05.28.03:15
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05.01.22:50
灰にまみれてまみられて(マミられてはいません)
……何で俺がこんな目にあわなきゃいけねぇんだ?
頭のてっぺんから爪先まで肺まみれになった俺の姿を見て、傍らに立っているセラーナが近寄りがたく思えたのか、僅かに数歩、下がったのを俺は見逃さなかった。
倒された相手は跡形もなく消えたが、残された俺は全身灰まみれで、遠巻きから見れば突っ立ったホーカーにも見えなくもない。
内心ため息をつきながら、俺は踵でターンして、先程まで居た家──正確に言えば、巨大茸の家──に向かって一目散に駆け出した。
そんな事が起きる、つい数時間前のこと──
ソルスセイム南東の端に位置する小さな集落、テル・ミスリンに着いた俺とセラーナは、そこに辿り着きしな、神妙な面持ちで話しかける女性と、彼女を無視して本を読みながらたどたどしく呪文を唱えるダンマー二人に出くわした。なにやら二人は俺達を無視して口論していたが、
「集中したいんだ、ほうっておいてくれよ、ヴァローナ」
男がやや念を押すようにして言うと、ヴァローナと呼ばれた上等な服を着たダンマーの女性は、取り付く島がなさそうに肩をすくめて立ち去ろうとした矢先、
「あら? 珍しいわねお客人がくるなんて」
俺とセラーナの姿を見つけ、気さくな様子でにこやかにこちらに近づいてきた。先程彼女を鬱陶しく追い払った男性は相変わらず本を読んだまま。
「ああ……初めまして。ここは、誰が住んでるんだ?」
軽く挨拶を交わしてからたずねてみると、ここはネロスという者の住む家で、彼はモロウウインドのマスターウィザードを持つ一族の一人で、菌学者でもあるのよ、と語ってくれた。彼女はそいつに仕えている執事らしい。
それだけ言うと彼女は足早に立ち去った。「ネロス様は風変わりなところがあって、自分ひとりじゃ何もできないのよ」と言い残しながら。
後に残されたのは俺達と、相変わらずこっちを無視して本と格闘しているダンマーの男だけになった。他に誰が居るわけでもないので話しかけてみる。
「よっ、あんた、何やってるんだ?」
「さっき話を聴いてなかったのか? 召喚魔法の練習をしてるんだ。ネロス様に黙って借りてきたこの本の通りやれば、うまくいく筈なんだが……」
何度か呪文を唱え、手を翳すも彼の手が光もしなければ目標の場所に召喚獣が出てくる様子もない。
「……あんた、ネロスって人の何なんだい?」
茶々を入れられるのが気に食わなさそうな態度で、舌打ちしてから彼は再び俺の問いに答えてくれた。
「私はネロス様の弟子だ。こうして毎日魔法の練習に励んでいるんだが……
なあ、集中したいんだ、邪魔しないでくれないか?」
言い捨ててぷい、と俺に背を向けた。言葉は丁寧だがぞんざいに扱われたのでいらっとしながらも、俺は彼の言葉に従う事にした。ネロスって奴にも話を聞いてみたいしな。
「……分かったよ。邪魔者はさっさと退散させてもらうぜ」
せいぜい頑張りな、と手をひらひらさせて、俺はテル・ミスリンの中央にある一番巨大な建物──正確には茸なんだが──に向かうことにした。
「何の呪文を唱えようとしていたんですかしらね、あの人?」
「さあな、邪魔すんなって言われたからな、余計な詮索は厄介事の元だぜ、セラーナ」
言いながら扉を開けると、中は薄暗く、そして狭かった。扉を開けたすぐ先が行き止まりだったのだ。
「なんだこりゃ……」
予想外の展開にあんぐり口を開けてしまった俺だが、セラーナはすぐ見抜いたようだった。
「ジュリアン、足元見ると分かりますわ。魔力を湛えた魔方陣がありましてよ。
これを発動すれば何かが起きるんじゃありません?」
セラーナに促されて下を向くと、青白く光った魔方陣が輝いていた。俺はマジカ量も少ないし魔法レベルも低いから全く気づかなかったが、セラーナはこの中に入ってすぐに足元の魔方陣に目がいったらしい。持つべき従者は反対の能力に長けた者に限る、って奴だな。
「これを発動すればいいのか、ってどうやってやるんだ?」
こと魔法に関しては疎い俺に代わって、セラーナが先に魔方陣の上に立った。……直後に彼女はすっ、と音もなく真上に向かって飛んでいくではないか。
「ちょっ……セラーナ、今何をした?!」
彼女は上に着いたらしく、「心の中で念じればよろしくてよ」とかろうじて声が飛んできた。心の中で念じるだと? どうやって念じるんだ? 囁き、祈り、詠唱、念じろってか?
とりあえず魔方陣に立つが、内心若干見えないものに連れて行かれるような気がしなくもなくて、念じる事がうまくできない。飛べ、というのか、それとも上がれ、というのか? それとも……
「だあああっ! わからねえ! セラーナ、俺はどう念じればいいんだ!!」
まさか家の中でこんな事になるとか予想もしてなかった故に、頭がどんどん混乱する。こんな事ならもうちょっとウインターホールド大学で魔法の勉強しておくんだった。それなのになんで俺ごときマジカ量も少なく魔力も低い俺がマスターメイジなんかになっちまったのか、デイドラの王子ですら分かる筈があるまい。
すると痺れを切らしたのか、セラーナが再び音もなく降りてきた。ただし、苦虫噛み潰したような表情で。
「だから、念じろと言ったじゃありませんの、ジュリアン。ただ念じればいいだけですわ。それだけで何ぎゃーぎゃー喚いているんですの? ネロスって人がさっきから私をあきれた表情で見てたので、いたたまれずに降りてきてしまいましてよ?」
「……上がれ、とかでいいのか?」
我ながら自分の浅薄な知識に愕然とする。彼女は呆れた様子で溜息一つついてから、「……そうですわよ」とだけ言い捨てた。
これ以上何かしようものならセラーナから軽蔑の眼差しを数日向けられるのは間違いない。再び魔方陣の上に立ち、今度はしっかり上がれ、と念じた。
直後、念に反応してふわっ、と重力に反したかみなかで一気に身体が上へと持ち上げられる。このまま天井にぶち当たったらどうしようかと思ったが、そんな事はなく、加速が止まって再びふわりと浮いたまま、突き出した板きれに乗っかると、再び一気に重力が戻った。思わずがくん、と膝をついてしまう。
着いた所は茸の傘の部分をくりぬいて作られた巨大な居住区画になっていた。マスターウィザードなだけあって、アルケイン符呪器や錬金器具も一通りそろってある。
「……やれやれ、上がれないと喚いていた奴はあんたかね?」
待っていたのか、痩身の男が怪訝そうな表情を浮かべながら近づいてきた。彼がネロスだろうか?
「いかにも。……あんたはノルドか? 冒険者か? ……私は偉大な魔法使いでもあり菌学者でもあるが、お前みたいな脳筋には私が魔術を教えたところで体得できる筈もあるまい」
などとネロスが話している間、セラーナが再び上がってきた。随分な言われ様に再び苛々しつつも、セラーナもいるしネロスの後方に先程話しかけてきたヴァローナが居たのでここは我慢するしかなさそうだった。
何なんだこいつらは。師匠も弟子も上から目線で口利きやがって。……と思っていると、外のほうからどぉん、どぉんと何かを叩くような音が響いてきた。
「何の音だ……?」
俺の独白に、答える必要もないだろうにネロスが耳ざとく聞きつけた様子で、
「多分弟子の……タルヴァスの仕業だな。魔法の練習をしてるんだろう。
それよりお前、魔法の方に関しては役に立ちそうもないが、私の手伝いをするなら私が直々に教えてやってもいい。どうだ? 取引をしないか?」
さっきまで人を馬鹿にしたような態度をとってたネロスが、急に猫なで声に変わった。……こういう時は裏があるものだ。長年の経験から体得してた俺は、
「いや……今別件で頼まれてる事があるからさ、またにするよ。じゃあ、失礼したな」
さくっと丁重に断って、俺は下へ降りた。一度やり方を覚えれば二度目は失敗はしない。
暫くテル・ミスリンには近づかないほうがよさそうだ……などと内心思いながら俺は扉を開けた。
──しかしその決意は、数十分後覆される事になるのだが。
扉を開けて外に出た途端、先程室内から聞こえていたどぉん、という音がさらに耳に響いてきた。何が音を立ててるんだ……と思いながら音のする方向へと目を向けると、見慣れぬ何かが暴れている。茶色い、岩で出来た……
「た、……助けてくれ!」
岩で出来た何かに目を取られていたせいで、近くに誰かがいるなんて全く気づかなかった俺は思わず身をびくっと震わせてしまう。誰だ、と視線をずらすと、先程本を読んでいた男──確か、タルヴァスだったな──がこちらに向かって走ってくるではないか。前のめりの格好で走ってくる様子は、ひどく怯えた態度のそれに見える。
「どうしたんだ? 一体」
走ってくる彼を抱えるようにして止めると、彼はぜいぜい息をあえがせながら通路に倒れこみ、
「しょ、召喚獣……呼び出すことに成功はしたんだ……けど、暴走しちゃったんだ。このままだとネロス師匠に怒られてしまう!」
タルヴァスは恐怖と絶望がない交ぜになった表情を浮かべていたが、俺を見てこう付け加えてきた。
「あれを倒してくれないか……? 師匠にばれたくないんだ。頼む」
……先程と打って変わった態度に、俺は胸の内がすっとする気分ではあった……と思う。
「助けてあげたほうがよろしいんじゃなくて? あのままにしててもいずれ自然消滅するでしょうけど、暴走して関係ない人を傷つけたら彼の立つ瀬がどんどん無くなっていくのは自明の理でしてよ?」
セラーナがぽつりと言ったので、タルヴァスは懇願するかの如くセラーナに近づいたので、慌てて彼を持ち上げるように引っぺがす。
「分かった。何とかする」
本当はもう少しいじめたかったが、そうも言ってる猶予もないだろう。
彼は立ち上がって何度もお礼を述べ、そのまま逃げるようにしてテル・ミスリンに入っていった。
「しょうがねぇな、さっさと終わらせようぜ、セラーナ」
彼女はこくりと頷いて、背中に背負っていた杖を手にした。俺も同様に背負った両手剣を引き抜いてから一気に間合いを詰めるべく走り出した。
敵が近づいてきたのを見逃すはずもなく、召喚獣がこちらに向かって吐き出してきたのは──なんと、灰。
間合いを詰めようと走っている俺に向かってそれは一気に放たれ──こちらもまた、止まる余裕もなくその灰の中に突っ込んでしまう形になる。……ちょっと待て!!
