09.15.16:43
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04.27.22:45
すいません~~;;
ご無沙汰してます;;
なかなか小説最終章がアップできなくて本当申し訳ない><;
一応ぼちぼち書いてるんですけど、ちょっと中の人の環境が変わったりしてばたばたしてるせいで・・・
なんとか日曜日には上げられると思います。
待ってる人がいるかどうかは分かりませんが、後もう少しお待ちくださいm(__)m
ゴールデンウィークが始まりますね。
とりあえずGW中に小説を上げて、
スカイリムの絵でもかいてみたいなー……とか思ってるけどどうだろうか;;
中の人は一応絵描きメインなんで;;
小説は後から書き始めたものなので^^;
あまり中身がない日記ですいません;
後もう少しがんばります!!
04.20.01:10
ある日のどばきん
仕事の後。
いつも帰る訳じゃないが、ホワイトランに戻れば俺はいつも夜、バナード・メアに向かう。
これといって誰かに会うだとか、ミカエルがいうような女を探してるつもりでもない。
ただその日の疲れを癒すため、蜂蜜酒を一人傾けつつ、酒場の喧騒に身を浸すのが好きなだけだ。
ホワイトランは思えば脱獄してから向かった初めての大きな町だからだろうか。
自分がノルドだからかもしれないが、人の温かみがよく感じられる。
城下町を歩けば人は話しかけてくる。
「従士様、今日はここにある新鮮な野菜と果物が食べ時ですよ」ってな具合に。
従士、と人々は口をそろえていうが。
自分は傭兵のままだ。従士、と呼ばれるようなことは何もしてない。
戦乱の世に、剣を持ち敵対する者を無差別に切り倒す、そんな雇われ用心棒みたいなものに過ぎない。
だから従士様従士様といわれると、体のあちこちがこそばゆく感じるときもある。
それがいずれ、あちこちの都市で従士様と呼ばれる身となっても……俺は一生、馴染めなさそうだ。
などと他愛もない事を考えていたら、顔がほころんでいたのだろうか、
カウンターで突っ立ってこちらを見てた、ここバナード・メアの女主人が怪訝そうにこちらを見つめていた。
「なにかあったの?」
変わらない表情で話しかけてくる。
俺は黙って飲んでいた蜂蜜酒の入ったジョッキを手に持ち、スツールから降りて、
「いや、なんでもない。少し酔っただけさ」
カウンターの背後で、いわゆるノルドの嫌う「愛だの恋だの」をリュートに合わせて歌っているミカエルを囲んで踊る人々の輪に、俺は入っていった。
まだ夜は始まったばかり。
はっはっは。
いつもこんなことをしてるわけじゃないですが、バナード・メアでのんべんだらりとしてるのは同じです(笑
そんなうちのどばきん(ジュリアンだが)のショートショートをお送りしました。
最近ようやくCK(Creation Kit)をインストールしました~
使い方はいろいろあちこちサイトを覗いていじってみたものの、これがぜんぜんうまく動かない。
何をやろうとしたかっていうと、ホロキちゃん(マルカルス在住:ノルド18歳←年齢は妄想w)をフォロワーにしよう! とおもってがんばってやってみたんですけど、ぜんぜんだめ。話しても「ついてきてくれ・・」ダイアログが出ない。
何故?! ってあれこれやったんですけどね・・・俺の今の力じゃだめなようで・・諦めました・・orz
誰か親切丁寧に教えてくれる心優しいどばきんさんはいないでしょうか(;_:)
というか、スカイリムを知る友人というのを俺はいないので。。。
もともとこんなやつ(?)なんで、人見知りなゆえにあまり人と関わらないやつですが;;
CKのこととか話せる人がほしいですねー というかスカイリムのことで話せる友人募集したいですw
まあこんな場末なブログで書いてもあまり意味がないと思いますが・・・。
とりあえず長くなったので今回はここで。
また次の小説でお目にかかりましょー 寝る!(爆死
04.15.18:06
善後策
双子の月が太陽の光に反射され三日月形となりスカイリムをぼんやり照らしている。
惑星ニルンにある大陸のひとつ、スカイリム地方を含むここタムリエル大陸ではこの二つの月──ニルンの衛星、マッサーとセツンダの事だ──を双子の月、として呼ばれる事が多かった。
