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スカイリムの攻略とかあまり役に立たない日々のプレイ日記をだらだらかいていくつもりです。

雪と氷とドラゴンと。

   
カテゴリー「スカイリム 二次創作」の記事一覧

冬コミ受かりましたよ

タイトルどおり。
ブログ更新が遅くなってすいませんでした。週明けの更新です。
受かったのはちゃんと金曜日に知ってたんですけど、作業開始が同時進行になっちゃったので報告が遅くなっちまった、と。

参加日と場所を。
12/30(水曜日) 東ホール「コ」ブロック 10b
「すらっぷすてぃっく本店」です。
相変わらずSkyrimやFalloutがある「ゲーム(その他)」とは違うジャンル配置「ゲーム(RPG)」でサークルスペース取ってますが、SKyrimの新刊は出すので是非遊びに来て下さいね。
ノベルティ製作も頑張ります!

・・というだけの報告。原稿で頑張ってる間にFO4が発売されたり色々忙しい一ヶ月ちょいになりますが、頑張って新刊出しますので、是非とも応援よろしくですー!
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Trick or...

『そうよ、争い事を辞めたいのなら、お菓子を配ればいいんだわ。大人って鈍いのねえ、そうすれば戦争なんてすぐになくなるのに』
                    ──不思議の国のアリス アリスの独白より



 こつっ、と、足に何かが触れた音がして、セラーナは足を止めた。
 見ると足元に石が転がっている。──ただの石ならセラーナとて別段気にもしなかったのだが、思わずそれを目に留めた所で声をかけられたのだった。
「……ああ、ごめんなさい。削ったのがあなたの足に当たってしまったみたいね」
 声がした方向に今度は顔を向けると、華奢な体つきをした女性が、その華奢な体に似合わないモノを持って彼女を見ていた。
 セラーナが足を止めたことに気づき、前を歩いていた俺はふと歩くのを止めて背後を振り向く。セラーナは何と答えたらいいのか考えあぐねている様子で突っ立っていたので、助け舟を出した。
「どうかしたのか、セラーナ?」
 俺の声に反応して、セラーナがこちらを向くと同時に彼女に声をかけてきた女性もまた俺の方を見たので、何とはなしに俺はそちらを視線で追ってしまう。
 見る限り普通の一般人のようだった。華奢な体つきにやや身なりのいいこざっぱりとした衣装を着ている辺り、この橋の上に建てられたディバイドではそこそこ身分のいい人間なのかもしれない。……が、その女の手に握られているものは少々9違和感を感じさせる。
 その女性はダガーを握り締め、足元にはごつごつした石がいくつか転がっていた。少々大きめのそれはやや平べったく切り取られ、そこに何か傷をつけたようにいくつか線が表面に傷となって残っている。右手に持つダガーでこれに何かを彫っていた様子だったが、やはり不慣れなせいか手には痣がいくつか出来てしまっているようだ。
「ああ、お連れ様? ごめんなさい、私が削った破片が当たってしまったみたいでこっちを見たものだから」
 女性は気さくに話しかけてきたが、目には隈が出来ているのが見て取れる。日差しの下にいるせいではあるまい。
「……いえ、構いませんでしてよ。痛くもありませんわ」
 セラーナがそう言うと、女性はそれならよかった、と言って再びダガーで石を削ろうとしたため、
「失礼、何をやってるのか聞いてもいいか?」
 俺が声を掛けると、女性は再びこちらを見て、遠慮がちに控えめな笑みを作ってみせた。こちらを警戒しているのだろう。
「……何をやってるのか、ですか……」
 彼女は手にしたいくつかの石のがらくた──俺からすればそう見えるのだからそう言っても差し支えあるまい──を見て、何も言わずにすたすたと歩いていってしまう。何処に行くのかと思えば、大きな家の隣にしつらえてあった、屋外用の長テーブルにがらくたを置いてきただけのようだ。やはり重かったのだろう。
 俺とセラーナはそのテーブルに近づくと、彼女は憔悴仕切った様子で腰をかけた。そのまま黙ってしまうので何か話そうかと考えた矢先、
「この家は、あなたの家なんですの?」
 珍しい事にセラーナの方から口を開いたので、おや、と俺は思う。テーブルを挟んで向かいに座った女性は、ええ、と言う風に首肯して見せた。
「女一人にこんな大きな家おかしいって思うでしょ? ……つい一年前には夫も居たわ、息子もね。──二人共、戦争で死んだのよ」
 えっ、と思わず声を漏らしてしまう。
「夫は衛兵だったわ。息子も。最初は夫が徴兵されたの。後を追うようにして息子も呼ばれて命を失った。……残ったのは私と、この無駄に大きな家だけ」
「……もしかして」今目前にある石は。
 俺の言葉に察したのか、彼女は力なく笑って「そう。ディバイドには墓地がないでしょ? 亡骸も遺品も残ってないけど、やっぱり墓は作っておきたくて、けど今こんな状況だから外に出るのも危険だというし。……こうするより他なかった、ってわけ」
 居たたまれない状況に、俺は居心地の悪さを禁じ得なかった。スカイリムも、このハイロックも何処もかしこも戦争だらけだ。無駄な争そいに身を投じさせられ、望みもしない死を迎えるなんて、やりきれない。
「先程足に当たったのは、その石を墓石代わりに削っていたんですのね」
「ええ、そう。……ぜんぜんうまくいかなくて、でも誰かに手伝ってもらいたいなんて思いはないから、ダガーで削ってたんだけど」
 テーブルに置かれてあるダガーは剣先が既に削り取られ、丸くややひしゃげていた。相当苦労して削っているのだなと見て取れる。見ると、先程立って話していたときは気づかなかったが、彼女の両手のあちこちに切り傷がいくつも作られてあるではないか。
「もしよかったら、」
 思わず俺は声を出してしまっていた。ん? とその女性がこちらを見る。
 手伝おうか、と言っても恐らく断られるだろう。手の傷から察するに、彼女は自分ひとりで成し遂げたいハズだ。それなら、俺が出来る事は。
「……墓石が出来たら、スカイリムのファルクリースに持っていこうか。この地には墓地が無いし、ディバイドはスカイリムからもほど近い。いつかこの地の戦乱が解けて、平和になったらあんたも自由に行き来する事が出来るようになるさ」
 我ながら変な申し出したもんだと思ったが、彼女は目を丸くして驚いていた。俺の提案が予想外もいいところだったのは間違いないようだった。……見ると、隣に座っているセラーナも何か言いたげにこちらを見ているので、やはり俺の言った事はおかしかったのか、と一瞬疑問に思った。
 しかし女性はありがとう、と言い、完成したら是非またここに来てくれ、と言ってくれたので、これはおかしい事じゃなかったんだなと内心胸をなでおろした。
「……じゃあ、その時また呼んでくれ。俺は『ディバイドと征服』亭を亭宿にしてるから、そこに行けば計らってくれるさ」
 そう言って、俺達はひとまず別れた。