「げほっ! げほへっ!」
突っ込んだため口の中にも目の中にも灰が入り込む。涙目になりながら慌てて相手との間合いを少し離そうと思いつつ後退しかけたが、この島は灰まみれの島だ、あたり一面灰が積もり積もっている為──灰に足をとられてしまい、尻餅を着いた状態で倒れてしまう。
「セラーナ、何とかしろ!」
俺が言うまでもなく、セラーナのアイス・スパイクが放たれる音が耳に入ってくるが、目が潰され口も灰でじゃりじゃりの中、声がうまく聞こえたかどうかすら怪しかったが、
灰を噴きつける召喚獣は俺にだけターゲットを絞り込んでくれたおかげで、セラーナは遠巻きに攻撃をするだけでよかった。結局俺はいい所一つもなく、彼女が何度目かのアイス・スパイクを放った後、召喚獣はようやく力尽きたのかがらがらと音を立てて崩れ落ちた。
「ジュリアン、大丈夫です……の……」
セラーナが駆け寄ってきたが、その直後思わず後ずさりしたのを俺は見逃さなかった。
無理もない。延々と灰を噴きかけられたせいで、俺の頭から爪先まで灰まみれだったのだから。相変わらず気管に入った灰を押し出そうと咳き込み、目は異物を洗い流そうとするが如く涙が流れている。要するにぐちゃぐちゃだった。
「……ぁんのやろぅ………っ!」
踵を返してテル・ミスリンに戻る俺。扉を開けて、魔方陣を作動させて上に戻ってきた時、ネロスは驚いた様子で俺に向かってこう言った。
「……あんた、いつの間にダンマーのような肌色になったんだね? これは興味深い。是非とも調べさせてもらいたいものだ」
勿論俺が怒り爆発したのは言うまでもない。
後々セラーナは俺のこの態度に対して「大人げないですわ」とにべもなく言いのけたのは……また別の話だ。
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ども。毎週定期更新に今日はちょっと早く更新できましたw
ちょろちょろやって、今回のプレイ日記仕立て小説はテル・ミスリンのクエの一つです。
アッシュガーディアンでしたっけか。まさか灰で攻撃してくるとは思いませんでしたwなかなか面白かったので今回こういう風に書き起こしてみましたけど。
いやー、、、だいぶ要らないシーンが多すぎましたね。こういうロールプレイしているんだ、って思っていただけたら幸いです。
では今回のブログのもう一つ、MOD紹介。
ソルスセイムは家がないんで、家MODどうしようかなーと思ってたんですが、前々から気になってた家MODがあったのでそれを導入しました。
スノーグローブハウスですw
http://www.nexusmods.com/skyrim/mods/50170
家MODって入れたのはコレが初(前に何回か入れたりはずしたりはしてたけど)です。
こぢんまりとした隠れ家的家に入れるというMODです。ただし、どばきんだけ。
フォロワーは入れられないのが残念ですね。
指輪を使うとこのスノードームを持っている状態に限り、スノードームの中に入れます。
家の中はこぢんまりとしていて、ベッドや窯、錬金と符呪台、お風呂があります。
殆どのアイテムは固定されてるので家の中が乱れる心配は無い・・と思う。
お風呂はこんな感じ。
男の入浴シーンなんて見ても面白くもへったくれもないのですが(笑)
風呂場の屋根がこんな風になってて、空(ガラスだけど)が見える仕様になってるのが粋ですねえ。
最近のジュリアンさんとセラーナたん。
セラーナたんは前と変わらずMOD装備ですが、灰色だらけの島の中で白い服はとても映えますね。
おパンツも白だから尚映えます(爆死
ソルスセイムに着いて気がついたのが、このネッチ。
ESOでもエボンハート(モロウウィンド)を駆け回ってる頃、同じ奴がいたなあと思い出しました。
しかし、このレッドマウンテンも、ESOで駆け回ってた頃見ていた山と似てるんで、使いまわししてるんですかね(爆死
現在テル・ミスリン付近でうろうろしている中の人ですが、上のほうはぜんぜん行ってませんw
まだまだ何かありそうなこの島、じわじわ攻略していきますw
最後に、中の人の近況ですが、
5/25の川口フレンディアで行われるゲームレジェンド20にサークル参加しますw
新しく作る予定のノベルティグッズとか(間に合えば)持っていく予定です。
サークルはスカイリムで取ってるので分かりやすいと思います。公式サイトはこちら。
http://www.geocities.jp/zed_gamelegend/
興味ある方はぜひお越しください^^スカイリム話が出来る人大募集w
では本日の更新はこれにて。
また来週^^
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ども。毎週定期更新に今日はちょっと早く更新できましたw
ちょろちょろやって、今回のプレイ日記仕立て小説はテル・ミスリンのクエの一つです。
アッシュガーディアンでしたっけか。まさか灰で攻撃してくるとは思いませんでしたwなかなか面白かったので今回こういう風に書き起こしてみましたけど。
いやー、、、だいぶ要らないシーンが多すぎましたね。こういうロールプレイしているんだ、って思っていただけたら幸いです。
では今回のブログのもう一つ、MOD紹介。
ソルスセイムは家がないんで、家MODどうしようかなーと思ってたんですが、前々から気になってた家MODがあったのでそれを導入しました。
スノーグローブハウスですw
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家MODって入れたのはコレが初(前に何回か入れたりはずしたりはしてたけど)です。
こぢんまりとした隠れ家的家に入れるというMODです。ただし、どばきんだけ。
フォロワーは入れられないのが残念ですね。
指輪を使うとこのスノードームを持っている状態に限り、スノードームの中に入れます。
家の中はこぢんまりとしていて、ベッドや窯、錬金と符呪台、お風呂があります。
殆どのアイテムは固定されてるので家の中が乱れる心配は無い・・と思う。
お風呂はこんな感じ。
男の入浴シーンなんて見ても面白くもへったくれもないのですが(笑)
風呂場の屋根がこんな風になってて、空(ガラスだけど)が見える仕様になってるのが粋ですねえ。
最近のジュリアンさんとセラーナたん。
セラーナたんは前と変わらずMOD装備ですが、灰色だらけの島の中で白い服はとても映えますね。
おパンツも白だから尚映えます(爆死
ソルスセイムに着いて気がついたのが、このネッチ。
ESOでもエボンハート(モロウウィンド)を駆け回ってる頃、同じ奴がいたなあと思い出しました。
しかし、このレッドマウンテンも、ESOで駆け回ってた頃見ていた山と似てるんで、使いまわししてるんですかね(爆死
現在テル・ミスリン付近でうろうろしている中の人ですが、上のほうはぜんぜん行ってませんw
まだまだ何かありそうなこの島、じわじわ攻略していきますw
最後に、中の人の近況ですが、
5/25の川口フレンディアで行われるゲームレジェンド20にサークル参加しますw
新しく作る予定のノベルティグッズとか(間に合えば)持っていく予定です。
サークルはスカイリムで取ってるので分かりやすいと思います。公式サイトはこちら。
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興味ある方はぜひお越しください^^スカイリム話が出来る人大募集w
では本日の更新はこれにて。
また来週^^
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04.27.21:37
誰の為でもないと言えるか?(後)
(前)部分呼んでから読んでください。あと後編はかなり長いのでご注意をば。
えっ、と頭が疑問符に満たされる。何か俺悪い事したか? と考えようにも酒精にきっちりやられた俺の頭は思考をするどころか拒むように考えを受け付けてくれない。
えっ、と頭が疑問符に満たされる。何か俺悪い事したか? と考えようにも酒精にきっちりやられた俺の頭は思考をするどころか拒むように考えを受け付けてくれない。
「何が駄目なんだ? 駄目といえば、さっきの話──」
「私のことはいいんですの。問題はジュリアン、あなたでしてよ? ご自分で分かっておりませんでして?」
話を逸らそうとした行為さえ遮るように言葉をかぶせてくる。俺? 俺の何処が問題なんだ、と考えようにもやはり頭は受け付けてくれず。
「毎晩毎晩酒を嗜んでいらっしゃるようですけれど? それで二日酔いになって毎日薬を飲んでいるのは何処のどなたでして? 前はそんな事なさらなかったのにいきなり酒を飲むようになった理由、ご自分で分かっておりませんの?」
ずきん、と胸が痛む。図星を指されたせいだというのは考えなくたって分かっていた。誤魔化そうと思っても、酔漢の言う事なんて嘘としか受け取ってもらえはしないだろう。
「ホワイトランに戻って、その後首長に長期の不在を報告した後から……いえ、あの時ドラゴンと戦って魂が入らなかったときから、ジュリアンの様子がおかしくなっていくのを傍で見ている私が気づかないと思いまして? あなたから聞いた、ミラークが魂を奪っていったことを私が信じていないとでも?」
「そんな事思っちゃいねぇよ」と、それだけしか言えず。
彼女は少し溜飲を下げたのか、やや声のトーンを下げてぽつりぽつりと俺に話しかけてくる。
「それから再びここに来て、ミラークの事を調査するかと思いきや、あなたは何もしやしない。町の人の手伝いをしたり、収集の手伝いをしたりとか、そんな事だけしかしておりませんわよね? 何故ミラークの事を調査しませんの? 何に怯えているんですの?」
ぐさぐさと、矢を頭から突き刺されるような感覚だった。彼女は俺にこう言いたいのが痛いほど分かる──お前は何を畏れているのか、と。
怖いのではない、恐怖は感じてはいなかった。じゃあ何が怖いのか? 自分でもよく分からない。
けど唯一、俺が恐れたものがあった。……俺の、ここにいる、理由。
何故自分がドラゴンボーンになったのか、何故自分がアルドゥインを倒したのか、何故ミラークが現れたのか、何故彼は俺から奪うように魂を持って去っていったのか……そしてそれに付随するであろう、俺の命を狙う行為。
何もかもが分からず仕舞いの中、はっきりと分かるのは、ミラークは常に俺を監視しているであろう事と、確実に俺より優位の立場に居る事。
ミラークの存在は俺の存在を脅かす理由になったのを知った時、俺は自分自身の立場が分からなくなった。何故一傭兵としてシロディールやモロウウィンドを駆け回ってた時代に戻れない? 何故神々は俺に龍脈を与えたりしたんだ?
