、とため息を一つつき──サドリが渡してくれた二瓶目のスジャンマを一気に口に流し込み、言った。
「セラーナが好きだ。いずれ結婚したい……と思っている」
 おお、と言う者、にやにや笑いを浮かべる者、それぞれ態度は違ったが、全員がはからずともやっぱりな、と言いたげなのは分かった。畜生、俺自身それに気づいたのはつい半日前だってのに。
「で?」サドリが問いかけてくる。
「で……って?」こちらは俺。
「バカだな、いつ彼女に言うんだって聞いてんだよ。俺達に言って当の本人に言わない訳あるまい?」
 そんな事考えるだけで顔が赤くなりそうだった。畜生、何で俺はこういうのに弱いんだ。傭兵稼業やってて長いのに、未だに女性経験が少ないせいなのと本気で好意を持った異性なんて居なかったせいで、どう言ったらいいのか想像もつかない。
「……そりゃ、言うさ」
 いつかは、と心の中で言う。今はまだ心の中が整理しきれてなくて、俺自身どうこれからセラーナと向き合っていけばいいのか不安になる事もある。
 ──自分の気持ちに嘘をつきたくはないから近いうちに言うだろう。その時どういう答えが来るかで俺の行く先が変わるかもしれない。また一人で行動する事になるかもしれない──そう思うだけで心が不安になる。人を好きになるというのは、こうも自分が脆くなるものなのか。こんな不安は初めてだった。
「話は以上でいいか? ──酔ったせいで眠くなった、悪いが先に帰らせてもらうぜ」
 不安を振り払うように、そう言い捨ててひょいとスツールから降りて立ち上がる。突然話を終わらせた事で気を悪くしやしないかと思ったが、意外にも彼らは引きとめようとはしてこなかった。カウンターに数枚のセプティム金貨を放り投げると、サドリは器用にそれを受け取って見せる。
「セラーナ、帰ろうぜ」
 彼らの前で彼女を呼ぶのは気が引けたが、セラーナを置いていくわけにもいかなかったため呼ぶ。彼女はふ、とこちらを向いた後エイフィアとドレイラに二言三言挨拶を交わし、小走りでこちらに近づいてきた。
「話は終わりまして?」
「ああ、……飲みすぎて眠くなった。行こうか」
 と、扉の方へ足を向けた時、
「ジュリアン! 頑張れよ!!」
 と、いきなりカウンター付近に座っているグローヴァー達が声をかけてきた。何を頑張るのかと聞かれると返答に窮するため、ああ、と短く答えてから俺とセラーナはレッチング・ネッチを後にした。