猫のような獣人、カジートはこの月を信仰の対象とし、町外れで時折見かけるカジートの行商人一行が夜になれば月夜を見て故郷を懐かしむ、といった様子がみられるほど。
スカイリム地方は雪と氷に閉ざされたツンドラ地帯だから、夜になれば月とオーロラが組み合わさる幻想的な夜空が拝めることもある。その光景はため息がつくほどと言ってもいいだろう。
……しかし、今夜は月が雲に覆われているし、オーロラが辺りを輝かせることもない。分厚い雲の切れ切れから月明かりがたまに大地を照らす程度だ。
そんな闇夜を、二匹の馬が走っていた。勿論馬だけが走っているのではない。二頭の馬の背中には人影が──二つ。
二人とも、身なりは戦士のようだ。一人は金髪、もう一人は暗くてよくは見えないが、山吹色の髪。
金色の髪を時折月明かりにきらめかせながら馬を走らせているのは女性のようだ。華奢な体型には合わない皮製の鎧を身につけ、腰には剣をさしている。
もう一方は男性、陽光のような色の髪も夜となってはくすんだ色にしか見えないが、体つきはがっしりとし、闇と同じ色の鎧を身につけ、背中には身長ほどともいえる両手剣を背負って馬を走らせていた。
二人は馬を走らせて向かっていた。──ドラゴンの墓に。
「なんでついてきたんだ、デルフィン。あんたが来る理由はないはずだが?」
馬を走らせながら俺は傍らで黙ったまま馬を走らせている金髪の女性、デルフィンに言葉を投げかけた。馬を走らせているせいで声が届いたかは分からないが、彼女はちゃんと聞こえたようだった。
「おおありでしょう? ドラゴンボーンが無駄死にしたらスカイリムは……いえ、世界が終わるのよ? わたしは貴方を見張る必要がある、だからついていく。違う?」
甲高い声で彼女はそう答えた。無駄死にとか……言ってくれる。俺は死ぬつもりはない。かといって無駄に終わらせるつもりもない。
「俺を見張るだ、なんて聞いたことないんだが?」
「見張ってるの。貴方が変な気起こさないようにね。尻尾巻いて逃げられちゃ困るんだから」
「逃げるつもりなんてない。まだそんな事──」
「そろそろ場所が近いわ。馬から下りて歩いたほうがよさそうね」
デルフィンはそういって、襲歩状態で走らせていた馬を手綱を引いて並足程度にまで速度を下げ、止めてから馬から下りた。
タイミングがずれたせいで、俺は彼女から若干離れた場所で馬から下りて地面に足を着く。あたりはしんと静まり返っている。時折野生の動物が動いているのか、かさかさと草の擦れる音が聞こえてくるだけだ。
「街道からずれた、あの小高い丘に墓があるわ。そこにあいつが現れる筈なんだけど……」
デルフィンは地図を片手に、もう片方は既に武器を抜き手に握られた状態だった。夜、というのもあるだろう。万が一、ドラゴンが来なくても夜盗が来ないと言う事は普通、考えられない。彼女の持つ剣の刀身が月夜に照らされ光を反射していた。
「行ってみよう。夜盗や山賊が相手にならないことを願うぜ」
彼女が黙って首肯したところで、俺は背中に背負った剣を抜くために右手で柄を握り、身を屈め鞘を傾け、一気に引き抜いた。
デルフィンの持つそれよりも細く長い刀身が両手剣の特徴だ。ダメージも大きいが振りかぶる時の隙が大きいのが難点といったところか。
街道を外れ、草や岩肌がむき出しになっている台地を、地図と照らし合わせて俺達は進んだ。街道はしっかりと石造りの舗装で固められているが、一端街道を外れれば、そこは野草や木々、岩や小川が流れている原野そのものとなる。人の手が入っている場所なんてのは、ほんの一部といっていい。
闇に紛れるようにして歩いていくうちに、デルフィンの言ってた丘らしきものが見えてきた。……と同時に、丘の頂上らしき場所で何かが地上から噴出しているようなものも視界に飛び込んでくる。
「デルフィン、あれは……」
「間違いないわね。貴方も一度カイネスグローブで見た事があるでしょ? あれと同じ事をしてるわ。アルドゥインが」
先頭を歩いていた俺は背後にいるであろうデルフィンに小声で言うのと、彼女の確信を得た返事がほぼ同時だった。
丘に近づくにつれ、体の中の血が沸き立つように共鳴しているのが分かる。──血が疼いているのだ。ドラゴンの魂が欲しい、と。
体はそう訴えているのに反し、俺の心は冷静だった。相手はドラゴン、ましてやドラゴン復活をさせているアルドゥインそのもの──アーンゲールはああいったが、本当に俺の訴えを聞いてくれるのだろうか?