「……自分でもよくわからない。けど……酒に逃げてた訳じゃないぜ」
嘘だ、と自分を責める。酒に逃げていたのは事実だ。そしてまた、そんなちっぽけな逃げの方法をとる事しか出来ない自分が嫌だった。嫌なのに俺はそれを止める事が出来ずにいた。分かっているのに。
「……私は、別に逃げるのは悪い事じゃないと思っておりましてよ。父の陰謀を阻止しようと、母が私を遺跡に眠らせ、自身をソウル・ケルンに逃げ込んだ事だって、賢明な判断でしたと思っておりますわ。
けど、ジュリアンは違う。あなたは見たくない物から目を背けているだけに過ぎませんわ。わかりません? それが──今手にしたモノで誤魔化しているということを」
手にしたモノ──右手に握られている、先程までスジャンマの液体が入っていたジョッキに自然と目が移る。
……セラーナは分かっていたのだ。俺が不自然に酒に逃げるようになった意味を、俺が何を畏れているのかを。だから、あんな目で俺を見ていたのだろう、嫌悪感を滲ませた、他者を見つめるような目つきで……。
「……セラーナから見て、俺は怯えているように見て取れたのか」
何も言わず、黙って首肯するセラーナ。なら……そうなのだろう。人は自分のことを一番自分自身がよくわかっていると豪語しても、実のところ自分自身が分からなくなる時なんて何度もあるイキモノだ。
そういう時はどうすればいい? ──その答えだって持っている。何故ならヒトは言葉という感情を伝える手段を持ち合わせているのだから。
「──そうだな、セラーナの言うとおりだ。酒で誤魔化してた……んだろう。情けない事に自分の感情押し殺して酔い潰れるに任せてた。
ミラークが怖いとか、恐れてるとかじゃない。ソリチュードでミラークの狂信者に襲われた時なんてちっとも怖くなかったし、むしろ俺の命を狙う奴なんて、って意気込んでたのも事実だ。……けど、何でだろうな。
あの時──セラーナが言ったように、ホワイトランに戻ろうとした道中でドラゴンに襲われ、その魂をミラークが分捕って行っちまった時、得体の知れない恐怖心に襲われた。うまく言葉に言えないが……俺がここにいる理由がわからなくなったって言うか。ミラークは何度も俺の事を『中途半端なドラゴンボーン』と言った上で、彼の力は俺のそれより強かったんだ。ドラゴンソウルが俺じゃなくミラークに持ってかれたのが何よりの証拠さ」
一旦言葉を切り、テーブルに置かれてある、すっかりぬるくなった水の入ったコップを手に取って一気に飲み干す。酒でやられた頭の回路を正しくしようとするが如く。
「……自惚れてたとは思いたくないけど、実際自惚れていたのかもしれない。ミラークが現れるまでは、俺がドラゴンの魂を“食う”のが当たり前だったから。……それによって、一般人や衛兵から驚嘆や拍手をもらう事に慣れていて、いっぱしに英雄気取っていたんだろう、って言われたら反論は出来そうにないな。
だからか、な……ミラークが俺の倒したドラゴンの魂を持ってった事実がすごくショックだった。それはまるで──倒したドラゴンが、お前なんかの体内に吸収される位ならミラークに奪われたほうが余程いい、って言われてる気がしたりして、さ。そんな事、死んだドラゴンが思う訳ないとは頭で分かっていても。
そんな事ばっか思うようになっちまって、自分なんかもうこの世に必要とされてないんじゃないかなー……って、思ったら目の前が真っ暗になっちまってさ、はは……、おかしいよな」
自虐的に笑ってみせるも、セラーナはにこりともせず、じっと俺を見据えていた。相変わらず黙ったままで。
それはまるで、俺に対して「思うこと全てぶちまけて欲しい」と暗に言っているかに思えた。いつもどおりのセラーナだったら確実に横槍を入れる筈であろうなのに。
「……ここに戻ってきたはいいが、ミラークの事なんて考えたくなかったな。だから手伝いばかりこなして、くたくたになるまでやって、頭が考える事を放棄するくらいに酒を浴びるほど飲んで、忘れるように努めた……
けど、何でかな……忘れようにも忘れられないんだ。あの一瞬の出来事が忘れられない。その都度俺は自分の立場を呪ったり、忘れようとしたり、全て酒で誤魔化した。
けど……こうやって話していくうちに自覚したよ。セラーナの言うとおりだと。俺は誤魔化してたんだな、酒で……己の弱さを、恐怖心を」
言葉で伝えてみて、今になってはっと気づかされる。ずるずると酒に溺れて、逃げ道を見つけたくても見つけられなくて。
こんな自分が嫌だと分かっているのに、けど逃れられない……逃れられる勇気が無かった。真実を追究することが怖かった。
それによって俺の存在理由が一つ一つ奪われてしまうんじゃないかというのが一番──
「それは間違っておりましてよ、ジュリアン」
え、と思わず彼女の顔を仰ぎ見る。
「私だって知ってますわ、人間はかくも脆く、危うい存在だという事を。間違った道を侵しやすく、簡単に逃げに走る、繊細で、傲慢で、けれど自分の事しか考えてない弱い存在だという事を。
……でも、先程も言いましたけど、あなたは他の人間とは違いましてよ? 自分の弱さ、脆さを自覚しても、そんな自分を否定しようとはしない。酒で誤魔化している事を自覚し、それが何からきているかも分かっていても尚、逃げようとはしてませんですもの」
「え? でもさっき俺に対して──」
「誤魔化している、とは言いましたわ。でもあなたは酒を飲んで自分を誤魔化すだけで、逃げたりなんかしてませんわよ? 逃げるならとっくにこの島から出てってスカイリムに戻ってホワイトランなり何処へなりとも行くでしょう? 違いまして?」
“己を否定するな。お前の中には龍脈が流れている。それは誰にでも与えられし力ではない。お前は選ばれたのだ。そして、その力はいずれ、アルドゥインと戦う運命を孕んだものだということも”
グレイビアードが居る世界のノドの頂手前にある寺院「ハイ・フロスガー」へ初めて赴いた時、そう言われた事を思い出す。この力は強大なものだ、間違えればヒトを傷つける武器になりえる、それをどう使うかはお前次第だ──
正しく扱ってきた……とは必ずしもいえない。けれどアルドゥインを倒し、スカイリムが再び平穏を取り戻した時、町行く人々が俺に感謝を述べるようになった時。俺は自分が誇らしく感じた。この力を正しく使ったからこそ、人々を助けられたのだと。
それまでは、シャウトを街中で使おうものなら人々から畏怖されたり、怪訝そうに眉を顰めて遠くからぼそぼそと陰口同然な言い方されたり、衛兵から注意されたりと散々だったのに対し、アルドゥインという脅威を排除できた事によって初めて認められた気がした。それなのに。
ミラークに中途半端なドラゴンボーンと言われるのはまだ、いい。
しかし、魂が奪われた時──また再び、ヒトから奇異の目を差し向けられた。兜越しにでも伝わってくる、ウインドヘルムの衛兵達の、俺を見る“目”──何故ドラゴンボーンなのに魂を吸い取らないんだ、という疑問、畏怖──
そそくさと立ち去るのが精一杯だった。本当ならば、そういう目で再び俺を見ないでくれ、そう言いたかった。所詮俺はヒトではなく、ヒトの中に龍脈を持つ“何か”でしかないのか──そういう目から“逃げて”再びソルスセイムに来たのかもしれない。誰も俺の事を知らない場所に行きたかった。……でもそことて、逃げ場になる事は決してなくて。
ミラークがこの島の何処かで何か恐ろしい事を実行しようとしているのは明らかで、俺がそれを探せば、再びミラークと対峙するのは自明の理だった。それすら恐れた俺は、うだうだと考えあぐねながらこの島で島民の生活を脅かす存在を退治したり収集したりして“誤魔化し”ていたのだ──
つくづく自分の弱さに涙が出そうだった。そんな事を考えていると知ってか知らずか、
「……ジュリアンは分かっているんですのよ。ただ、そのきっかけが掴めずずるずる酒で誤魔化し続けていただけですわ。決して自分の弱さを否定したり、見て見ぬフリをしたりはせず。それが大切な事なのだと、あなたは知っているから」
セラーナが取り成すようにぽつりと言う。そのまま続けて話し出す。
「弱さや限界を知っている人間は、本当の強さの意味を知っている、と私は以前身をもって知りましたわ。……かなり前にあなたが私に話した事を覚えていまして? ご自分の両親の事、自分の今までの経緯とか私に話して、最後にあなたはこう言いましたわ、『俺がハルコンを倒す事になっても、私に後悔してもらいたくはない、どんな事があっても彼は君の父親であることに変わりはないのだから』と。
そんな事なかなか言える人は居ませんでしてよ? 父親を殺すことが世界を救うことに繋がるとはいえ、いずれ私が悲しんだりして欲しくないと考えた上であなたは私にそう話してくれた。それはジュリアンが、ヒトの弱さを知っているから。それでも尚、刃向かう事を止めない──それが強さの意味だと知った時、己の弱さを強さに転換させる事が本当の強さの意味だと知るに至ったんですの。
だから、あなたは弱くても、逃げたりしない時点で強いんですのよ。ミラークになんか負けていませんわ」
ぽつりぽつりとは言え、長く喋りすぎたせいかセラーナはカウンターに回り、水差しに入ってる水をジョッキに移し変えてごくごくと飲み干す。
正直、予想外だった。相当長い間共に旅を続けてきたとはいえ、彼女がここまで俺を見ていた事が。そしてまた、そこまで俺を見てくれた人がすぐ目前に居るのにも関わらず、弱さをさらけ出そうとせず一人で思い悩み、酒で誤魔化していた自分がますます情けなくなった。けどまたそれを言うと、彼女との意見が堂々巡りになるため言わないでおく。
「……ああ、それと」
「それと? ……何だ?」
ようやく声を出す自分。しかしセラーナの言い始めた事はさらに予想の範疇を超えていた。
「さっき、自分が必要とされなくなるんじゃないか、なんて仰ってましたけど、その点に関しては問題ありませんでしてよ。何故ならあなたは私に誓ったじゃありませんの、『私の剣と命を以ってあなたを守る。私はあなたに永遠の忠誠を誓う』と。私はあなたを必要としますし、これからも忠誠を守っていただければそれでよろしくてよ?」
言ってる自分が恥ずかしくなったのかどうかは分からないが、セラーナはぷいと顔を背けながら言い捨てた。やや尊大な物言いにぽかんと口を半開きにしてた俺だったが、彼女の真意が分かった途端、思わずぷっと噴出して大声で笑ってしまう。
「はっ、はははは……セラーナ、それで俺を慰めてるつもりなのか? だとしたらおかしいや……ははは」
小ばかにされたと勘違いしたのか、セラーナがやや頬を紅潮させてくるりと再びこちらを向き、「あ、あなたが自分が必要とされなくなるって言うから敢えて言っただけに過ぎませんでしてよ!!」と金切り声を上げてからいたたまれず立ち去ろうとしたため、慌てて彼女の手を掴む。
「っと……待てよ、最後に言わせてくれないか?」
掴まれた手をぱっと離すも、足を止め再びこちらを向くセラーナ。しかし眉間に皺を寄せ、何を言ってくるのかと待ち構えてる様子。
笑ってしまったのは逆効果だったかな。と思いながら俺はスツールから降りて立ち上がる。スジャンマの酔いはまだ若干残っている為足元がふらついたが、倒れこむまでには至らなかった。
「そう身構えるなよ、セラーナ。お礼が言いたかったんだ。俺の事をよく見てくれてたんだなって思って、嬉しかったよ。
本当ならば、君に話すべき事だったんだろうなって思う。さっさとそうしておけば俺は一人で追い込まれずに酒で誤魔化す事も無かったんだろうな、ってさ。けどなかなか出来なくてさ」
「……そういう変なプライドで自らを追い込むのが男だと、聞いたことがありましてよ? だから弱さを見せられず、自分から破滅に向かってしまうと」
