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スカイリムの攻略とかあまり役に立たない日々のプレイ日記をだらだらかいていくつもりです。

雪と氷とドラゴンと。

   

Raison d'etre

「……嘘、だろ?」

 ずきり、と、痛みを伴いながら身体の中に入ってくるモノが──入って、こない。
 俺の体内の血と交わらない。
 ──いや、違う。交わらないんじゃない。交われないのだ。

 モロウウインドの北東に位置する小さな島、ソルスセイム。
 そこで出会った──いや、まだ出会った段階ではない──かつてドラゴンボーンと呼ばれ、しかし竜教団に身を背けた人物が居る。
 しかし、それは勲の物語。遥か昔、そういう人物が居た、という記述が残っているのみ──だった。つい最近までは。
 それが復活を遂げようとしているのだ……彼の意思なのかそれとも第三者が介入しているかはまだ、分からない。けれど間違いなく彼は──ミラークと呼ばれるドラゴンボーンは、この世に再び舞い戻る。そしてソルスセイムを手中に入れるとはっきり言ったのだ……俺の見た、次元の違う場所のどこかで。
 そこでようやく俺は出会ったのだ──ソリチュードで、俺を殺そうと切りかかって来た信者達の口走っていた、ミラーク卿と呼ばれた男に。 
 島に着いたとき、奇妙な光景を何度も目にした。
 ぶつぶつ何かを言いながら遺跡らしき岩を再建しようとしている者。彼等の目はうつろで、焦点が合わない視点をぐらつかせたまま、ただぶつぶつ訳が分からない
 独白を垂れ流し続けていた。俺が話しかけても返事すら返さない。
 その岩は尖塔のように細長く尖っており、奇妙な事に緑色の発光体がその岩全体を包み込んでいた。
「なんだ、この岩は──」
 発光しているその岩に触れようとした矢先、頭の中に誰かの声が飛び込んできた。まったく予想もせず、その声は耳を介してではなく直接頭に入り込んできたのだ。
 直後──突然足がすっ、と前へと伸び、
「……っ?!」
 操られているかの如く、こちらの意思を無視してすたすたと歩き出すではないか。そして何をやるかと思ったら──岩の辺りに崩れた遺跡の残滓を取り除き、そこらにいる者達同様、手を動かし始めた。
「ジュリアン? 何やってるんですの?」
 セラーナの声が耳に入ってくる。が、勿論身体は無視して──何かぶつぶつ言っていた。そう、周りに居る者達と同じ──
「………や、やめろ!!」
 叫んだ途端、頭の中に巣くっていた何かが払拭されたように消えた。
 見回すと、きょとんとした様子でこっちを見つめるセラーナと、辺りで相変わらずぶつぶつ呟きながら作業する者達だけだった。

 誰も俺に……俺の頭に直接語りかけてくる奴なんかいなかったのだ。
 それがミラークの仕業だと気づいた時、俺は既に無力だった。
 既にミラークの術中に嵌っていたのか? それとも──