「なんの話をしてたんですの? ずいぶん込み入ったようでしたけど?」
 酒場を出ると、レイブンロックの広場にあちこち置かれてある街灯のぼんやりしたオレンジ色の光が辺りを照らすだけで、人気は全く感じられない。時折風が吹いては、地面に落ちた細かい灰を舞い散らしていく。
「……まぁ、色々な。ちょっとした世間話ってやつだ」
 そう言っただけで彼女は深く詮索してこなかった、代わりに自分の方を聞いてもらいたいと思ったのか、
「あら、そうでしたの? 私はあの二人──エイフィアとドレイラに何故かあなたと私の事をしつこく聞かれましたわ。どういう関係なのか、と」
「へぇ。……そりゃまた、何でそんな事聞いてきたんだろうな?」
 彼女の方へゆっくり振り向きながら、とぼけた風に言ってみる。……エイフィア達もグローヴァー達とぐるだった訳か。計画を練って、酒場に俺たち二人が来たら引き離して各々に聞いてみようとしたのだろう。
「さあ? おおかた何処からか変な噂でも聞きつけたんじゃありませんの?
 私に忠誠を誓った者ですわよ、と答えたのですが何故か不満そうでしたわ。どうも納得してない様子で何度も同じ事を聞いてきましたけど」
 ははっ、と口から自然に笑い声が漏れた。セラーナは何がおかしいのか、という風に疑問符を顔に浮かべている。……そうだった、忘れてたぜ。
「何がおかしいんですの? 私の言った事何かおかしくて?」
「いや、何もおかしくねぇよ。その通りさ、セラーナ。……ところで、突然で悪いんだが、右手をこちらに出してくれないか」
 首を傾げながらも彼女は俺に手を差し出してきた。その手をゆっくり左手で掴み、流れるような動作で俺は彼女の手の甲に口をつけた。
 つけた途端に彼女の手がびくっと震える。ちらりと彼女の方を見ると、セラーナが左手を胸に当てて当惑した様子でこちらを凝視していた。頬がうっすら赤く染まっている。
「一度別れてしまったからな、再度誓わせてくれ。……俺の剣と命をもって貴方を守ると」
 人気もない広場の真ん中で突然行われた事にセラーナはどうしたらいいのか困った様子で、
「何も今やらなくてもいいんじゃ……わ、分かりましたから、手、もうよろしいかしら?」
 半ば払うようにして彼女は手を戻すと、ぷいとセラーナは顔を背けた。顔を見られたくない様子だった。
 そんな態度が可愛いなと内心思いつつ、セヴェリン邸へとゆっくり歩き出す。こちらを見てないと確認してセラーナも数歩送れてついてくる。その足音を耳に感じながら、いつか──近いうち、忠誠ではなく結婚を申し込んでみようと俺は心で決めていた。

 同時刻。レイブンロックからやや離れた海辺で。
 ザシュッ、と剣で斬られる音と、僅か後にどさっ、と重い何かが地面に叩きつけられる音が響いた。
 その後、誰かの足音が遠ざかっていく。あとはただひたすら、波が砂地に打ち付けられるざざ、ざざ、という音のみ。
 その中で何かが必死に“声”をあげていた。助けてくれと願っていた。

 「それ」に気づく者が現れるのは、およそあと、数日の後──


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 前回の話のアフターと次の話の伏線をちょろっと混ぜてみました(笑)
 何回かこのブログで載せてる「ある日のどばきん」シリーズのソルスセイム版です(笑)


 結婚に重きを置いてるように見えてるかもですが、実を言うと全然そんな事ないですwただスカイリムでは結婚が楽に出来る(離婚は出来ないけど)ので、段階的にセラーナと絆を深めていく感じで書いてはいますが。
 一年前に書いた二次創作と比べるとずいぶんと関係が明白化してきてますが、これもまた絆の表れですかね。

 よくこういう話が思いつくもんだと思う方もいるかもですが、基本話を考えたり作ったりするのは中の人が好きな作業の一つです。ただ、完全オリジナルとなると世界観から作らなくてはいけないため、そうなると若干難易度が高くなるのであまり作ってません(作れないわけではないのだが)
 なのでスカイリムみたいに、ある程度世界観が決まっててその地でどういう人が生きていて生活してて、っていう舞台を予め与えてくれるとその舞台でキャラクターをどう演じさせようかという部分のみにスポットを当てればいいため、ものすごく楽です。勿論世界観を大事にしなければ何の意味も成さないため。まずはその舞台を知らなければいけないわけですけど。

 なのでゲームプレイ中はしょっちゅうNPCの会話をSS撮って何かに役に立たないかなー位でプレイしてます(笑)気になる会話が出ると創作に使えやしないかとかそんなプレイの仕方してるの多分俺だけです(-_-;)
 勿論作ってる話は数多のスカイリムという世界の中の一つの時間軸の話みたいな形なので、各々のプレイするスカイリムとはまた違った感じで
「こんなんスカイリムちゃう!」
 みたいに思われたらごめんなさい。まだまだ勉強不足の点もありますので至らないこともあるかもです<(_ _)>

 最近そんなのばっかりでこれまたごめんなさい。近々マトモにプレイ日記載せたいです。
 ではまた定期更新日(最近日曜にUPしてばっかでこれまたごめんなさい(-_-;))


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