破滅ね。……そうなる手前だったのか、と俺も省みる。俺もセラーナにこうして言われなければ、まだきっとスジャンマに溺れる日々が続いていたに違いない。
「ああ、俺もそうだった。……けどセラーナに話しておいてよかったよ。俺の境遇の事とかさ。君に救われたんだ。ありがとう」
言って手を差し出す。勿論今度は掴むためではない。セラーナも黙って手を伸ばしてくれた。
指が絡まり、握手を交わす。セラーナのひんやりとした手が気持ちよかった。華奢な指が折れそうなくらい細くか弱く、改めて自分が交わした約束を思い出させる。
「おっと……お邪魔だったかな?」
タイミングを見計らったかのように、サドリが倉庫から出てきた。彼は両手に抱えるようにしてスジャンマの瓶を持っていたが、重そうにそれをテーブルに置いたあと、飲むかと聞いてきた。が、勿論俺は断った。
「スジャンマの味は十分楽しませてもらったよ。けど暫くはお預けだ。やる事があるんでな」
言うとサドリは残念そうに肩をすくめて見せる。しかし彼は俺達の話を聴いていた様子で、それ以上勧めてはこなかった。カウンターに金貨を数枚置いてから、俺は借りっぱなしの部屋に戻った。
扉を閉め、しつらえてあるベッドに倒れこむ。身体がようやく休めると分かったのか、目を閉じればすぐに睡魔が意識を奪っていった。
「まったく、人騒がせな英雄ですこと。……でもそれが人間らしさですわよね、……父さん」
寝息を立てている横で、セラーナがぽつりと言う。
夜明けはまだ遠く、世界は黒に塗りつぶされていたが、眠る事を必要としない彼女は一人、黙って彼の寝顔を見つめていた。
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ちょっと、というかかなり長すぎましたorz
まさかここまで長くなるとか予想もしてなかったorz
ドラゴンボーンは超人的な力ですけど、こういうことで少しでも弱さとかでたっておかしくないと考えて出来た話です。前の前のブログで書いた一本小説を、ってのがどうやらコレで完成した感じですね。
ちなみにこの小説のタイトル、某格闘ゲームの映画化した主題歌のB面(今B面って言うのかな……古)の歌の名前をパクっちゃいました(笑)
最近のジュリアンさん。ノルド刻印防具を装備してリテクスチャMODも入れてご満悦。でも騎士プレイは続けてます。相当ノロノロでクエ進めてますけどw
ブラッドスカルだったかな、の剣はかっこいいですね。シャイフォのソニックウェーブみたいな攻撃出せるのがかっこいい。振り回すのが楽しいですw
……とはいえこの小説書くのでここ数日ぜんぜんマトモにスカイリムしてませんでしたorz
今日からまたぼちぼち再開していきますw
とりあえず約束どおり日曜にアップできてよかった。ダレるくらいの文章量でほんとすいません;;是非とも感想とかくれると涙流して喜びます。
好評ならPixiv辺りに乗せたいけど・・これ読むヒトいるんだろうか。
ああ、それと、ESOですが……
この一週間マトモにやってない上に、色々考えたんですが、一ヶ月のみで引退する事にしました(爆死
いや、とても楽しかったんですよ、英語が出来る出来ない如何に関わらず、長く続けていけるならやっていきたいんですが、やはりネトゲってオフゲと違ってマイペースで出来るものじゃない上に、自分のペースでやるものではないと気づいて、俺の中では絵を描く事も大事だしゲームも大事なので、マイペースで出来るSkyrimならまだしも、ネトゲじゃどうしてもそれを乱される事に気づいたので、引退する事にしましたorz
俺の中ではゲームも創作も大事で、その両立を目指すにはネトゲはやっぱり無理だというのに至ったのでorz
なのでまだまだスカイリムばかりやっていくと思いますが、どうぞ宜しく。
ではまた今週の定期更新日に^^
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ちょっと、というかかなり長すぎましたorz
まさかここまで長くなるとか予想もしてなかったorz
ドラゴンボーンは超人的な力ですけど、こういうことで少しでも弱さとかでたっておかしくないと考えて出来た話です。前の前のブログで書いた一本小説を、ってのがどうやらコレで完成した感じですね。
ちなみにこの小説のタイトル、某格闘ゲームの映画化した主題歌のB面(今B面って言うのかな……古)の歌の名前をパクっちゃいました(笑)
最近のジュリアンさん。ノルド刻印防具を装備してリテクスチャMODも入れてご満悦。でも騎士プレイは続けてます。相当ノロノロでクエ進めてますけどw
ブラッドスカルだったかな、の剣はかっこいいですね。シャイフォのソニックウェーブみたいな攻撃出せるのがかっこいい。振り回すのが楽しいですw
……とはいえこの小説書くのでここ数日ぜんぜんマトモにスカイリムしてませんでしたorz
今日からまたぼちぼち再開していきますw
とりあえず約束どおり日曜にアップできてよかった。ダレるくらいの文章量でほんとすいません;;是非とも感想とかくれると涙流して喜びます。
好評ならPixiv辺りに乗せたいけど・・これ読むヒトいるんだろうか。
ああ、それと、ESOですが……
この一週間マトモにやってない上に、色々考えたんですが、一ヶ月のみで引退する事にしました(爆死
いや、とても楽しかったんですよ、英語が出来る出来ない如何に関わらず、長く続けていけるならやっていきたいんですが、やはりネトゲってオフゲと違ってマイペースで出来るものじゃない上に、自分のペースでやるものではないと気づいて、俺の中では絵を描く事も大事だしゲームも大事なので、マイペースで出来るSkyrimならまだしも、ネトゲじゃどうしてもそれを乱される事に気づいたので、引退する事にしましたorz
俺の中ではゲームも創作も大事で、その両立を目指すにはネトゲはやっぱり無理だというのに至ったのでorz
なのでまだまだスカイリムばかりやっていくと思いますが、どうぞ宜しく。
ではまた今週の定期更新日に^^
04.25.01:41
誰の為でもないと言えるか?(前)
「お前さんの連れ、聴きなれない言葉を操るな。古語……っていうのか、あれ?」
ソルスセイム島の南西、海沿いにある島の唯一の玄関口、レイブンロック。
その小さな港町に一軒だけある、宿屋兼酒場であるレッチング・ネッチ・コーナークラブが、スカイリムからやってきた俺みたいな奴の寝床兼食事処といったものだった。
ホワイトランから戻った俺は、まだ半月程度ではあるが、鉱山の再開や砦の掃討等を行った事もあって、レイブンロックの連中とはだいぶ親密な関係になりつつあった。殆どの住人はダークエルフ──通称ダンマー──だが、レドラン家の者達等ノルドも若干、混じっているのもあって俺が居ても別段、特別扱いする者はおらず、俺も長年傭兵稼業をやってきたのもあって交渉術には長けていたから、打ち解けるのも短かったのかもしれない。
今日もまた、レイブンロックが頭を抱える問題の一つ、アッシュスポーンという、灰の塊がヒトの姿を模った化け物……をレドラン家の衛兵と共に掃討するという作業に追われ、くたくたになってレッチング・ネッチに戻ってきたその夜のこと──
「連れ? ……ああ、セラーナか」
いつもの席、カウンターで一人ちびちびとスジャンマを嗜んでいた俺だが、カウンター越しに突っ立っているこの宿屋兼酒場の主人、ゲルディス・サドリに声を掛けられて、思わず一瞬、何のことだ? と理解できなかった。スジャンマの効力はすさまじく、エールやミードなどと比べ物にならないくらい度数が高い酒で、何回飲んでも俺はこの酒に馴染めそうにない。それでも飲んでるのは、サドリが自分のスジャンマを飲んでいけとしつこく誘ってくるからに過ぎないのだが。
言いながら、セラーナの姿を頭だけ動かして探すと、背後にちらっと彼女の着ている服が目に飛び込んできた。セラーナは不思議な事に、俺と食事をしたり酒を飲んだりしようと言っても俺の傍に寄って来ない。最初こそ嫌われているのかと思ったりもしたが、単に彼女が食事の際見られる事が嫌だという理由が分かってそれからは特に何かある時以外は、互いに離れて飲食をするようになっている。家では例外こそ、こういう酒場では、だ。
「セラーナって言うのか? ダンマーの中にも赤い目を持つ者が居るが、ノルドで赤い目を持つ者を見たのは初めてだな」
サドリが俺と彼女を交互に見やりながら話しかけてくる。まあ、そりゃ、そうだろう、彼女はノルドのくせに吸血鬼だからな──などと言えば店主や町人を脅かす要因の一つになるのは違いない。ぐっとこらえておく。
「……まあ、彼女はちょっと珍しい出身だからな」
それだけ言って、ぐいっ、とスジャンマの入ったジョッキを呷る。ごくりと飲み込めば、じりじりと胸焼けがするような感覚。ミードなら数杯飲んでも酔わない自分がここまでくらくらさせられるとは、と内心舌打ちを打ちながら毎日飲み続けていた。慣れるものかと思っていたが一向に慣れず、最近は飲みすぎが祟って二日酔いが続いている。その場合は疾病退散の薬に厄介になるしかないのだが、それを知ってか知らずか、最近のセラーナは俺を怪訝そうに見る事が多かった。
「珍しい、って誰の事ですの?」
飛び込んできた声に思わず身をびくっと震わせてしまう。声が聞こえてきた方向を見れば、セラーナがカウンターの傍まで来ていた。……俺、呼んだっけ? と思わず行動を振り返る。
「あ、いや……というかセラーナ、呼んだりしてないよな?」
伺うように言うと、ふん、と彼女は微かに鼻をならし、
「ええ、呼んでませんでしてよ。ただ、主人がしきりに私とジュリアンを交互に見てるんで、何か私に対して話しているんだろう、と察するに余りある行動でしたからやって来ただけですわ」
店主はそういわれて、所在なさげに後ろで束ねている髪をいじりながら頭を下げた。
「ああ、失礼したね。別に大したことを話してた訳じゃないんだが」
「セラーナの言葉遣いが古めかしいって話してたんだよな、サドリ?」
店主はそうとうぎくりとしただろう、慌てた様子で再び交互に俺とセラーナを見ていたが、諦めたようにやれやれと声を洩らし、
「わ、私は別にご婦人を悪し様に言うつもりはなかったんだが──」
弁解してきた。あまり店主をいじめると今後スジャンマを奢ってもらえなくなるかもしれない。
「……まあ、俺もサドリの言う意見には一理あると思うんだ。セラーナの口調は丁寧だがやや古めかしいぜ。もう目覚めてから長い時間経ってるんだしさ、そろそろ新しい言葉遣いに変えてみたらどうだ?」
口元をにやりと歪ませながら言うと、彼女はまた、最近俺を見る目つきに変わった。あの嫌悪感がにじみ出た、怪訝そうな目。
サドリは俺のフォローにあやかろうと思ったのか、「そうそう、ちょっと酒倉から追加のスジャンマを取って来なくては」とか何とか言ってそそくさと立ち去ってしまった。
気が付けばレッチング・ネッチの店内には俺とセラーナだけしか居ない事に気づく。時計を見れば既に夜半を過ぎていた。寝ようか、と思ったがもう少し飲んでもいいと思い足り、スジャンマの入ったボトルを傾けてジョッキに移そうとした矢先のことだった。
「駄目ですわよ、ジュリアン」
言いながら俺の手からスジャンマのボトルをひったくるように奪うセラーナ。何をするんだ、と彼女を再び見ると、怒っているのかと思いきや、表情は悲しげだった。
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すいません、、、続きも書いてるんですが、寝る時間を大幅中の大幅に過ぎてるので、今週のブログは前後編ということで(どんなブログやねん!