大地──ドラゴンの墓と呼ばれる丸型のサークル──から空に向かってどす黒い、瘴気のような光が溢れんばかりに伸びている。その光は稲光を伴い、そしてそのサークルの周りをぐるぐると周回しながら──銀色の鱗を持つ、巨大なドラゴンが飛んでいた。
俺達とドラゴンの墓までの距離は走ればすぐに到達できる位まで縮んでいた。しかし闇夜がアルドゥインの視界を遮っているのか、気づかれた様子はない。アルドゥインは旋回しながら何か“叫んで”いた。それはドラゴンの言葉。墓に眠るドラゴンを復活させる言葉。
旋回するアルドゥインの真下まで身を屈め歩いてきたところで、俺はデルフィンに言った。
「デルフィン、行くぞ!」
えっ、と彼女が言うのと、俺が隠密状態を解除するのは同時だった。俺は息を吸い──こちらに気づかせるため──“叫んだ”。
叫びは瞬時に力へと変わり──空間を捻じ曲げ、空気を刃と化しアルドゥインの腹部に命中した。巨大な体躯のドラゴンが空中でよろめき、体勢を崩す。
「アルドゥイン!!」
今度は普通の言語でドラゴンに向かって叫んだ。いくら夜だとはいえ、真下にいる人間の姿が分からないほどではない。俺のシャウトと声で、アルドゥインは鋭い眼光を俺に向けた。
「あんたに話があるんだ、アルドゥイン! 俺の話を聞いてくれないか!!」
辺りに声が響いた──しかし、アルドゥインは何事もなかったかのようにサークルの辺りを飛び、ドラゴンを復活させようと地面に向かって時折“叫んで”いる。先程俺らが見つかる前となんら変わらない様子で。
「ジュリアン! あんた何やってんの? アルドゥインがここの墓に眠ってるドラゴンを復活させる、そいつを倒さないと」
岩陰に隠れていたデルフィンが俺の腕を引っ張り、体制を立て直そうと言ってくるが、俺は彼女の腕を振り払い、
「聞こえないのか、アルドゥイン!」
上空を旋回するアルドゥインに再び叫ぶが、攻撃も仕掛けてこなければこちらに向かって降下してくる訳でもなかった。まるで俺とデルフィンなんて眼中にない、と言った様子だった。
「だから言ったでしょ、アルドゥインが理解するような奴じゃないって……ちょ、ジュリアン、何を……」
デルフィンが悪態をつく前に俺は両手剣を鞘に戻し、弓と矢を構え、上空に向かって狙いをつけた。
無視し続けるならしろ、だが俺の話は聞いてもらうぜ、アルドゥイン──話を聞こうとする気になるまで!
弓弦を目一杯引いたところで、つがえた矢を指から離す。ぶん、としなる音を立てて弓弦が跳ねると同時に勢いよく矢が放たれた。月光りを帯びて鏃は閃光のように煌き、直後アルドゥインの鱗に深々と突き刺さった。……しかし、アルドゥインの様子は変わらない。何故だ?
