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SkyrimとFallout4・76の二次創作メインブログです。 たまにMODの紹介も。
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04.25.21:27

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  • 04/25/21:27

04.18.23:48

Quirk of fate

※自己満足120%の話です。興味がない方はブラウザバックでお戻りを。




 ずっと追い求めていた。……なんて、言えなくて。
 姿を見せなくなってから、いつしか自分は大人になり、あいつと出会った場所を離れざるを得なくなり──
 出た後に探したんだ。それでも見つからなかった。
 だから俺は妻を娶り、子供を設け、静かに過ごそう。そう決めたんだ──
 妻が殺されるまでは。

 厄介な相手に見つかるのはそう時間はかからないと思っていた。だから彼ら二人が今、俺の目前に突っ立っていてもなんらおかしくはない。ただ、見つかるのが若干遅すぎた──そう思うくらいで。
「おい、マクレディ。こんな薄汚い場所に居るとは思わなかったぜ」
 なれなれしく口を利いてくる。──ウィンロック。一時期身を寄せていたガンナー達のボス。
 せっかく人が思い出に耽っていたのに、それすらも邪魔してくる。だからこいつらとは合わない。……まぁそれ以外にも合わないところはいくつかあるのだけど。
「いつお前の手下に見つかってしまうかって思ってたよ、ウィンロック」
 こちらの感情を気取られないよう、努めて冷静に受け答える。しかし相手は俺の内心なぞ気づく様子もなければ気にもしない様子で、ふん、と苛立ちを滲ませた鼻息を飛ばした。
「……まぁ、今日はお前に報復を与える為に来たんじゃない。メッセージを持ってきたのさ」
 メッセージ?「忘れてないか、ウィンロック。俺はお前達とは縁を切ったって事を」
 言い終わる前に、相手の首は分かっている、といったふうに黙って首肯して見せた。「ああ、聞いたさ。……けどな、連邦でまた別の仕事をしようって思うなら、そうは問屋が卸さないぜ、マクレディ」
 威嚇するように、低い声でわざとゆっくりとした口調で言ってのける。そんな脅しに俺が屈すると思っているのか?
「お前の命令なんか聞くもんか。……あんたらと手を切った今となっちゃ、な。
 さあ、隣に居る女を連れてさっさとこっから出て行ってくれ」
 言い捨てるように吐くと、ウィンロックの隣に居るバーンズの片方の眉がくい、と持ち上がった。相手の神経を逆撫でしてしまったようだったが、それは俺にとっては気分がいい事そのものだった。
「何だと? ──ウィンロック、こんな奴の戯言をこれ以上聞くのは……」
 俺とウィンロックの交互を見ながら、男の隣に立つ女はやや顔を紅潮させていた。が、男──ウィンロックだ──は聞く耳も持たず黙ってこちらを見据え、
「いいか、よく聞けマクレディ。
 ──今お前の頭に鉛の弾をぶち込んでないのは何故だと思う? ここグッドネイバーで戦うのを俺達が望んでないからさ。相手と俺達の縄張りは共に知っていて共に不可侵を誓っておく、そうしておいた方が互いに無駄な血を流す事もなければ、無駄な争いも起きない。
 けれど、正々堂々と正面から向かっていけば彼らも俺達を敵とは見なさない。むしろお前を喜んで差し出してくるだろうよ。……そういうやり方を俺達は知っている。そこはお前とは違うって訳だ」
 諭すような口調のくせに、内容は俺に向かって脅しをかけているだけだった。うんざりする。聞く耳なんぞ持つものか、と──ふと目をそらすと、通路を歩いてこちらに向かってくる足音が俺の耳に届いた。
 まさか仲間か、と一瞬ひやりとしたが──現れた奴の姿は、ウィンロック達ガンナーとは装備も見た目も違っていた。青いジャンプスーツの上に四肢と胴体を守る為のプロテクターをつけている。見慣れない男だった。青いジャンプスーツが、何か遠い昔の記憶を掘り起こしそうな気がしたが、今はさっきみたく思い出に耽っている余裕はない。
「がっかりさせることが出来て何よりだ。……話はそれだけなら出てってくれ」
 言いながら再度、ついと通路の方を見ると、青いジャンプスーツを着た男は俺とウィンロックの話を立ち聞きしている様子だった。──何者だ?
「ふん、せいぜい粋がっているといいさ。次に姿を見つけたらただじゃおかないからな、マクレディ」
「ご忠告どうも。言いたいことはそれだけか?」
 それだけだ、とウィンロックは言い捨て、大人しく女を連れて出て行った。……姿が見えなくなった途端、どっと疲れが押し寄せてくる。へたり込みそうになるのを堪え──ジャンプスーツの男はこちらをじっと見ながら先程と同じ位置で突っ立ったままだった。
 まぁどうでもいいさ、と俺は座っていた椅子にどかっと腰を落とし、傍らのテーブルに飲みかけのまま置いておいたビール瓶に手を伸ばそうとした時だった。
「今の男達は誰なんだ?」
 突っ立っていた男が話しかけてくる。タイミングが悪すぎるぜ、と内心舌打ちを打って、
「なぁ、原子力について説法したり、友達を探しているのなら、お門違いもいいところだぞ。雇われの殺し屋が必要なら……話に乗ろう」
 座ったまま、見上げるように相手のほうを見ると、ジャンプスーツの男はいつの間にか、こちらに気づかれずに俺の目前に近づいてきていたので、一瞬視線を泳がせてしまう。懐に入ってこられるとあまりいい気持ちがしないせいだ。
「……あんた、殺し屋なのか」ぽつりとジャンプスーツの男が言う。
「あ、……ああそうだよ。……それ以上話す事もないだろう。あんたも立ち聞きしていただろうが、さっきまで喋りすぎた。250キャップで、交渉はなし。前払いだ。どうだ、雇うのか?」
 男は一気にまくし立てる俺の態度に若干気圧された様子だったが、わかった、と言ってくれた、が。
「交渉がすべてだ。200キャップでどうだ」
 何度目かの舌打ちを内心でする。俺の腕を知らないから値切ってくるのだろう、僅かに苛立ちを覚えたが……しかし金に余裕がある訳でもなければ、雇うかもしれない相手をみすみす逃せる身分でもなかった。だから、渋々といった様子で頷いてみせ、
「ひどく値切ったな。だが……いいだろう。お前のガンマンになろう。
 俺はマクレディだ。よろしく」
 握手をするような間柄でもないので、単に名乗るだけに留めておくつもりだったのが、相手の名前を聞いて思わず耳を疑った。
「俺はジュリアンだ」
 ジュリアン? ──ジュリアンだって? 
「えっ、ジュリアン……? あんた、ジュリアンなのか」
 我ながら何と恥ずかしいことを聞いたのだろう。しかし聞き返さずにはいられなかった。そして瞬時に思い出す。……そうだ、俺はこの青いジャンプスーツと、その男の左腕についている高性能の小型デバイスの名前も知っている。Pip-boy。そうだ、たしか“ジュリアン”はそう言っていた。
「あ、あぁ、そうだけど? ……どうかしたのか」
 怪訝そうに答える彼は、俺の事を覚えていないのだろうか、無理もないだろう……あの頃の俺は今以上に粋がっていたからな。
「俺を覚えているか? リトル・ランプライトの市長をやっていた頃の俺に一度会っただろう?」
 しかし彼の表情は何のことだ、と言わんばかりに曇らせていた。「リトル・ランプライトって? ……誰かと勘違いしてないか、あんた」
 勘違いだって? Vaultのジャンプスーツを着た男を何人も見かける、なんてなかなかある光景じゃないというのに?
「本当に違うのか? Vault101から来た──」
「ちょっと待て。俺はVault111から来たんだ。あんたの言ってるVaultの事は知らない。それに俺はこの世界に降り立ったのはつい数ヶ月前だ。お前が勘違いしている人は、間違いなく俺じゃない」
 ──似ている。彼に。面影も、髪型も……俺が彼を見たときは19歳だと言っていたから、今のジュリアンが俺の目の前の男と言われても俺は疑いなく受け入れていたかもしれない。
 けど、と思う。俺が会ったのは子供の頃の話だ。面影が似ているというのだって、実際そうじゃないかもしれない。俺の記憶違いという事だって有り得る。それでも同じ名前の男が、場所こそ違いはあるがVaultから出てきて、そして俺の目の前に現れる確率なんて、計算しなくても相当低いって事だけは分かる。
「人違いで悪かったな。……でもあんたを雇うのは変わらないぜ。ほら、キャップだ」
 言いながら彼は俺にキャップの入った袋を差し出してきたので、黙ってこちらも受け取る。
 ──人違いでもいい。あいつら──ウィンロックとバーンズ──がまたここに来ないとも限らない。そう考えればジュリアンに雇われていたほうがいいのは確かだ。あちこち移動し続けていれば奴らに見つかる事も早々あるまいし。
 相変わらず黙ったままではあるが頷いて見せると、ジュリアンは安心したように先導するかの如く歩いていく。背中に貼られたの111の黄色い数字が、俺の知っている“ジュリアン”ではない証拠だった。
 それでも……彼はどことなく“彼”に似ている。だからだろうか……ついていこう、自然とそう思えたのだ。
 その原因を突きとめたい。旅をしていけばいずれ分かるだろう。
 そう思い、俺は彼の背中を追って走り出した。
 10年前出来なかった、彼の背中を追うように。