「ジュリアンがあんな事を言ったのには驚きましたわ。墓石をファルクリースの墓地に持っていくなんて、重い石を長旅で持っていくのは大変ですわね」
「セラーナの言うのも最もだけどさ……あのまま、はいさようならでお別れするのは辛いだろ。
 スカイリムが内戦で大変だった時だって知ってるから、俺は戦争に関係ない人を戦争で亡くした人の気持ちは分かるつもりだから」
 養父を亡くした時、ホワイトランがストームクロークに襲撃された際亡くなった罪も無い一般市民。彼らの血を見てきた。見て、やりきれない思いに駆られた事なんてしょっちゅうあって。
 なんて無力なのだろう──から、無力なりに何か出来ないかを、探すようにした時、自分の中で力が目覚めた。ドヴァーキンとしての力。強大なドラゴンの魂を屠り、“食う”その力の意味を、それは人を、定命の者達を守る力なのだと。
「ジュリアンはそういう所があるから、私を飽きさせませんわね。……何度か様子を見に行って、完成するのを待つのも面白いですわ。お菓子を持って行った方がよろしくてよ」
 お菓子? なんだそりゃ。「何でお菓子を持っていく必要があるんだ? セラーナ?」
 彼女はやにわにこちらを見て、ふっと笑みを浮かべて見せた。
「人はお菓子を食べる時は、辛い事があっても、こうやって笑顔を振り向くものじゃありませんでして?」




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ハロウィンが近いのでこんな話を作ったわけではなく、ふっと思いついたネタを書いてみただけです。
因みに相変わらずまだMODの話が続いてます。すいません。
そして作中で出てきてる女性の名前、ゲーム中でもこういう人がいるんですけどこれまた名前は覚えておりません><
なので9割がた創作になります。ご容赦くださいませ。

さて、明日・・・いや日付変わったから今日か。
冬コミの当落発表になります。いやーーーー受かりたいですねええ!!
受かったら新刊のネタはもう決まってるので早速取り掛かるのですが、ノベルティなども頑張って作りますので是非是非遊びにきてやってくだされば。
まぁ受からないと話しにならないんですけど><;

 なので明日はまたブログの更新が出来るかもしれません。しなかったら落ちたんだなと思ってもいいかもしれません(汗焦

 それでは皆様、楽しいハロウィーンをお過ごし下さい。
 また明日か次回の更新日で!