続きは日曜日辺りにアップします;;いやーあいも変わらず小説仕立てプレイ日記ですが、今回は8割ほど自キャラの感情入り乱れて書いてるんで、少し二時創作的な部分多しです。ご面倒をおかけしますが、宜しくお願いします。
(言えない……日記の絵を描いてただけで3時間位掛かったせいだなんて……)
その時また改めて近況とかESOとかの話をできたら^^
ではまた三日後にw
04.21.00:25
Raison d'etre
「……嘘、だろ?」
ずきり、と、痛みを伴いながら身体の中に入ってくるモノが──入って、こない。
俺の体内の血と交わらない。
──いや、違う。交わらないんじゃない。交われないのだ。
モロウウインドの北東に位置する小さな島、ソルスセイム。
そこで出会った──いや、まだ出会った段階ではない──かつてドラゴンボーンと呼ばれ、しかし竜教団に身を背けた人物が居る。
しかし、それは勲の物語。遥か昔、そういう人物が居た、という記述が残っているのみ──だった。つい最近までは。
それが復活を遂げようとしているのだ……彼の意思なのかそれとも第三者が介入しているかはまだ、分からない。けれど間違いなく彼は──ミラークと呼ばれるドラゴンボーンは、この世に再び舞い戻る。そしてソルスセイムを手中に入れるとはっきり言ったのだ……俺の見た、次元の違う場所のどこかで。
そこでようやく俺は出会ったのだ──ソリチュードで、俺を殺そうと切りかかって来た信者達の口走っていた、ミラーク卿と呼ばれた男に。
島に着いたとき、奇妙な光景を何度も目にした。
ぶつぶつ何かを言いながら遺跡らしき岩を再建しようとしている者。彼等の目はうつろで、焦点が合わない視点をぐらつかせたまま、ただぶつぶつ訳が分からない
独白を垂れ流し続けていた。俺が話しかけても返事すら返さない。
その岩は尖塔のように細長く尖っており、奇妙な事に緑色の発光体がその岩全体を包み込んでいた。
「なんだ、この岩は──」
発光しているその岩に触れようとした矢先、頭の中に誰かの声が飛び込んできた。まったく予想もせず、その声は耳を介してではなく直接頭に入り込んできたのだ。
直後──突然足がすっ、と前へと伸び、
直後──突然足がすっ、と前へと伸び、
「……っ?!」
操られているかの如く、こちらの意思を無視してすたすたと歩き出すではないか。そして何をやるかと思ったら──岩の辺りに崩れた遺跡の残滓を取り除き、そこらにいる者達同様、手を動かし始めた。
「ジュリアン? 何やってるんですの?」
セラーナの声が耳に入ってくる。が、勿論身体は無視して──何かぶつぶつ言っていた。そう、周りに居る者達と同じ──
「………や、やめろ!!」
叫んだ途端、頭の中に巣くっていた何かが払拭されたように消えた。
見回すと、きょとんとした様子でこっちを見つめるセラーナと、辺りで相変わらずぶつぶつ呟きながら作業する者達だけだった。
誰も俺に……俺の頭に直接語りかけてくる奴なんかいなかったのだ。
誰も俺に……俺の頭に直接語りかけてくる奴なんかいなかったのだ。
それがミラークの仕業だと気づいた時、俺は既に無力だった。
既にミラークの術中に嵌っていたのか? それとも──
ホワイトランの従士として、長期間砦を留守にするのは──前に色々あった事もあるので──なるべく控えるようにしている。
だから俺は一旦、ソルスセイムからスカイリムへ戻ってきた。
だから俺は一旦、ソルスセイムからスカイリムへ戻ってきた。
ウインドヘルムの港に戻り、ホワイトランへ向かう街道を歩いてた矢先のこと……
風がざわっ、と強く凪いで、辺りに低音の咆哮がごぉぉ……と響いてきた。それが何を意味するかは何度も戦っているからよく分かる──ドラゴンの咆哮だと。
「ちっ、スカイリムに戻ってきて早々これかよ、セラーナ、気をつけろよ」
振り向くと、彼女は既に臨戦態勢だった。杖を持ちながら呪文の詠唱に入っている。さすがというかなんというか。時々俺が守る理由があるのだろうかと不思議に思う事があるが、ドラゴンと戦うときの彼女は山賊のそれと相手する以上に好戦的になってる気がする。気のせいだろうか?
ウインドヘルムを出て間もないのもあって、衛兵が数人、ドラゴンに向かって矢を射掛けている。心強いが彼らの命を無駄にさせる訳にはいかない。さっさと終わらせるしかなさそうだ。
「じゃ、いっちょ行きますか──」
背中に背負った両手剣を鞘から一気に抜いて、俺はドラゴンに向かって叫んだ──Joor Zah Frul.
叫びは青白い光を纏い、それは滑空しながらこちらに向かってブレスを放とうとしていたドラゴンに当たると、光はいくつにも分裂し、その翼や身体に纏わりついた。
ドラゴンは人間にはない翼を持つ者だ、彼らが空に居る間、俺達地上の者にとって攻撃する手段は矢か魔法しかない。それを一時的に飛べなくさせるようにするのがドラゴンレンド──彼等の翼を役立たずにさせる為のスゥーム。僅かな間しか効力は得られないしドラゴンにダメージを与えるものでもないが、翼を操り自由に飛びまわれる能力が封じられるのは、翼を持たない人間にとって対抗手段なのだ。
放った“叫び”によって生み出されたものに身を封じられ、きりもみ状態になりながら耐え切れず、ドラゴンがどすん、と地上に降り立った──正確には倒れこんだ、のが合ってるが──直後、衛兵達が一斉にその身に向かって剣を突き立てる。
「ドラゴンめ、死ねぇぇっ!」
衛兵の一人が鬨の声を上げながら鱗に刃を食い込ませた。剥がれ落ちた鱗の間から血が流れ落ちる。シャウトは一時的拘束しか出来ない故に、ドラゴンは何度か再び上空に舞い上がったりしたものの、その都度叫んで地上に降りては総攻撃されるうち、体力が尽きてきたのか、飛ぶ事をやめて首を回しながらブレスを吐きかけるだけになった。ここまでくればあと少しだ!
俺は剣の抜き身を水平に持ち変え、右手で柄を、左手は柄頭に添えて押し出すような格好にし、一気に走り出した。
俺は剣の抜き身を水平に持ち変え、右手で柄を、左手は柄頭に添えて押し出すような格好にし、一気に走り出した。
「これで終わりだ……っ!」
所々剥がれ落ちた鱗の間に一気に剣を食い込ませる。叫びとも怒りともとれるドラゴンの咆哮。強靭すぎる体力に一気に致命傷を与えようと、尚も剣を食い込ませた。鮮血があふれ出し、顔や鎧に返り血を浴びる。
突き刺される痛みに対してなのか、ドラゴンはオォォ……と地響きに近い咆哮を上げ、ふっ、と力尽きたように首の力を失った直後、ずどん、と地面に叩きつけて絶命した。
倒したと分かった衛兵達が、喜ぶように声を上げる。やれやれ。やっと終わったか。あとは魂を吸い込むだけ……?
倒したと分かった衛兵達が、喜ぶように声を上げる。やれやれ。やっと終わったか。あとは魂を吸い込むだけ……?
なのに、目の前のドラゴンの死体に変化がない。いつもならドラゴンの鱗や肉体が、燃え上がりつつ無数の光の矢となって俺の身体の中に入っていくのに、入っていかないのだ。
「えっ……?」
周りに残っている衛兵も、俺の傍らに立っているセラーナも、奇妙な顔をしていた。ドラゴンが肉体のまま倒れているからだろう。しかしこの中で一番俺が驚いていた。思わず自分の手を見つめる。
「な……何で、魂が」
その時だった。
ぞくっ、と悪寒が走った直後、俺と、死んだドラゴンの中間に黒ずんだ光が現れたかと思うと、みるみるうちにそれが人の形になっていく。やがて現れたのは──
「……ミラーク?」
奇妙な仮面、目にしたことないローブを纏った姿で──あの時、別次元に行ったときと同じ姿だ──“ミラーク”は現れたのだ。しかしそれは俺だけにしか見えないようで、セラーナも、衛兵も突如現れた彼に対して何も言ってこない。
「くっくっく……ドラゴンボーン、お前が刈り取った魂、我が貰い受けよう。お前は最早、ドラゴンボーンでも何でもない。ドラゴンボーンは、我なのだからな」
言いながら、片手をドラゴンの亡骸に向けると、肉体が瞬時に骨と変わり、無数の光は俺ではなく、ミラークの体内に入っていくではないか。
言いながら、俺は手にした両手剣をミラークに向かって一気に振り下ろした──のに。
剣は彼の身体をすかっ、と貫通した。大きく振りかぶった為、体勢を崩した俺はよろめきながら剣と同時に地面に倒れこんでしまう。
「って、っ……な、何で……」
重装鎧を着込んでいるため、簡単に立ち上がることは出来ない。倒れこんだままなおも俺は剣を突きつけるが、ミラークは涼しい顔(実際に顔は見えないのだが)で、
「ふん、お前みたいな中途半端のドラゴンボーンに何が出来る。魂は無駄にはさせん。大事に使わせてもらう……またドラゴンを狩った時も宜しくな」
そういい残し、現れた時の行動を逆再生するように消えていった。彼が消えると、続いていた悪寒がすっと消えてなくなる。
「ジュリアン、何故倒れてるんですの?」
セラーナの声に振り向くと、彼女は俺を見下ろしていた。彼女も、衛兵達も怪訝そうな様子だった。どうしたんだ?