「くそっ……」
毒づく。これじゃアルドゥインとの話し合いのテーブルにつけるどころか、また新たなドラゴンが墓から復活しちまう。どちらにせよ、アルドゥインがこちらを無視し続ければ、空を飛んでブレスを吐くことも出来ないただの人間に手も足も出せないのだ。
墓から噴出す光と雷はどんどん強くなってきている。その光に影響してか、大地がぐらぐらと波打つように揺れた。立っていられない程ではないが、その揺れは確実に、墓に眠るドラゴンの目覚めを現している。
どうすればいい? 復活を遂げれば、アルドゥインはカイネスグローブでの時と同じようにまた何処かへ飛んでいってしまうだろう。次に奴が現れる場所がデルフィンが予測できるとは限らない。今しかない。しかし奴は無視してる。どうやって……
その時、無謀ながらも僅かな可能性を賭ける方法が頭に浮かんだ。これしかないのか、と思う気持ちと、これしかないんだ、と断言する気持ちが瞬間俺の中で争ったが──俺は即座に後者を選んだ。
「デルフィン! ロープ持ってたよな、貸してくれ」
いきなり何を言い出すのか、と彼女は一瞬、怪訝そうな表情を浮かべたが、すぐに袈裟懸け状に背負っていた長めのロープを肩から外し、黙って俺に差し出した。
「一体何をしようっていうの? まだ話し合いをしようとでも──」
俺は彼女の声を無視し、背中の矢筒から一本矢を取り出した。
矢筒にはいくつか種類の違う矢があったが、もっとも太く、最も強度があって耐えられそうなものといったら、弩にも使えると言われてるドワーフの太矢しかない。スカイリムで弩──一般的にクロスボウと呼ばれる武器だ──は見られないが、元々ドワーフの太矢は弓用の矢ではなく強度と厚みが違うため、弩用とも言われている。弓でも扱うことは可能だが。
矢羽を弄ると威力と飛距離が落ちてしまうので、柄部分にしっかりとロープを縛り付けた。一回のチャンスを与えてくれさえすればいい。あとは運に任せるしかない。
矢にロープを縛った後、自分の胴体にも同じようにしてロープをしっかり縛り付けた。これでよし。
「ジュリアン、あなた、まさか──」
俺のやろうとしてる事が分かったのか、デルフィン──しかし、もう遅い。
ロープが括り付けられた矢を番えると、再び空中に向かって弓を構え……放った。足元に垂れていたロープがみるみるうちに矢に連れられ空中に舞い上がっていく。
月明かりのおかげで、矢はアルドゥインに向かって襲い掛かるように首元に矢はしっかりと突き刺さったのが見えた、と同時に足元に落ちていたロープがぴん、と突っ張り、釣り上げられた魚のように俺の体は地面を離れ、空中に持ち上げられた。ブランコに乗っているかのように体が前後に揺れ、しばらく制御がきかなくなる。
何度か揺れた後、吊るされた格好になってようやく落ち着いた。今ロープが切れたり、矢が折れたら一巻の終わりだ。
体の制御を取り戻した俺は、矢と自分の体を結ぶロープを掴み、よじ登ってアルドゥインの体にしがみつこうとした……途端、ドラゴンがぐるりと弧を描くように旋回した。
成す術無く、俺の体はアルドゥインが旋回時に起こした上昇気流でふわりと持ち上がってしまう。アルドゥインの飛ぶ位置よりもさらに高くまで吹っ飛ばされた時──奴の首元に突き刺さっていた矢が耐え切れず、ばきっ、と真っ二つに折れたのを俺は見逃さなかった。
アルドゥインと自分を結んでいたロープが緩む。このままじゃ地面に叩きつけられて即死だ。即死しない方法は唯一つ。──アルドゥインの背中に落ちるしかない。
首だけを動かし、空に向かって俺は“叫んだ”──Fus Ro Dah.