汝は虚無を払う者なりや?

注)前回の記事
「小説仕立てでMODを紹介してみる ─Beyond Reach─」 の最初から読むと幸せになれると思います。 これはその続きです。



 リーチ地方に着いてから一ヶ月の時があっという間に過ぎた。
 その間俺が何をやってたか、って? とりあえず、商人の護衛を兼ねて最初に着いた町、ディバイドに身を寄せていた。
 ディバイドという町は巨大な橋の上に建てられた町だった。なんで橋の上なぞに町を作ったのかは定かではない。が──緩やかな傾斜の上に建てられた町にも僅かな住人が、時折声を掛け合いながらその日の業を行う姿はスカイリムで見かけるそれと何ら変わらない。
 しかし、一つだけ決定的に違う点があった。町全体──いや、この地方全体が重苦しい空気に包まれていたのだ。──それもあまりよろしくない方向に。

「……っぁ~~……今日もいい天気だな」
 ごう、ごう、と遠くから山脈の合間を縫って飛沫を上げて下の川に落ちていく瀑布の音が風に乗って耳に入ってくる。
 俺はリーチ地方に着いてから、とりあえず定宿にしている酒場兼宿屋「ディバイドと征服」亭の扉を開け、朝の澄んだ空気を肺に取り込む。いい天気、などと言ったものの、朝早かったせいか、辺りは霞がかっており、橋桁にある街はまだ眠っているらしくしんと静まり返っている。
「まだ日差しも出ておりませんわね。移動するには最適ですわ」
 俺の背後でセラーナがぽつりとごちる。俺は振り返ってにやりと笑みを浮かべてから、
「大丈夫さセラーナ。これからアーニマに向かって伝道者と合流して遺跡調査に向かうんだから、長時間日差しに浴びる事もねぇだろうよ」
 と言ってみせるものの、彼女はからかわれていると思ったのだろうか、目を細めて肩を竦めてみせただけだった。別にからかったつもりはないんだけどさ。
 宿を出て、数段ステップを降りてから街道に出る。「ディバイドと征服」亭はディバイドのメインストリートがある橋桁にあるのではなく、街道の外れに建てられてあった。なので町からほんの少し離れている。
「合流するのはアーニマでしたわよね。ディバイドの反対側にある?」
 傍らを歩きながらセラーナが確認してくるので、俺は懐から地図を取り出した。地図にはざっとではあるが、ハイロックの東、リーチ地方の拠点や見つけたランドマークが雑多ではあるが書き込んである。勿論俺が書いたものだが、ざっくり書いてあるため他人が読むと何が書かれているか分からないかもしれない。
 セラーナが言ったアーニマという都市は、ハイロック側のリーチ地方では中心にある都市だ。リーチ地方を任されている領主が住んでいる居城もある都市ではあるのだが──
 俺はその時のことを思い出して苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていたのだろう、
「……そういう顔をするのも頷けますわ。あの領主の態度は横柄以外の何者でもありませんわね」
 セラーナが察したのかぼそりと呟いたため、思わずはっと表情を元に戻し、罰が悪そうに苦笑を浮かべながら、懐から出した地図を再度同じ場所にしまった。
「すまない。……でもまぁセラーナの言うとおりだよな。横柄以外の何者でもないし……それに、」
 不自然に俺の言葉が止まったので、セラーナはこちらを見やる。──思えばあの時の領主の態度は横柄、というより不自然な点が多かった。
 数日前の事だ、領主モーティフェインは俺達を直々に呼び出し、自らの大切なアミュレットをとある洞窟に置いてきてしまった、それを取ってきてもらいたい、という依頼を頼んできたのだ。自らが赴くには危険な地だと言って。
 更に領主殿は非常に機嫌が悪そうだった。何か急き立てられている──、そんな気がしたのだ。
 仕方なく、急かされた俺とセラーナはその洞窟に行ったものの、洞窟の中は化け物だらけで、なんでこんな所に大事なアミュレットを落としてきたりしたのだ? と怪訝すら感じたものの、とりあえず目的のものは見つかったのだ。
 しかし問題はその後だった。それを手にした途端──
「……あの領主のお守り、なんか変だったよな──」
 ぽつりと独白を漏らしたのをセラーナが聞き逃す筈も無く、「先日領主に依頼された品の事ですの?」と間髪いれず訊き返してくる。
「……ああ、あの奪還してこいって言われたアミュレットはどうみても不自然だったな。持った途端なんか、絶望と憂鬱に襲われる気がしたんだ……あんな不気味な場所に落ちてたせいかもしれないけど」
 慌てて荷袋に放り込んだおかげでそれ以上変な気はしなかったが、あんなものを長時間持つなんて真っ平御免だった。アーニマに戻り、領主に見せるとふんだくるようにして持ち去ってしまったが──勿論依頼料は貰ったぜ──どうみても気味の悪いものをお守りにする辺り、領主モーティフェインはどこかおかしい。
 アーニマ以外にも、ディバイドでも領主の悪評っぷりは広まっているし、彼の態度が最近になって急変した事も、アーニマにある九大神の聖堂に居る司祭や求道者、はたまた町を警護する衛兵達も感じ取っているのだ。何かが彼を変えさせたのだ、と。……まさかあのアミュレットが原因な訳はあるまいが、しかし……
 考えていてもそれ以上何かが掴めてる訳でもないため、俺は頭を数回振って妙な考えを追い払う仕草をした。見ると太陽は山の間から顔を覗かせている。辺りを覆う霞はもうすぐ日の光によって消し飛ばされてしまうだろう。
「おっと、急がないといけないな。セラーナ、アーニマに向かおうぜ、ソウルストーンを使えばひとっ飛びだな」
 言いながら、宿とディバイドの入り口に程近い街道の脇に置かれた石──一見、スカイリムにある大立石に似ているそれに近づいた。しかしスカイリムにあるそれとは若干違う。石の中心には幾筋もの光が渦をなしており、それが時空を歪める何らかの魔法がかかっているのものだと推測される。
 ソウルストーンは広大なリーチ地方を瞬時に一定の箇所へと瞬間移動させてくれる石だった。石の数と設置されている場所が限られているため、何処でも行ける訳ではないのだが、これから向かうアーニマと、そしてこの橋桁の町ディバイドには“道”が繋がっている。他にも行ける所はあるみたいなのだが、肝心のソウルストーンを見つけないと、そこへの“道”が繋がらない為、他の石が何処にあるのかは分かっていない。しかし、いずれ旅を進めるうちに見つける事も出来るだろう。
 俺は黙って手を翳すと、ぼぅ、と渦巻く光がにわかに輝き始める。もう片方の手はセラーナの手を握り、俺はアーニマへの道を“開いた”。
 次の瞬間、辺りが光り輝き、かっ、一筋の閃光を空めがけて送った後には、俺とセラーナの姿はディバイドの石の前から消えていた。
 その後、完全に顔を覗かせた太陽が、辺りを覆う霞を吹き飛ばすかのように陽光を降り注ぎ、次第に町は目を覚ましていくのだった。