「……ドラゴンの姿が一瞬にして骨になったのは見たんですけど、あなたの身体に魂は入っていきませんでしたし、あなたは地面に倒れていますし……何かあったんですの?」
セラーナの疑問で、衛兵達も訝しげに俺を見ている理由が分かった。
いつもなら「ドラゴンの魂を吸い取ったの?」とか「こんな光景は初めてだ」とか言う衛兵が黙ってこっちを見ているだけなのは、彼らもまた、俺がドラゴンボーンだからその魂を吸い取る瞬間を目にしたかったのもあるのだろう。
でもそんな事どうだってよかった。
胸に痛みを伴いながら、俺の身体で息づく魂が入ってこない。
それはつまり、俺がドラゴンボーンとしての存在すら否定される事に成りかねないのだ。
何でこんな事になっちまったんだ……あいつは一体何者なんだ? 何故俺から魂を奪う?
ソルスセイムに行っても分からなかった答、そしてまた今現れたミラーク、勝手に奪っていったドラゴンの魂。
答えが何一つ分からないまま、俺は驚愕していた。
自分自身の存在理由が分からなくなるほどに───……
というのがどーしてもどーしても書きたくて日曜夜中にブログを更新しちゃいましたw
ども。ドラゴンボーン、面白いですね。いやーめっちゃ面白いです。相変わらずまだ何もしてないんですけど(ぉ
でもまあ、メインは1章終わって次のほうにはいってます。スコール村にも行きました。でもそっから先のはまだやってませんwとりあえずレイブンロックのクエを地道に細々とやってますw
こう、魂が吸い取れなくなるとか二次創作意欲が沸き立つネタ投下で中の人大喚起(オイ
まあ自キャラどばきんさん(ジュリアン)はドラゴンボーンと呼ばれることに面映さを感じて逃げ出したくなると設定してますけど、それでもやっぱり今まで魂を肉体に取り入れながらシャウトを開放してきた身分ですから、吸い取れなくなる=開放できなくなるという事も成り立ちますし、ドラゴンを倒してそれを糧と出来る唯一の定命の者(現世では)ですからして、やはり喰うこと出来なくなれば彼の存在意義は無くなる訳です。そうなれば自ずと世界は彼を必要としなくなります。
勿論ドラゴンが居なくなって全てが眠りについてしまったときでも在り得ることではありますが、それとは別で、この場合だとミラークが分捕ってしまう訳で、彼の手柄を横取りされるみたいなもんですから、しかも目前で誰もが見てる所で魂を食うというパフォーマンスなくなれば、やっぱりどばきんさんも焦るとは思うんですよ。「あれ? 俺、魂食べられないよ?」って。
しかもアルドゥイン倒して(倒したと前提してやってます)ますから、一応英雄扱いではあるのに突然その能力を失うとか、二次創作的には面白い部類には入るわけですよ。いやーベセスダさんさすがですね。
まあこの魂分捕られたってのがいつまで続くのは全く分かりませんけど、
これをネタに一本くらい小説を書いてみたいもんですなあ。漫画でもいいけど。
そういう中の人の喚起(どばきんにとっては絶望してグリーフシードに変わってもいい位かもしれんが)が少しでも伝わっていただけたら本望です。
ではまた次のブログ更新日に。
というのがどーしてもどーしても書きたくて日曜夜中にブログを更新しちゃいましたw
ども。ドラゴンボーン、面白いですね。いやーめっちゃ面白いです。相変わらずまだ何もしてないんですけど(ぉ
でもまあ、メインは1章終わって次のほうにはいってます。スコール村にも行きました。でもそっから先のはまだやってませんwとりあえずレイブンロックのクエを地道に細々とやってますw
こう、魂が吸い取れなくなるとか二次創作意欲が沸き立つネタ投下で中の人大喚起(オイ
まあ自キャラどばきんさん(ジュリアン)はドラゴンボーンと呼ばれることに面映さを感じて逃げ出したくなると設定してますけど、それでもやっぱり今まで魂を肉体に取り入れながらシャウトを開放してきた身分ですから、吸い取れなくなる=開放できなくなるという事も成り立ちますし、ドラゴンを倒してそれを糧と出来る唯一の定命の者(現世では)ですからして、やはり喰うこと出来なくなれば彼の存在意義は無くなる訳です。そうなれば自ずと世界は彼を必要としなくなります。
勿論ドラゴンが居なくなって全てが眠りについてしまったときでも在り得ることではありますが、それとは別で、この場合だとミラークが分捕ってしまう訳で、彼の手柄を横取りされるみたいなもんですから、しかも目前で誰もが見てる所で魂を食うというパフォーマンスなくなれば、やっぱりどばきんさんも焦るとは思うんですよ。「あれ? 俺、魂食べられないよ?」って。
しかもアルドゥイン倒して(倒したと前提してやってます)ますから、一応英雄扱いではあるのに突然その能力を失うとか、二次創作的には面白い部類には入るわけですよ。いやーベセスダさんさすがですね。
まあこの魂分捕られたってのがいつまで続くのは全く分かりませんけど、
これをネタに一本くらい小説を書いてみたいもんですなあ。漫画でもいいけど。
そういう中の人の喚起(どばきんにとっては絶望してグリーフシードに変わってもいい位かもしれんが)が少しでも伝わっていただけたら本望です。
ではまた次のブログ更新日に。
04.18.00:52
1300時間達成記念+ESO近況
それは、思いもよらぬ出会いだった。
前触れもせず、音もなく忍び寄ってきたその者たちは、俺に突如刃を振りかざしてきた。
それが、惜別と、そして未知への憧れを乗せた、遥か遠くの地へ誘う旅を孕んでいるとは、そのときの俺には露ほどにも知らずに──
昼下がりのソリチュード。太陽は既にてっぺんを通り過ぎて西へやや傾きつつある時間。
一日の中で長閑な時間帯だ。仕事に出ている者たちも昼飯を食べ終わって午睡をたしなみたくなるくらい、その日は暖かかった。
スカイリムの北に位置するハーフィンガル地方でも、王都ソリチュードは比較的日差しが多く、雪が降る事はまばらである。そのおかげもあって、城下町には行きかう旅人や商人の姿が数多く見られる。
そんな長閑な空気を避けるかのように、奇妙な井出達をした者が二人、人目を避けるようにして歩いていた。
それはまっすぐ、目前に歩いてくる者へ視線をずらすことなく──
「さて、と。買出しはコレくらいでいいか。ポーションと、食材……と。これだけあれば数日間はもつか」
バックパックに、市場で買った食材や薬剤師の店で買った生体賦活剤を入れ込み、再びそれを背中に背負った。
長旅をするわけではないが、ポーション等は補給しておかないと、いつ何処で乱戦に巻き込まれるか分からない。食材も然りだ。スカイリム地方はタムリエル内陸部であるシロディールよりは平均気温が低い分、食材が痛むのは数日余裕があるにしろ、腹が減っては何とやら、で、生体賦活剤を飲むだけでは腹ごなしにはならない。体力を維持させるには食料の供給は欠かせない物の一つだ。体温維持も兼ねてるしな。
「さすが王都ソリチュード、と言うべきですかしらね。ホワイトランには無いものもいくつかありますし」
傍らを歩きながら俺の独白に答えてくれるセラーナ。彼女の言い分は至極もっともな事ではあった。スカイリム地方の交易の中心にあるホワイトランではあるが、品揃えはソリチュードに比べると若干、劣る。
しかしこれは仕方ない事だ、ソリチュードはスカイリムの……帝国の中心地だ、いくら今現在、帝国の権威が揺らぎ始めているといっても、荘厳なブルー・パレスやソリチュードの町並み、歩く人々の姿を見ていれば、他の地方と比べると生活レベルが違うのは一目瞭然だ。だから扱う品も違ってくるし、差が出てしまうのも致し方ない。……まあ、俺みたいな冒険者風情の傭兵に至っては若干懐が痛む程度ではあるが、品揃えは豊かなので時折利用しているだけに過ぎないのだが。
「じゃ、そろそろソリチュードを離れようぜ、えーっと、次の仕事は何だったか……」
歩きながら、懐からこれから向かう場所への道筋が大雑把に書かれた紙を出そうとした時、俺達が出ようとしている城門を開け、こちらに向かって歩いてくる者達の姿が目に入ってきた。普段なら市民の誰かだろう、で気にも留めないのだが、彼等は違った。
何故なら──今まで見た事ない形をした装備品を身につけ、顔全体を覆う奇妙な仮面をつけているせいで、表情すら窺い知ることが出来なかったためだ。そして彼らはまっすぐこちらに向かってきている。……嫌な予感がした。
「セラーナ、気をつけろ」
彼女は瞬時に俺と、俺の目を向ける方向を察知した様子で、黙って頷いた。そのまま俺は黙って彼らの横を素通りしようと、僅かに歩く方向を変えて避けるようにしてみる。……が、近づいてくる奇妙な者達もまた、俺を逃がさんとばかりに方向を変えてきやがった。やはり、俺達に何かあるのだ。
……互いに歩く距離がどんどん縮まる。いっそのこと、突然走って逃げてやってもよかった。けどそんな事をしたところで何が変わるわけでもないし、俺自身彼らに興味があった。奇妙な仮面は、あれによく似ていた──
「お前は、ドラゴンボーンだな?」
立ちふさがるようにして呼び止めた言葉は、それだった。
そう、スカイリム中なら誰だって知っている、俺が誰なのか、定命の姿を持ちながら、身体の中に竜の血が滾っている、それをこの世界ではドヴァーキン、若しくは──ドラゴンボーン、と呼ぶことを。
しかし、ドラゴンボーンと俺を呼ぶ者は大概、お前、なんてぞんざいな言い方はしないし、大概ドヴァーキンと呼んでくる。俺は言われる度に逃げ出したくなるのだが──つまり、目前に立ちふさがる彼らの言い方は友好的なそれではない、という事だ。
一瞬とぼけてみようかという考えが頭をよぎったが、ここで隠し事をしても意味がないと踏んだので、
「……ああ、そう呼ばれてるな」
肯定してみると、途端に彼らの間に漂う空気が変わった──としか言えないのは、彼らの表情が先程言ったように仮面で隠れていて見えないからだ。
「やはりそうか、詐欺師め……お前は嘘つきだ。ドラゴンボーンなんかじゃない」
は?