声は圧力となり、空中に放たれた直後、俺の体は空中で耐え切れずに吹っ飛ばされた。──そう、地面に足を着いていない状態なら、俺の体も同じように吹っ飛ぶのだ……最も、まともにうけたものとは威力もダメージも違うが。
空中で見えない力に吹っ飛ばされた俺の体は、アルドゥインのごつごつした背中にうつ伏せ状態で落ちた。両手両指を総動員させ、振り落とされまいとしっかり鱗を掴む。鱗は堅く、掴みやすく滑りもしないのでなんとか落ちずに済んだ。
無謀とも思われた作戦だったが、なんとか無事に目的の第一段階を達したようだ。しかし、これで終わりではない。
飛び続けるアルドゥインの背中を這うようにして背中から首元まで向かう。ドラゴンに耳があるのは何処か知らないため、顔の辺りまでくれば聞こえるだろうと踏んでの事だった。
「アルドゥイン! 俺の話を聞いてくれって言っただろう!!」
声が間近で聞こえたのに気付いたのか、それとも首元に何かがいるのが分かったのか、アルドゥインはこちらに長い首を伸ばして視線を向けた。
「………ドヴァーキン?」
しわがれ声のような老人めいた声が、僅かに開いたアルドゥインの口から漏れた。──やはり喋れる。アーンゲールの言うとおりだった。
「俺は今あんたを倒そうとして来てるんじゃない。話があるんだ。あんたに提案があるんだ」
提案、と言った時、鋭く眼光炯々としたアルドゥインの瞳が驚いたように瞬時丸くなった……ように見えた。
しかし、
「話し合い? 提案? ……お前は本当にドヴァーキンか?」
ドヴァーキン、という言い方はアーンゲール他グレイビアードがよく口にした、ドラゴンボーンの別の言い方だというのは知っていた。タイバー・セプティムも同じようにドヴァーキンと呼ばれ、そしてドラゴンボーンだった、ということも。
「お前がドヴァーキンだというのか? 我と話し合いをするだと? 定命の者が我に口を出すだと? 本当にそれが出来ると思っての事か?」
飛翔しながらアルドゥインは言い──そして笑うように“叫んだ”。地面から噴出す瘴気が共鳴するかのように光った。
「ふざけたことを! 提案、などと言える立場なのか? 我はお前たち定命の者を支配せんとする者。提案、などという戯言、聞く耳持たぬわ!」
アルドゥインの怒号が、静寂に包まれている夜の闇を切り裂くようににこだましていった。振り落とされまいと必死でしがみつく俺の手がしびれてきているのが分かる。あまり時間は残されていない。
その時アルドゥインが再び大きく旋回した。体がぐらりと安定を崩す。
「アルドゥイン、あんたたちにとっても、今はまだ復活が完全にじゃない。だからこそ俺の話を聞いてほしいんだ。あんたたちにとっても決していい戦況じゃないはずだ。だから俺の話を──」
こちらが言い終わる前にアルドゥインの声が突風となって襲ってきた。
「我と話し合いなどという腰抜けなドヴァーキンよ、よく見ておくがいい。我が今からする事を。我と汝は相容れぬ者。我は一度力を失い、長き眠りについていたのだ。今こうして復活した今、汝ら定命の者の提案なぞ受け容れる訳が無い! 我らは再びこの世界を支配するのだ! ドヴァーキン、止めるなら止めてみるがいい!」
そしてアルドゥインは首を持ち上げ、“叫んだ”。今度は空に向かって。──直後暗雲が辺りを包み、かっ、と辺りを光らせ一筋の閃光が大地に落ちた。
ストームコールか? と同時に背負っている両手剣を外したほうがいい、と思った時、両手の集中を失ったため指が滑るように掴んでいた鱗を離してしまった。
「しまっ……」
た、と言い切る前に俺の体に衝撃が走る。天から落ちた閃光が、俺の背負った両手剣が避雷針の役目を果たし、まっすぐ落ちてきたのだ。
鱗を再び掴もうとする行為もできないまま、雷で麻痺した俺の体は動かず、アルドゥインの首から地面に向かってずるずると滑り──次の瞬間体が地面に向かって落ちていた。
「………!」
手を伸ばそうにも麻痺していて何がなんだか分からない。アルドゥインの巨体が遠のいていく。
「ドヴァーキン、汝は何を求める?」
遠くで、アルドゥインの声が聞こえた気がし──そして、闇が訪れた。
次で終わるかな? な感じです^^;
今回長くてすいません;;
04.11.21:34
すかいりむえにっき
ども。小説の合間にプレイ日記書いてみます。
といっても今回はへたくそな絵日記ですが。