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タイトルが前と同じですいませんw
というかまさか続きを書くとか思ってなかったのでこれまたすいませんww

とりあえずまだまだこのMODで遊んでおります。
のんべんだらーりと。色々SS撮ったりしてるのですが俺センスが0なのでそこらへんご容赦。

 小説にもあった「伝道者のクエがどうたら」というところにいったときのSS。
ドゥーマー遺跡にいったら、ブラックリーチみたいな場所に出たよって感じ。青い光が綺麗ですね。

 小説にも出てきたリーチの中心にある都市「アーニマ」
画面には入ってないんですがこの左側にディバイドがありますな。広いんですよ。この右側(東側)もまだまだあるし、全然踏破しきれてませんw
 メインクエもサブクエもたくさんあるので遊び甲斐がありますね。

 誰かの家の中。誰だっけ。忘れたよ(ぇ
 左側にセラーナがちゃっかり座ってたりするのはご愛敬。

 そんなもんですかね。
 中の人のPCがそろそろお亡くなりになる寸前あたりでだましながらプレイしてるので、そろそろ新しいPCをFO4と同時に欲しくなる今日この頃。
 そしたらMODもお引越しなので(もう配布された無いMODとかもたくさん入れてるので・・w)色々大変ですが、まぁとりあえず冬コミさえ原稿が描ければいいって感じなので、今後ゲームは少し縮小するかもしれませんがコミケ合否前までは定期的にあげていくのでよろしくです^^;

 そんなイミフなMOD日記でした。ではまた次回の更新日に!