 ホワイトランの従士として、長期間砦を留守にするのは──前に色々あった事もあるので──なるべく控えるようにしている。
 だから俺は一旦、ソルスセイムからスカイリムへ戻ってきた。
 ウインドヘルムの港に戻り、ホワイトランへ向かう街道を歩いてた矢先のこと……
 風がざわっ、と強く凪いで、辺りに低音の咆哮がごぉぉ……と響いてきた。それが何を意味するかは何度も戦っているからよく分かる──ドラゴンの咆哮だと。
「ちっ、スカイリムに戻ってきて早々これかよ、セラーナ、気をつけろよ」
 振り向くと、彼女は既に臨戦態勢だった。杖を持ちながら呪文の詠唱に入っている。さすがというかなんというか。時々俺が守る理由があるのだろうかと不思議に思う事があるが、ドラゴンと戦うときの彼女は山賊のそれと相手する以上に好戦的になってる気がする。気のせいだろうか?
 ウインドヘルムを出て間もないのもあって、衛兵が数人、ドラゴンに向かって矢を射掛けている。心強いが彼らの命を無駄にさせる訳にはいかない。さっさと終わらせるしかなさそうだ。
「じゃ、いっちょ行きますか──」
 背中に背負った両手剣を鞘から一気に抜いて、俺はドラゴンに向かって叫んだ──Joor Zah Frul.
 叫びは青白い光を纏い、それは滑空しながらこちらに向かってブレスを放とうとしていたドラゴンに当たると、光はいくつにも分裂し、その翼や身体に纏わりついた。
 ドラゴンは人間にはない翼を持つ者だ、彼らが空に居る間、俺達地上の者にとって攻撃する手段は矢か魔法しかない。それを一時的に飛べなくさせるようにするのがドラゴンレンド──彼等の翼を役立たずにさせる為のスゥーム。僅かな間しか効力は得られないしドラゴンにダメージを与えるものでもないが、翼を操り自由に飛びまわれる能力が封じられるのは、翼を持たない人間にとって対抗手段なのだ。
 放った“叫び”によって生み出されたものに身を封じられ、きりもみ状態になりながら耐え切れず、ドラゴンがどすん、と地上に降り立った──正確には倒れこんだ、のが合ってるが──直後、衛兵達が一斉にその身に向かって剣を突き立てる。
「ドラゴンめ、死ねぇぇっ!」
 衛兵の一人が鬨の声を上げながら鱗に刃を食い込ませた。剥がれ落ちた鱗の間から血が流れ落ちる。シャウトは一時的拘束しか出来ない故に、ドラゴンは何度か再び上空に舞い上がったりしたものの、その都度叫んで地上に降りては総攻撃されるうち、体力が尽きてきたのか、飛ぶ事をやめて首を回しながらブレスを吐きかけるだけになった。ここまでくればあと少しだ! 
 俺は剣の抜き身を水平に持ち変え、右手で柄を、左手は柄頭に添えて押し出すような格好にし、一気に走り出した。
「これで終わりだ……っ!」
 所々剥がれ落ちた鱗の間に一気に剣を食い込ませる。叫びとも怒りともとれるドラゴンの咆哮。強靭すぎる体力に一気に致命傷を与えようと、尚も剣を食い込ませた。鮮血があふれ出し、顔や鎧に返り血を浴びる。
 突き刺される痛みに対してなのか、ドラゴンはオォォ……と地響きに近い咆哮を上げ、ふっ、と力尽きたように首の力を失った直後、ずどん、と地面に叩きつけて絶命した。
 倒したと分かった衛兵達が、喜ぶように声を上げる。やれやれ。やっと終わったか。あとは魂を吸い込むだけ……?
 なのに、目の前のドラゴンの死体に変化がない。いつもならドラゴンの鱗や肉体が、燃え上がりつつ無数の光の矢となって俺の身体の中に入っていくのに、入っていかないのだ。
「えっ……?」
 周りに残っている衛兵も、俺の傍らに立っているセラーナも、奇妙な顔をしていた。ドラゴンが肉体のまま倒れているからだろう。しかしこの中で一番俺が驚いていた。思わず自分の手を見つめる。
「な……何で、魂が」
 その時だった。
 ぞくっ、と悪寒が走った直後、俺と、死んだドラゴンの中間に黒ずんだ光が現れたかと思うと、みるみるうちにそれが人の形になっていく。やがて現れたのは──
「……ミラーク?」
 奇妙な仮面、目にしたことないローブを纏った姿で──あの時、別次元に行ったときと同じ姿だ──“ミラーク”は現れたのだ。しかしそれは俺だけにしか見えないようで、セラーナも、衛兵も突如現れた彼に対して何も言ってこない。
「くっくっく……ドラゴンボーン、お前が刈り取った魂、我が貰い受けよう。お前は最早、ドラゴンボーンでも何でもない。ドラゴンボーンは、我なのだからな」
 言いながら、片手をドラゴンの亡骸に向けると、肉体が瞬時に骨と変わり、無数の光は俺ではなく、ミラークの体内に入っていくではないか。
「てめぇ、何しやがる!」
 言いながら、俺は手にした両手剣をミラークに向かって一気に振り下ろした──のに。
 剣は彼の身体をすかっ、と貫通した。大きく振りかぶった為、体勢を崩した俺はよろめきながら剣と同時に地面に倒れこんでしまう。
「って、っ……な、何で……」
 重装鎧を着込んでいるため、簡単に立ち上がることは出来ない。倒れこんだままなおも俺は剣を突きつけるが、ミラークは涼しい顔(実際に顔は見えないのだが)で、
「ふん、お前みたいな中途半端のドラゴンボーンに何が出来る。魂は無駄にはさせん。大事に使わせてもらう……またドラゴンを狩った時も宜しくな」
 そういい残し、現れた時の行動を逆再生するように消えていった。彼が消えると、続いていた悪寒がすっと消えてなくなる。