予想外の言葉がついてきた。詐欺師? 嘘つき? ドラゴンボーンなんかじゃない?
「ちょっ……どういう……」
反論しようとするも、彼らはそれすら許さず、
「残念だったな、これから真のドラゴンボーンがやってくる。……お前は彼の影でしかない。ミラーク卿が現れた時、皆が知ることになるだろう、何人たりとも、彼の復活を止める事はできんのだ!」
大仰しい言い方をしながら──喋る者の背後にいた奴が、手を振りかざした直後だった。
ぼう、と青白い光が世界を捻じ曲げ、召喚したものは──見た事もない姿をしたイキモノ、といったほうがいいか──
「っ! ここは街中だぞ!」
勿論彼らにそんな言い訳通用しないのは分かっていた。交戦は免れそうもない。背中に背負った両手剣を引き抜こうとした矢先、
「死ねぇっ! 詐欺師め!!」
喋っていた方がダガーを抜いて突きかかってきたので、慌ててその場から後方に飛び退って間合いを取る。一瞬遅かったら胸に剣が突き刺さっていたかもしれない。
しかし尚もこちらに向かってくる奴に、横からセラーナの放ったアイス・スパイクが突き刺さる。こちらに集中していたためか、彼女の放った破壊魔法は違わず奴の身体を貫通した。
「ジュリアン! 何ぼさっとしているんですの?」
ぼさっとしてたわけじゃねぇ、不意打ちついただけだ! 反論するより俺は行動に出ていた。背を低くして背中に背負った両手剣の柄を手に取り、投げ飛ばすようにして鞘から一気に引き抜いた。日差しを反射して刀身がきらりと光る。
そのまま片足を軸にして重心を預けつつ一気に振り下ろす。アイス・スパイクの攻撃に怯んでいた奴の右肩に剣が食い込み、そのまま胴体あたりまで刀身が食い込む。鎧を引き裂いて鮮血が溢れ出すと、奴は自分の隙が命取りになった事にようやく気づいたようだった。勿論直後に絶命したが。
食い込んだ状態の両手剣を一旦手から外し、腰にさしてあるダガーを引き抜いて走る。もう一人は俺へ攻撃を仕掛けてはこず、召喚獣を使って辺りを混乱に陥れていた。逃げ惑う人々。衛兵が数人、召喚獣に向かって剣を振り下ろしている。見た事もない相手に、彼らも相当てこずっている様子だった。
「お前の相手は俺だ!」
間合いを詰め、ダガーを突きつけた瞬間、もう一人が放った魔法の盾が俺と、そいつの前に立ちふさがった。かっ、と光った盾を間近で見てしまい、瞬間目が眩む。しまった、と思った直後、俺は召喚獣に横っ腹を殴られて吹っ飛ばされていた。
「………!」
一瞬、重力から開放され──直後地面にざっ、とたたき付けられる。目が眩んだ状態で視界もままならない。よろよろと起きながら、俺はベルトにさしてある生体賦活剤の中から、疾病退散の薬が入った瓶を手探りで取り出し、一気に口に含んだ。
薬は瞬時に効き、ぼやけていた視界が一気に鮮明なそれに戻る。衛兵は尚もてこずっており、数人が力尽きかけた状態で膝を折って地面に伏していた。セラーナは、と視界をずらすと──もう一人と戦っている。
「くそっ……彼女に手を出すんじゃねぇ!」
大地を蹴って再び間合いをつめ、背後からダガーを突き刺した。ぐはっ、と仮面の奥からくぐもった呻き声が耳に飛んでくる。尚も切っ先を食い込ませると、やがて力尽きたのか、突き刺した部分からだらだら血を流しながら息絶えた。召喚主が死んだ事で召喚獣も瞬時に姿を消してしまう。後に残ったのは力尽きかけている衛兵と、散らばった道具や商品など。幸いな事に襲ってきた奴ら以外の負傷者はいないようだった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
肩で息をした状態ながらも、俺は回復魔法「大治癒」を唱え、解き放つ。辺りで立ち上がれない衛兵の傷と体力を癒してやる。
回復した衛兵達はよろよろと立ち上がり、いったい何なんだ、と倒れた二つの死体を交互に見ていた。勿論、俺がその答えを持っている筈もなく、肩をすくめて見せるしかなかった。
衛兵は気をつけろよ、とだけ言って、再び街中の見回りへと戻っていった。逃げていた人々もちらほら戻り、辺りは戦闘に入る前と変わらない程度の喧騒へ再び包まれた。
俺とセラーナはそんな喧騒から取り残され、倒れた死体を見つめていた。見た事のない作りで出来ている装備品は、大体が血にまみれて使い物にならなくなっていた。懐を探ると、紙切れが一枚、入っていたので開いてみる。
偽者のドラゴンボーン、ジュリアンを探せ、彼がソルスセイムへ着く前に始末しろ──
「ソルスセイムって何処だ? ミラークって誰なんだ……」
困惑した表情を浮かべて、セラーナが首を横に振る。
誰も答えを持ってはいない、それは遥か遠く、スカイリムの東──モロウウインドにある島にあるのだから。
-----------------------------------
ども。
最近仕事も絵の方もわたわたしている俺ですが、しっかり定期ブログ更新はしますよということで今回はプレイ日記含めたものです。
相変わらずの小説仕立てで始まりましたスカイリム公式DLC最後の章であるドラゴンボーン。ようやく買いましたw
勿論買うといったのは前にも言ったとおり、プレイ時間1300時間到達記念と言うことで買ったものです。
早いもんですねえ。過去最高プレイ時間を誇るPSO(DC版)に近づいてきましたよ。確かあれは1600~1700時間を5年かかってやったんじゃなかったかなあ。
スカイリムはお察しの通り、発売してまだ2年半です。どんだけ遊んでるんだって思われそうですね。いやほんと、だらだらです。すごいだらだらですw
で、ドラゴンボーン買ったのに、遊んだのはまだたったさわりの部分(今回の日記の部分)までしか遊んでないというorz
いやあ、ESOもやりたいし絵も描きたいしで色々ね・・
スカイリム、面白いです。
また多分DBクリアするのに数百時間はかかるでしょーから、まだまだ遊べます。DB入れたおかげで入れたいMODも増えるし(笑)
まあ、確実にPSOのプレイ時間は越えると思います。2年前、買った直後にそう確信してましたからw
プレイ時間の長さに関わらず、このゲームを楽しむのが一番です。俺みたいにだらだら歩いているだけのプレイスタイルは誰にも理解できんだろうしな(汗
変わって、ESO。
現在レベル19です。めっちゃ遅いです。遅すぎてギルドメンバーとレベル差がどんどん開いていますw
相変わらず一人のほほんとプレイしてますw 誰かと遊ぶのも楽しいけど、元々TESのプレイは一人でやるのが(オフラインだし当たり前だが)当然ですので、一人いろんなところに言っていろんなクエやってます。クエ数は豊富ですw
これはメイジギルドのクエの一つで、シェオ爺のワバジャックを手にしてテストして、だけど杖は返して、ロアブックあげるからw といわれたものです(意味不明だな
杖であたり(ここはオブリビオンだろうが)のNPCを消したりドレモラにしたりしてましたwワバジャック普通にもらえたらいいんですが、多分プレイヤーに当てたら変な事になるからそれは無理でしょうねw
調理場で飯をがっつくジュリアンさん。
これはエモーションの一つです。エモはチャットコマンドで出せますw
料理スキルは楽しくてガンガン上がる(バグらしい)ので、あれこれ作って食べるのが楽しいですw
アドオンいれてるので、ステータス表示が通常と若干違いますねw
そんな毎日です。
DBもやりたいので、ESOとSkyrimは交互にやりながら、ですねw
最後にー
現在のセラーナさんの衣装はこんな感じ。
お姫様っぽいかわいいのを、って探してたら現在の姿にw
白い服がまぶしい!w
この姿でソルスセイム行くと思われます・・ソルスセイムにもフォロワーいるみたいだし、いったいどんなところなんだろ。今から楽しみです。
ではまた来週。
今回もオチなしイミなしでお送りしました。すいませんorz
前触れもせず、音もなく忍び寄ってきたその者たちは、俺に突如刃を振りかざしてきた。
それが、惜別と、そして未知への憧れを乗せた、遥か遠くの地へ誘う旅を孕んでいるとは、そのときの俺には露ほどにも知らずに──
昼下がりのソリチュード。太陽は既にてっぺんを通り過ぎて西へやや傾きつつある時間。
一日の中で長閑な時間帯だ。仕事に出ている者たちも昼飯を食べ終わって午睡をたしなみたくなるくらい、その日は暖かかった。
スカイリムの北に位置するハーフィンガル地方でも、王都ソリチュードは比較的日差しが多く、雪が降る事はまばらである。そのおかげもあって、城下町には行きかう旅人や商人の姿が数多く見られる。
そんな長閑な空気を避けるかのように、奇妙な井出達をした者が二人、人目を避けるようにして歩いていた。
それはまっすぐ、目前に歩いてくる者へ視線をずらすことなく──
「さて、と。買出しはコレくらいでいいか。ポーションと、食材……と。これだけあれば数日間はもつか」
バックパックに、市場で買った食材や薬剤師の店で買った生体賦活剤を入れ込み、再びそれを背中に背負った。
長旅をするわけではないが、ポーション等は補給しておかないと、いつ何処で乱戦に巻き込まれるか分からない。食材も然りだ。スカイリム地方はタムリエル内陸部であるシロディールよりは平均気温が低い分、食材が痛むのは数日余裕があるにしろ、腹が減っては何とやら、で、生体賦活剤を飲むだけでは腹ごなしにはならない。体力を維持させるには食料の供給は欠かせない物の一つだ。体温維持も兼ねてるしな。
「さすが王都ソリチュード、と言うべきですかしらね。ホワイトランには無いものもいくつかありますし」
傍らを歩きながら俺の独白に答えてくれるセラーナ。彼女の言い分は至極もっともな事ではあった。スカイリム地方の交易の中心にあるホワイトランではあるが、品揃えはソリチュードに比べると若干、劣る。
しかしこれは仕方ない事だ、ソリチュードはスカイリムの……帝国の中心地だ、いくら今現在、帝国の権威が揺らぎ始めているといっても、荘厳なブルー・パレスやソリチュードの町並み、歩く人々の姿を見ていれば、他の地方と比べると生活レベルが違うのは一目瞭然だ。だから扱う品も違ってくるし、差が出てしまうのも致し方ない。……まあ、俺みたいな冒険者風情の傭兵に至っては若干懐が痛む程度ではあるが、品揃えは豊かなので時折利用しているだけに過ぎないのだが。
「じゃ、そろそろソリチュードを離れようぜ、えーっと、次の仕事は何だったか……」
歩きながら、懐からこれから向かう場所への道筋が大雑把に書かれた紙を出そうとした時、俺達が出ようとしている城門を開け、こちらに向かって歩いてくる者達の姿が目に入ってきた。普段なら市民の誰かだろう、で気にも留めないのだが、彼等は違った。
何故なら──今まで見た事ない形をした装備品を身につけ、顔全体を覆う奇妙な仮面をつけているせいで、表情すら窺い知ることが出来なかったためだ。そして彼らはまっすぐこちらに向かってきている。……嫌な予感がした。
「セラーナ、気をつけろ」
彼女は瞬時に俺と、俺の目を向ける方向を察知した様子で、黙って頷いた。そのまま俺は黙って彼らの横を素通りしようと、僅かに歩く方向を変えて避けるようにしてみる。……が、近づいてくる奇妙な者達もまた、俺を逃がさんとばかりに方向を変えてきやがった。やはり、俺達に何かあるのだ。
……互いに歩く距離がどんどん縮まる。いっそのこと、突然走って逃げてやってもよかった。けどそんな事をしたところで何が変わるわけでもないし、俺自身彼らに興味があった。奇妙な仮面は、あれによく似ていた──
「お前は、ドラゴンボーンだな?」
立ちふさがるようにして呼び止めた言葉は、それだった。
そう、スカイリム中なら誰だって知っている、俺が誰なのか、定命の姿を持ちながら、身体の中に竜の血が滾っている、それをこの世界ではドヴァーキン、若しくは──ドラゴンボーン、と呼ぶことを。
しかし、ドラゴンボーンと俺を呼ぶ者は大概、お前、なんてぞんざいな言い方はしないし、大概ドヴァーキンと呼んでくる。俺は言われる度に逃げ出したくなるのだが──つまり、目前に立ちふさがる彼らの言い方は友好的なそれではない、という事だ。
一瞬とぼけてみようかという考えが頭をよぎったが、ここで隠し事をしても意味がないと踏んだので、
「……ああ、そう呼ばれてるな」
肯定してみると、途端に彼らの間に漂う空気が変わった──としか言えないのは、彼らの表情が先程言ったように仮面で隠れていて見えないからだ。
「やはりそうか、詐欺師め……お前は嘘つきだ。ドラゴンボーンなんかじゃない」
は?