小説仕立てでMODを紹介してみる ─Beyond Reach─

 まだ見ぬ世界を求め、
 旅を続け、そして助けるのだ。
 その地に居るであろう、汝の助けを持つ者達の下へ──

「えっ、護衛?」
 思わず鸚鵡返しで問い返してしまう。
 ソルスセイムに殆ど行ったきりで、久方振りにスカイリムに戻ってきた際にウインドヘルムの衛兵から言われたのは久しぶりだな、という適当な挨拶と、「待てよ、お前を探していたぞ」という、ある意味ぞくりと背筋を凍らせる言葉だったのだが。──え? 探していた?
「ああ、そうだ。……言っておくが勿論我々ではないぞ。
 確かマルカルスだったか、護衛を頼みたい商人がいて、お前を探し回ってたそうだ。何でも今、リーチ地方は相当物騒でな、適当な護衛では心もとないらしく、ドラゴンボーンの力を借りたいといって聞かないらしい。
 ……つい数週間前の話だからな、今もマルカルスに居るかは分からんが、一応探しに行ってみたらどうだ?」とのこと。
 ウインドヘルムに帰ってきてすぐに仕事──そして俺自身を探してる──とはあまり嬉しくなかった。特にドラゴンボーンを、などと名指しされてはたまったものではない。只でさえ俺はその二つ名で呼ばれると体中がこそばゆく感じてしまうのだ。
「……セラーナ、どうする? 久しぶりにソルスセイムから戻ってきたらすぐこれだもんな」
 傍らに立っているセラーナに聞き返すが、彼女はにこりともせず無表情でこちらを見据え、
「どうするもこうするもないですわ。行った方がいいじゃありませんの? 半日もあればマルカルスに着きますし、ジュリアンを探しているなら急いだ方がよろしくてよ」
 と言ってくる。彼女は俺と結婚してからというもの、何かに吹っ切れたのかそれとも目覚めたのか、俺の力を必要とする人あらば助けた方がいい、と言うようになり、その変わりように俺自身が一番驚いていた。……今までなら彼女はどちらかというと事なかれ主義で、俺が何かに対して(不本意ながら)首を突っ込んでも彼女はやれやれといった様子で俺に付き合ってくれていたのが、今ではその逆なのだ。
 しかしまぁ、そう言われてはこちらとしても行くしか選択肢は出ず。
「……そうだな。向かってみるよ。ありがとう」
 礼と述べながらも、心の中では余計な事言いやがってと付け加えながら、俺は衛兵の前から辞して馬車のある正門へと向かった。

 で、結論から言えば──その商人はまだ居たのだ。
 スカイリム中に俺を探している、と噂を流しまくった張本人はマルカルスの宿屋兼酒場の「シルバーブラッド」に居た。
「あんたか、俺を探しているって行商人は?」
 酒を舐めるように飲んでいる商人──見る限りノルドのようだ──はひょいとこちらに顔を向けてきしな、只一言。
「……ドラゴンボーンか?」
 とおもむろに聞いてくる。
「ああ、そうだ。俺はジュリアン。隣に居るのはセラーナだ」
 適当に挨拶をして、カウンターの端で飲んでいる行商人の隣に座ろうとした途端に、商人はスツールから立ち上がってこちらを睨み付けてきた。
「遅いじゃないか。こっちはスカイリム中にあんたを探しているって言いふらしたのに、その当人がお出ましになったのは数週間も経ってからとか! こっちは仕事があるんだぞ?」
 突然の物言いにこちらもかちんとくる。「……別の用でスカイリムから離れてたんだからしょうがないじゃないか。俺じゃなくたって良かっただろうに」
 と言ってのけると、彼は駄目だといわんばかりに首を横に振った。
「いいや、あんたじゃなきゃいかん。近頃のリーチは物騒な奴らがうろつくようになってきている。そこいらの傭兵など歯がたたんよ。ドラゴンの力を持つドラゴンボーンなら大丈夫だろうと思って探していたんだから」
 ドラゴンの力、ねぇ──まぁ、シャウトの力をそれに値するなら、あながち間違ってはいないか……しょうがない。
「分かった。だが一つ条件がある。
 セラーナも連れてっていいよな? 彼女の力も役に立つからさ」
 と言うと、行商人は怪訝そうにセラーナを一瞥して見せ、
「……護衛代金は一人分しか出せんぞ」
 にべもない返事。……本来ならばここで断ってもいいのだが、こちらとしても相手も数週間待ちぼうけさせた訳だし、これで怒って契約破棄をするのはいささか後味が悪い。
「いいだろう……準備は出来てるぜ。いつでも出発できる」