「ジュリアン、何故倒れてるんですの?」
 セラーナの声に振り向くと、彼女は俺を見下ろしていた。彼女も、衛兵達も怪訝そうな様子だった。どうしたんだ?
「……ドラゴンの姿が一瞬にして骨になったのは見たんですけど、あなたの身体に魂は入っていきませんでしたし、あなたは地面に倒れていますし……何かあったんですの?」
 セラーナの疑問で、衛兵達も訝しげに俺を見ている理由が分かった。
 いつもなら「ドラゴンの魂を吸い取ったの?」とか「こんな光景は初めてだ」とか言う衛兵が黙ってこっちを見ているだけなのは、彼らもまた、俺がドラゴンボーンだからその魂を吸い取る瞬間を目にしたかったのもあるのだろう。
 でもそんな事どうだってよかった。
 胸に痛みを伴いながら、俺の身体で息づく魂が入ってこない。
 それはつまり、俺がドラゴンボーンとしての存在すら否定される事に成りかねないのだ。
 何でこんな事になっちまったんだ……あいつは一体何者なんだ? 何故俺から魂を奪う?
 ソルスセイムに行っても分からなかった答、そしてまた今現れたミラーク、勝手に奪っていったドラゴンの魂。
 答えが何一つ分からないまま、俺は驚愕していた。
 自分自身の存在理由が分からなくなるほどに───……


 というのがどーしてもどーしても書きたくて日曜夜中にブログを更新しちゃいましたw
 ども。ドラゴンボーン、面白いですね。いやーめっちゃ面白いです。相変わらずまだ何もしてないんですけど(ぉ
 でもまあ、メインは1章終わって次のほうにはいってます。スコール村にも行きました。でもそっから先のはまだやってませんwとりあえずレイブンロックのクエを地道に細々とやってますw
 
 こう、魂が吸い取れなくなるとか二次創作意欲が沸き立つネタ投下で中の人大喚起(オイ
 まあ自キャラどばきんさん(ジュリアン)はドラゴンボーンと呼ばれることに面映さを感じて逃げ出したくなると設定してますけど、それでもやっぱり今まで魂を肉体に取り入れながらシャウトを開放してきた身分ですから、吸い取れなくなる=開放できなくなるという事も成り立ちますし、ドラゴンを倒してそれを糧と出来る唯一の定命の者(現世では)ですからして、やはり喰うこと出来なくなれば彼の存在意義は無くなる訳です。そうなれば自ずと世界は彼を必要としなくなります。
 勿論ドラゴンが居なくなって全てが眠りについてしまったときでも在り得ることではありますが、それとは別で、この場合だとミラークが分捕ってしまう訳で、彼の手柄を横取りされるみたいなもんですから、しかも目前で誰もが見てる所で魂を食うというパフォーマンスなくなれば、やっぱりどばきんさんも焦るとは思うんですよ。「あれ? 俺、魂食べられないよ?」って。
 しかもアルドゥイン倒して(倒したと前提してやってます)ますから、一応英雄扱いではあるのに突然その能力を失うとか、二次創作的には面白い部類には入るわけですよ。いやーベセスダさんさすがですね。
 まあこの魂分捕られたってのがいつまで続くのは全く分かりませんけど、
 これをネタに一本くらい小説を書いてみたいもんですなあ。漫画でもいいけど。

 そういう中の人の喚起(どばきんにとっては絶望してグリーフシードに変わってもいい位かもしれんが)が少しでも伝わっていただけたら本望です。

 ではまた次のブログ更新日に。
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ジュリアン
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男性
職業:
傭兵
自己紹介:
スカイリムはホワイトラン在住のドヴァキン。
現在のところ引越しする予定はなし。
中の人はヘタレですが一応同人誌作家。マイナーゲームの絵を描いてたり。
文章も多いですが一応絵の方専門。
スカイリムの絵とか描いたりフォトショでSSをレタッチしたりするのが好き。
スカイリムに影響されて2012年から英語の勉強を始め現在進行形で勉強中。
ラジオ英語を聴いているのだが、英会話教室に通いたいのに時間と金が無くて嘆いているとかいないとか。

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