予想外の言葉がついてきた。詐欺師? 嘘つき? ドラゴンボーンなんかじゃない?
「ちょっ……どういう……」
反論しようとするも、彼らはそれすら許さず、
「残念だったな、これから真のドラゴンボーンがやってくる。……お前は彼の影でしかない。ミラーク卿が現れた時、皆が知ることになるだろう、何人たりとも、彼の復活を止める事はできんのだ!」
大仰しい言い方をしながら──喋る者の背後にいた奴が、手を振りかざした直後だった。
ぼう、と青白い光が世界を捻じ曲げ、召喚したものは──見た事もない姿をしたイキモノ、といったほうがいいか──
「っ! ここは街中だぞ!」
勿論彼らにそんな言い訳通用しないのは分かっていた。交戦は免れそうもない。背中に背負った両手剣を引き抜こうとした矢先、
「死ねぇっ! 詐欺師め!!」
喋っていた方がダガーを抜いて突きかかってきたので、慌ててその場から後方に飛び退って間合いを取る。一瞬遅かったら胸に剣が突き刺さっていたかもしれない。
しかし尚もこちらに向かってくる奴に、横からセラーナの放ったアイス・スパイクが突き刺さる。こちらに集中していたためか、彼女の放った破壊魔法は違わず奴の身体を貫通した。
「ジュリアン! 何ぼさっとしているんですの?」
ぼさっとしてたわけじゃねぇ、不意打ちついただけだ! 反論するより俺は行動に出ていた。背を低くして背中に背負った両手剣の柄を手に取り、投げ飛ばすようにして鞘から一気に引き抜いた。日差しを反射して刀身がきらりと光る。
そのまま片足を軸にして重心を預けつつ一気に振り下ろす。アイス・スパイクの攻撃に怯んでいた奴の右肩に剣が食い込み、そのまま胴体あたりまで刀身が食い込む。鎧を引き裂いて鮮血が溢れ出すと、奴は自分の隙が命取りになった事にようやく気づいたようだった。勿論直後に絶命したが。
食い込んだ状態の両手剣を一旦手から外し、腰にさしてあるダガーを引き抜いて走る。もう一人は俺へ攻撃を仕掛けてはこず、召喚獣を使って辺りを混乱に陥れていた。逃げ惑う人々。衛兵が数人、召喚獣に向かって剣を振り下ろしている。見た事もない相手に、彼らも相当てこずっている様子だった。
「お前の相手は俺だ!」
間合いを詰め、ダガーを突きつけた瞬間、もう一人が放った魔法の盾が俺と、そいつの前に立ちふさがった。かっ、と光った盾を間近で見てしまい、瞬間目が眩む。しまった、と思った直後、俺は召喚獣に横っ腹を殴られて吹っ飛ばされていた。
「………!」
一瞬、重力から開放され──直後地面にざっ、とたたき付けられる。目が眩んだ状態で視界もままならない。よろよろと起きながら、俺はベルトにさしてある生体賦活剤の中から、疾病退散の薬が入った瓶を手探りで取り出し、一気に口に含んだ。
薬は瞬時に効き、ぼやけていた視界が一気に鮮明なそれに戻る。衛兵は尚もてこずっており、数人が力尽きかけた状態で膝を折って地面に伏していた。セラーナは、と視界をずらすと──もう一人と戦っている。
「くそっ……彼女に手を出すんじゃねぇ!」
大地を蹴って再び間合いをつめ、背後からダガーを突き刺した。ぐはっ、と仮面の奥からくぐもった呻き声が耳に飛んでくる。尚も切っ先を食い込ませると、やがて力尽きたのか、突き刺した部分からだらだら血を流しながら息絶えた。召喚主が死んだ事で召喚獣も瞬時に姿を消してしまう。後に残ったのは力尽きかけている衛兵と、散らばった道具や商品など。幸いな事に襲ってきた奴ら以外の負傷者はいないようだった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
肩で息をした状態ながらも、俺は回復魔法「大治癒」を唱え、解き放つ。辺りで立ち上がれない衛兵の傷と体力を癒してやる。
回復した衛兵達はよろよろと立ち上がり、いったい何なんだ、と倒れた二つの死体を交互に見ていた。勿論、俺がその答えを持っている筈もなく、肩をすくめて見せるしかなかった。
衛兵は気をつけろよ、とだけ言って、再び街中の見回りへと戻っていった。逃げていた人々もちらほら戻り、辺りは戦闘に入る前と変わらない程度の喧騒へ再び包まれた。
俺とセラーナはそんな喧騒から取り残され、倒れた死体を見つめていた。見た事のない作りで出来ている装備品は、大体が血にまみれて使い物にならなくなっていた。懐を探ると、紙切れが一枚、入っていたので開いてみる。
偽者のドラゴンボーン、ジュリアンを探せ、彼がソルスセイムへ着く前に始末しろ──
「ソルスセイムって何処だ? ミラークって誰なんだ……」
困惑した表情を浮かべて、セラーナが首を横に振る。
誰も答えを持ってはいない、それは遥か遠く、スカイリムの東──モロウウインドにある島にあるのだから。
-----------------------------------
ども。
最近仕事も絵の方もわたわたしている俺ですが、しっかり定期ブログ更新はしますよということで今回はプレイ日記含めたものです。
相変わらずの小説仕立てで始まりましたスカイリム公式DLC最後の章であるドラゴンボーン。ようやく買いましたw
勿論買うといったのは前にも言ったとおり、プレイ時間1300時間到達記念と言うことで買ったものです。
早いもんですねえ。過去最高プレイ時間を誇るPSO(DC版)に近づいてきましたよ。確かあれは1600~1700時間を5年かかってやったんじゃなかったかなあ。
スカイリムはお察しの通り、発売してまだ2年半です。どんだけ遊んでるんだって思われそうですね。いやほんと、だらだらです。すごいだらだらですw
で、ドラゴンボーン買ったのに、遊んだのはまだたったさわりの部分(今回の日記の部分)までしか遊んでないというorz
いやあ、ESOもやりたいし絵も描きたいしで色々ね・・
スカイリム、面白いです。
また多分DBクリアするのに数百時間はかかるでしょーから、まだまだ遊べます。DB入れたおかげで入れたいMODも増えるし(笑)
まあ、確実にPSOのプレイ時間は越えると思います。2年前、買った直後にそう確信してましたからw
プレイ時間の長さに関わらず、このゲームを楽しむのが一番です。俺みたいにだらだら歩いているだけのプレイスタイルは誰にも理解できんだろうしな(汗
変わって、ESO。
現在レベル19です。めっちゃ遅いです。遅すぎてギルドメンバーとレベル差がどんどん開いていますw
相変わらず一人のほほんとプレイしてますw 誰かと遊ぶのも楽しいけど、元々TESのプレイは一人でやるのが(オフラインだし当たり前だが)当然ですので、一人いろんなところに言っていろんなクエやってます。クエ数は豊富ですw
これはメイジギルドのクエの一つで、シェオ爺のワバジャックを手にしてテストして、だけど杖は返して、ロアブックあげるからw といわれたものです(意味不明だな
杖であたり(ここはオブリビオンだろうが)のNPCを消したりドレモラにしたりしてましたwワバジャック普通にもらえたらいいんですが、多分プレイヤーに当てたら変な事になるからそれは無理でしょうねw
調理場で飯をがっつくジュリアンさん。
これはエモーションの一つです。エモはチャットコマンドで出せますw
料理スキルは楽しくてガンガン上がる(バグらしい)ので、あれこれ作って食べるのが楽しいですw
アドオンいれてるので、ステータス表示が通常と若干違いますねw
そんな毎日です。
DBもやりたいので、ESOとSkyrimは交互にやりながら、ですねw
最後にー
現在のセラーナさんの衣装はこんな感じ。
お姫様っぽいかわいいのを、って探してたら現在の姿にw
白い服がまぶしい!w
この姿でソルスセイム行くと思われます・・ソルスセイムにもフォロワーいるみたいだし、いったいどんなところなんだろ。今から楽しみです。
ではまた来週。
今回もオチなしイミなしでお送りしました。すいませんorz