 行商人の馬車はマルカルスの正門を出た先、馬屋の近くに止めてあり、この承認が買いつけた物であろうか荷物を積み込む使用人らしき男が数人、荷台に木箱をいくつも運び入れていた。
「行き先はリーチって言うけど、マルカルスの領地内……って訳じゃねぇよな」
 あれこれ指示を出している行商人に言うと、勿論だとばかりに頭を縦に振って見せた。ああ、やっぱり。
「勿論だ。ジュリアンだったか、行った事はないのか?」
 俺が生まれたのはシロディール地方で、スカイリムに来るまでずっとタムリエルの中心にしか身を措いていなかった。だからリーチ地方といってもマルカルスの辺りだけなのかとしか思っていなかったのだ。
「リーチ地方ってのはな、スカイリムの西端にあるここ、マルカルスとハイロックの東側の辺りを跨ぐ場所なんだ。これから我々が向かうリーチはハイロックの東側の、って事さ」
 そうだったのか。全く知らなかった。
「高い山や湿地が多い土地だよ。私はそこの出身でね。風光明媚ではあるんだが、最近はよく分からない怪しい奴が多く居る。どっから沸いて出たのか分からないのだがね。……さあ、荷造りが出来たぞ」
 言いながら商人は御車台に座り、俺達に「あんた達は後ろの荷台に座っててくれ」と言ってくる。……といっても荷台には木箱が積まれており、座る場所なぞ殆どないに等しい。
 とりあえず荷台に上がろうと、俺は片足を荷台のステップに乗せてひょい、と飛び乗り、セラーナに手を差し出すと、彼女は何も言わずに俺の手を取ってひらりと飛び乗った。……とはいえ、荷台にも座る余裕がないのは先程言ったとおりだったから、彼女が立てる足場はほぼ無く、飛び乗ったと同時に俺は彼女の体をぎゅっと抱きしめてしまう。
 鎧越しでも伝わる柔らかい感触にどきりと心臓が跳ね上がる、と同時に彼女は俺の両手からの束縛から離れ、彼女だけが座れるぐらいの狭いスペースにすとんと腰を下ろしてしまった。……ちょっと待て。俺は何処に座ればいい?
「おおい! 乗ったのか? 乗ったなら出発するぞ!」
 前方から商人の声が飛んでくる。とりあえず……乗ってることに変わりはないのだから、俺はああ、とだけ短く答えた直後、がたん、と大きく身を揺らして馬車が動き出した。
「わわっ!」
 慌てて荷台の端を掴んで落とされまいとすると、セラーナがくすりと笑って見せた。
「落とされないように気をつける事ですわ。ジュリアン」
 がたがたと揺れる荷台の上は、木箱があるせいでお世辞にも快適とは言いがたく、身のおき場所が無いためやむなく俺は木箱の上に座るしか手段が無かった。中に入ってるのなんてこの際どうでもいい。
 マルカルスの正門が遠ざかっていく。その光景をぼんやり見ながら、スカイリムに戻ってこられるのはいつになるだろうかと、俺は心の中で自分に問いかけていた。
 これから向かう、ハイロックという見知らぬ土地で起こる事なぞ予想もしないまま……。




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あう、冒頭のみで終わってしまった><
随分前に書いたファルスカールと同じ感じになっちゃったなぁ。

というわけでこんばんわ。
突然ですが、先週は更新できなかったので今回は不定期ですが現在やっているクエストMOD、Beyond Reachの紹介・・なのに全然紹介してませんね。ごめんなさい><

新しい土地というジャンルに位置するこのクエMOD、まだ入れたばかりで殆ど進んでません(爆
けどすごい広い土地で、歩き回るのが楽しいです。

CoTが適用されてないので、夜は比較的明るいかな。
こんな夕暮れもあったり。寂れた感じがいい土地です。寂寥感に浸れます。
新しい土地に行ってみたい方は是非。
http://skyrim.2game.info/detail.php?id=48467
でどうぞ。

小説同様セラーナも今回は同行してます。ナビメッシュちゃんと入ってますのでご安心を^^

ではまた次回のブログ更新日に。

続きはぼちぼち・・というか前回の話の流れをぶった切ってすいません><;

迷いし者と、招かれる者

※スカイリム二次創作小説チャプター2です。その手の部類が苦手な方はブラウザバックでお帰りを。
これは第二章です。一章から読みたい方は前々回の日記「蔓延る者と、弾かれ者」からお読みくださいませ。


 そう、その問題はもう目前にあった。
 しかしこの時それを知る由もない俺は、セラーナと共に徐々に近づいてくるソルスセイムの島を眺めながら、島でどういう歓迎をされるか、そればかり考えていたのだった……