ジュリアンは毎日ドラゴンと遭遇しまくってます。
平均一回、最高三回かな。
もちろん時間が限られたプレイ時間なんですけど、それでも一日一回はドラゴンと遭遇。
MOD入れてるのもあるのだけど、遭遇率が上がる奴はいれてないんですけどねぇ・・・
さて今回はキャラクターについてちょい語りましょうかね。
よく言われるのが「何故男を敢えて使うのか?」ですな(笑
一応中身男ですが、使うキャラは男です。
女の子使ってもいいし、美化用MODもそれなりに導入させてますけど、使用キャラはジュリアンのみです。
なんで結構勘違いされがちですw
前にも言ったかもですが、ジュリアンには元ネタがいまして、
そのキャラクターを作って、スカイリムをプレイしてるのがおおまかな理由です。
シャイニングフォースIIIという、かなり前(今年の12月で15年になるな)に出たゲームに出てた主人公の一人でした。傭兵ですが主人公。
その主人公が好きで、ネトゲとかでも作ってプレイしてたのがスカイリムでも同様になった、というわけで。
あまり深い意味はないすけどね。
ただ、いい髪形がなくて。
デフォルト(バニラ)で今のSSのがまあ百歩譲ってかな、ってかんじですけど、
MOD導入してもいい髪形がなくて。・・元ネタのキャラは七三分けなんですけど、それがあまりない。
なんでまあ近いかな、ってかんじの今の髪型に落ち着いてます。MOD導入したけどやっぱり細かいところが気に入らなくて今は使ってませんwww
まあ、ここを読む方には100%意味がない今回の日記でした。
すいません;;
読んでくださってる奇特な方々に多謝。
ではまた。
04.07.00:18
レスポンス(第二手)
もう一人の自分が問いかける。
俺がこれからやろうとしていることに対して、心の中の冷静な自分──理性、といったほうがいいか──がその行為は危険だと警鐘を鳴らしてきた。
確かにその通り。よくよく考えてみたら無謀、というより無茶苦茶だと思う。
傍から見たらそれは自殺行為、狂気の沙汰──そうみなされてもおかしくない行動だ。
しかし、と俺は思う。
自分がドラゴンボーンという運命を背負う立場になったのだからこそ、その力の使い道は俺自身で制御しなければならない。
以前アーンゲールは言った。
『善にも悪にもなれる力なのだ』と。
行動如何によっては、刃とも癒しにもなる諸刃の剣。それがドラゴンボーン。スゥームの力を会得できる者。
なら、と俺は思う。
俺にしか出来ない事なら、俺がやってやる、と。
だから俺は問う。──ドラゴンとの共存を。
「正気か、と聞きたいが……どうやら正気のようだな。目はまっすぐこちらを向いておる」
相変わらずじっとこちらの視線を見ていたアーンゲールは、ぽつりとそう漏らした。
彼の目に俺がどう映っているかはわからないが、俺が突然言ったことに対して……失望したり、馬鹿にしたりといったような態度はなかった。いつもと変わらず、じっとこちらを見て静かに声を出してくる。
「……ああ、そうだ。今スカイリムに起こっている事をアーンゲールだって知ってるだろう? 帝国はアルドメリ自治領に下り、上級王トリグはストームクロークの主導者、ウルフリック・ストームクロークに殺された。
スカイリムの各地で帝国とストームクロークは争っている。そんな時にドラゴンが復活してスカイリムを暴れまわってたら人々はどう思う?」
俺の問いかけに──彼は応じず、ただじっとこちらを見たまま……まるで俺の心を見透かそうとするように。
しばし黙ったままの後──彼は気だるそうに口を開いた。
「共存、か……」
その言い方が驚いたようにも、呆れたようにも聞こえたのですかさず言い返す。
「腰抜けだと思うなら思え。ドラゴンと戦うのが嫌だと言ってるわけじゃない。自分の運命を受け入れたくないわけじゃない」
分かってほしい、とは思っていない。ただ、倒す倒されるかの道だけじゃなく、共存共生の道があったっていいじゃないか。
俺以外の他のドラゴンボーンが全て倒す道を辿ったとしても、俺は彼らとは違う。ドラゴンボーンとして戦う運命だとしても、それに捻じ曲げられたくなかった──俺の意思だけは。
そんな感情が表に出てしまっていたのか、アーンゲールはこくこくと首を小刻みに縦に振り、
「わかっておる。……しかし、それを望む者がいると思って言っているのか?