“……ぉい、この人大丈夫か?”
“…………。酷く………してるみたい。評議員を連れてくる……”
 朦朧としてる意識の中、聞こえたのは男女の声。
 起き上がることも、目を開けることも適わず──再び男は、意識を閉じた。

 ごぅん、と木々がぶつかる音を立てて、約三日、動き続けていた船の動きが止まり、あとはただ波の緩慢な動きに合わせて揺られるのみだった。船員が慌しく甲板を駆け回り、ばっ、と太いロープを桟橋に飛ばし、桟橋と船を掛ける板を渡ったもう一人がそれをタイミングよく掴むと、係留柱にロープを括り付け、しっかりと結んだ。
「よぅし、着いたぞ。お二人とも。長らくの船旅お疲れ様でした」
 仰々しい挨拶を述べ、ソルトセイジ船長が恭しく頭を下げると、思わずこちらもぺこりと会釈を返してしまう。
「また何かあったら利用させてもらうよ、船長。ありがと……う……」
 俺の言葉が不自然なところで止まったので、船長はおや、と首を傾げながら頭を上げて俺の見る視線の先を一瞥し──にやりといやらしい笑みを浮かべた。
「……ああ、島の人たちに言ってなかったのか? あんた達が結婚したという事を? 
 ああそうだったよな、今まで帰ってなかったんだよな? だから……私がちょっと吹き込んでおいた。いずれ彼らが戻ってきたとき手厚い歓迎をしてくれとな」
 わざとらしく言ってのける船長。
 余計な事を……と内心恨みをこめつつ毒づきながら俺が見つめる視線の先には、桟橋に群がるレイブンロックの人々が居た。俺とセラーナの姿を船が係留する前から見ていたのだろうか、と思う位人だかりが出来ていたのだ。
「おぉーい! ジュリアーン!!」
 高らかと──しかしながらだみ声交じりの声を張り上げてきたのは、レイブン・ロックの鉱山の持ち主であり何かと俺達の世話を焼いてくれた──半ば邪魔してきただけかもしれないが──クレシウス・カエレリウス。一月ぶりだから別段見た目に変化はないものの、相手の視線はまるで旧友を久方ぶりに見たとでもいうようなそれで、俺の心を半ばうんざりさせるに十分たるものだった。
 降りたくねぇな、と思いながらもそうはいかず……渋々と桟橋に降り立つと、わっ、とばかりに人だかりが溢れた。俺もセラーナも前にリフテンで挙式を挙げた時のように人ごみにまみれてしまう。
「ジュリアン聞いたぞ! 結婚したんだってな!」だの「セラーナさんと結婚したんだって? なんで黙って島出てっちまったんだよ!」だの「お前の結婚式での姿見たかったなあ!」だの、とにかくうるさい。セラーナに対しては女性陣がここぞとばかりに何かきゃあきゃあはしゃいでいる。……当の本人は相変わらずきょとんとしたままだったが。
「わ、悪いな……長旅で疲れてるんだ。出迎えは有難いけどさ、ちょっと通してくれないか。荷物もあるし」
 と、愛想笑いを浮かべながら辞そうと思ったが、そうは問屋が卸さないとばかりにグローヴァーやヴェレス隊長までもががしっ、と俺の腕を掴むではないか。
「ちょ……」
「悪いなジュリアン。俺達はお前さんに一杯食わされたんだからな。これ位の事はしてもらわにゃな」
 一杯食わされた──その意味は恐らく、セラーナにプロポーズした後の一件の事だとは察しがついた。やきもきさせた挙句にいつの間にか島を去ってその後結婚してるなんて、確かにまぁ彼らの腹の虫が収まらない──それは分かるが、しかし……
「──分かったよ。好きにしろ。その時の借りもあるからレイブンロックの住人全員に酒は奢ったっていい」
 などと気前がいい事を言った途端、わっと周りがどよめいた。タダ酒よりウマい物はないってか。──ちょっと大見得切りすぎただろうか。

 丁度夕闇の帳が下りる少し前に船が着いたのもあって、それから俺とセラーナはレイブンロック唯一の酒場にして人々が交流する場所、レッチング・ネッチ・コーナークラブで結婚のお祝いを兼ねた歓迎──というより半ば冷やかしに近いが──を受けていた。最初は普通に乾杯をしたりして談笑を交わしていたものだったが、一、二時間ともすると評議員やヴェレス隊長は仕事があるからとそそくさと席を立ったものを除けば、残っているのはいつもの面々ばかりだった。
 テーブルを囲んで、俺の隣にはセラーナ、セラーナの隣にはクレシウスの妻であるエイフィアとフェシスの娘ドレイラが座っており、俺の隣にはクレシウス、グローヴァーやフェシスにエイドリルまで居る。そして残った客が俺達しか居ないため、コーナークラブのマスターであるサドリまでもが輪に加わっていた。輪の中心に置かれた大テーブルには飲み干したスジャンマの酒瓶が転がっており、その合間を縫うようにして小さな皿がいくつか並べてあったがその上に置かれてあったであろう食べ物はほぼ駆逐されていた。
 俺はというと半ば酔っており、意識が朦朧としていたが隣に居るセラーナは相変わらず表情一つ変えないまま酒をちびちび啜っている。──そういや前にもセラーナと晩酌した時彼女は酔わなかったんだっけな。その時俺が……
「何考えているんだ、ジュリアン?」
 と言いながら、隣に座っているクレシウスが下卑た笑いを浮かべこちらを覗き込んで来るので、思わず距離を取ろうと自然と身体をセラーナの方へ向けた。
「いや、別に……何も」
 しかし、セラーナのほうに身体を向けたのがなにやら勘違いしたらしく、更ににやにや笑いを浮かべながらぼそっと──俺だけに聞こえるように。
「やる事はやったんだろ? どうだった? 気持ちよかったか?」
 などととんでもない事を言ってきたので、一瞬、僅かではあるが最初は理解できなかった、やった? 何を? ──といった具合に。
「な、何を言ってるんだじいさん。酔ってるなら家に帰った方が──」
 半ばうろたえた態度で他の男連中もぴんと来たようで、「ジュリアン、何楽しい事じいさんとだけ話してるんだよ」といった具合に聞いてこようとするからこれがまたたちが悪い。
「ジュリアン、何を照れてるんですの? 顔が赤いですわよ」
 エイフィア達と話していたセラーナが俺が顔を赤らめている事に気づいて話しかけてくるもんだから、ますますもってどうにもならず、顔はどんどん赤くなるばかりだった。エイフィアやドレイラもそんな俺を見て笑っている。──この場はとりあえず撤退した方がよさそうだ。
「ちょ、ちょっと夜風に当たってくる」
 がたっ、と椅子を引いて立ち上がろうとした時だった。後ろの部屋──客室だ──からきぃ、と扉が開く木々の撓った音が耳に届いた。
 誰か泊まっているのか? だとしたらこんなに騒がしくて嫌気が差してしまったのかも──などと思いながらふ、と何気に後方を見ると、一人の男が部屋から出てくるところだった。
「──すまない、騒々しかった、か……」
 口から出ていた声が不自然な所で止まってしまったのは、その男の風貌がそうさせていた。
 腕や頭に包帯を巻き、うめき声を上げている彼は──レイブンロックに居るダンマーとは違う、褐色の肌ではなく──俺と同じだった。
 スコールの民か? と思ったが、見た事ない顔をした男は俺の姿を見るや否や、これまた俺と同じようにじっとこちらを見据えていた──後にそれが俺を品定めしていたなどとは、この時の俺には知る由もなかった。



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随分ご無沙汰してしまいすいません。やっとの第二チャプターです。
いやー話の大筋は分かってるんだけどなかなか書く気にならず以下略。

というか最近はあまりゲームやってません。やりたいんですがなかなか暇が取れないといいますか。
その代わりゲームのプレイ実況動画とかばかり見てますwあとは絵を描いたりと。
そういう日々ばかりやってます。スカイリムやりたいんだけどなぁ・・

あっという間に9月が終わろうかというところですね。また冬が近づくと原稿だなんだとなりそうですが。それまでは何とかブログも細々更新していく所存です!
FO4の発売が日々近づいてくるのが楽しみですね。・・・俺のグラボで遊べるか分からないんだけど。

そんな近況でしたw
ではまた次の更新日で!

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ジュリアンのつぶやき

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プロフィール

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ジュリアン
性別:
男性
職業:
傭兵
自己紹介:
スカイリムはホワイトラン在住のドヴァキン。
現在のところ引越しする予定はなし。
中の人はヘタレですが一応同人誌作家。マイナーゲームの絵を描いてたり。
文章も多いですが一応絵の方専門。
スカイリムの絵とか描いたりフォトショでSSをレタッチしたりするのが好き。
スカイリムに影響されて2012年から英語の勉強を始め現在進行形で勉強中。
ラジオ英語を聴いているのだが、英会話教室に通いたいのに時間と金が無くて嘆いているとかいないとか。

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