スカイリムの民はアルドゥインが何者かは分かっているだろう。八大神の長とも云われる存在、アカトシュの変形と云われる“世界を喰らう者”ということを。
……そのような神が、かつて支配していた人間の申し出を、すんなり受け入れてくれると思っているのか?」
静かに、諭すように彼は一言一言ゆっくりと声に出した。
……かつて、この世界の人間はドラゴンに支配されていた。……しかし、それを哀れと思ったカイネ、そしてパーサーナックスが、人間に“声”を伝授した。
それがノルドに伝わる声秘術、“スゥーム”。ドラゴンの言葉。
声を得た人間は、長きにわたってドラゴンと戦い、消耗しつつも勝利を得ることができた。ドラゴンはいずこかへと消え去り、支配は無くなった。
そして現在、彼らは徐々に復活している──アカトシュ、いやアルドゥインの力によって。再び世界を支配しようとする為。
そして現れたのはドラゴンボーンたる力を持った自分。
俺を止めようとするのか……最初は身構えたが、アーンゲールはそう言っているのではなかった。
『ジュリアン。私はお前を止めようとしているのではない。お前がそうしたいのならそうすればよい。しかし、我々とてドラゴンボーンとして生を受けたお前をみすみす死にに行くような行為を取らせたくはないのだ、それだけは分かって欲しい』
じっとこちらを見る彼の視線がそう伝えてきているように……俺には思えた。
彼らは必要なこと以外口には出さない。俺だってまだ知らない事が山ほどあるのにも関わらず、だ。
時が来れば話す──そういう奴らなのだ。グレイビアードという者達は。
俺はやや顔を傾けるように会釈をし、彼に背中を向けた。
「……ありがとう、アーンゲール。色々聞けて助かった。──俺のことは気にするな。確かドラゴンボーンの力はその力持つ者が死んだ時新たに別の誰かに継承されるんだろ? ならもしかしたら、次にここに来る奴は俺じゃない別の誰かかもしれないな。ははっ」
薄ら笑いを浮かべ、俺はアーンゲールの姿を見ようとせずにハイ・フロスガーを出た。
重い鉄製の扉を開けた途端、変わらず振り続ける雪が叩きつけるように風とともに襲ってくる。
扉から山の斜面に通じる螺旋状の階段を降り、繋げておいた馬に跨って俺は再び七千階段に向かった。
次に向かう場所は──リバーウッド。
そこにもう一人、俺の協力者がいる──ブレイズという、かつては帝国の為に戦っていた私設軍隊だった、今は絶滅した軍隊の──メンバーの生き残りが。
「はぁ? あんた何言ってるの? ドラゴンと話をつけようですって? とんでもない!」
開口一番でデルフィンは俺に向かって唾を飛ばすかのように言い捨ててきた。最も大きな声を上げてもここは宿屋の地下にある隠し部屋だから、声が外に漏れることはないだろうが。
ここはリバーウッドにある宿屋兼酒場「スリーピングジャイアント」──の地下秘密部屋。
リバーウッドはかつて自分が捕縛されヘルゲンで殺されそうになった時、アルドゥインが攻めてきて命からがら脱出し、初めて行き着いた村だ。
最初は何処にでもある小さな村だと思っていた。が──
そこの宿屋の女将──俺の目の前にいる女性だ──は、帝国の為に動いていたかつてのブレイズの生き残りだと知ったのはそれからしばらく経ってからの事。
彼女は自分がとある依頼を遂行させる一歩手前で先手を打たれ、そしてこの宿屋で落ち合い、彼女の正体を知る事となった。すなわちそれは、俺が何者かも彼女に知られる事となったのだが……。
その後彼女には色々とドラゴン復活の真意を探るべく動いてもらっている。彼女はドラゴンの復活場所を予め予測し、それは確実なものとなった。彼女ならアルドゥインが次に何処に現れるか分かっているに違いない、と思い、俺はハイ・フロスガーを出た後すぐにリバーウッドに向かい、俺の考えを伝えた……直後の一言がそれだった。
「とんでもない、とまで言う事でもないだろう。出来ないわけじゃない、とアーンゲールは言ってたぜ」
ついこないだまでただの女将としての彼女しか見ていなかったせいで、俺の口調はグレイビアードのそれとは違い砕けた口調になっている。
彼女はそれに反論しようと口をぱくぱくとしてみせたが──うまくまとまらなかったのか、あるいは考えをまとめようとしたのか、うろうろと部屋をうろつき始めた。
「……なぁ、デルフィン。あんたはドラゴンの墓の地図に印をつけてたよな。次はここが復活する、って」
うろうろする彼女を目で追いながら俺は言葉を投げかける。彼女は全く応じようとせず、頭を人差し指でおさえながらうろうろするばかり。聞いているのか?
「なぁ──」
埒が明かず、俺が再び声をかけようとした時。
「本気なの? アルドゥインと話をつけるなんて? 冗談よね?」
やや落ち着きを取り戻したらしいが、彼女は勝手に冗談だと決め付けたようだった。
「冗談であんたを驚かす位なら、アルドゥインをたった今殺してきたとでも言うさ」
肩をすくめて言い返してやる。
彼女は嫌なものでも見るかのように眉間に皺を寄せた。「……あのねぇ、話し合いで事足りるなら最初から襲ったりしないんじゃない? 貴方本当にドラゴンボーンなの? まさかその力を持っているにも関わらず逃げ腰を取るつもり?」
げんなりしてきた。今度は俺を疑ってきやがった。
「いい加減にしろよ! 俺は俺のやり方でやるだけだ。話が通じる相手かどうかはこの際置いておいて、できることなら俺は……、」
共存を目指したい、とは言い憚られた。今の言い方から察すれば、彼女に理解してもらえる事は無理のようだ──
しかし。
「出来ることなら? 何?」
鸚鵡返しに彼女は問いかけてくる。どう答えたものか……と逡巡したが、結局俺の考えを打ち明けるしかなかった。
「………ドラゴンと共存が出来ないか話を持っていくつもりだ」
直後、デルフィンの目は一瞬丸くなり、は? と言いたそうに口を半開きにし……
「……無理」
「無理かどうかは分からないだろ? そんなのやってみなくちゃ分からない。共存する事だって、可能性は0だと決して限らない筈だ」
彼女の発言を言わせまいと、ほぼ同時に口を開いて俺は意見をぶつけた。
言う前に言われて出鼻を挫かれたせいか、デルフィンは明らかに辟易した表情を浮かべ、
「……無理に決まってるでしょ。あなた、何考えてるの? 共存ですって? そんなことできる訳ないでしょ」
頭が痛そうに片手で抱え込む仕草を見せた。
「何故無理だと決め付ける? 誰もやったことがない事を頭ごなしに無理だというほうがどうかしてる。無謀かもしれない。けどやってみる価値はあるんじゃないか?」
相変わらず頭を抱え込むデルフィンに向かって俺は説得するように言った。
「教えてくれ。次にアルドゥインが出る場所を。次に奴が現れ、ドラゴンを復活させる場所を」
辛そうに頭を振っていたデルフィンだったが……俺の意思が揺るがない事がわかったのか、はたまた言ってもどうしようもないと呆れたのか、頭に当てていた手をゆっくりとほどいて両腕を胸のあたりで組み、苦笑を浮かべてこちらを見据え、
「……どうしてもやりたいの? 自分がどうなったとしても?」
最早説得できないと踏んだらしく、半ば諦めたような口調だった。
「──ああ」
意思を変えない俺にやれやれといった様子で、デルフィンはおもむろに頷いた。
「分かったわ……」
疲れたように言ってから、彼女は部屋の真ん中に置かれてあるテーブルの上に無造作に置かれてあった古びた紙切れを広げた。
「恐らく次は──ここの筈よ。マルカルスに向かう街道のはずれにドラゴンの墓があるわ。ここに奴は現れる」
彼女はそう言って──紙切れに書かれてある黒い点の一つを指差した。