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えーと、まず、ごめんなさい。
いきなり誰の話かと思えばマクレディのか、と思われますが、中の人が現在進行形でマクレディに傾倒しまくってしまいまして(汗焦
しかも若干よく分からん話になってるので、すいません、説明をさせてください かなり自己満足な話なので、もうこの時点で読む人居るのか分からんけどww

話の中に出てくるジュリアンが二人いるのは、FO3のキャラクター(Vault101のアイツさん)、と今現在進行形でプレイしているFO4の主人公(Vault111のパパ)です。
で、FO3のジュリアンはこれまた俺が作ってプレイしていた主人公です(笑)勿論クソガキ時代のマクレディに会ってますw

のくせになんでマクレディが101の人を? 的な話になりますが。ここら辺は自己満足が多分に入ってるので(汗
リトル・ランプライト時代のマクレディは市長でしたし、あの性格ですから(笑)相当ムンゴ(大人)に対しても厳しい(というより汚い)口調で罵ってたりしてたんだけど、101の人には比較的友好的(といっても口調は以下略だが)で、19歳の主人公を子供しか居られない場所にすんなり入れてくれるのだから、マクレディ的には何か思うところがあったのでしょう(と勝手に推測
まぁフツーは忘れちゃうでしょうけど、自分的にはマクレディは忘れておらず、リトル~から追い出された大人が住むビッグ・タウン(笑)に行かず、キャピタル・ウェイストランドを彷徨ったと言ってたくらいですから、もしかしたら101を探してたんじゃないかなーとか勝手に妄想が膨らんで以下略。
でも見つからなくて、、、連邦について、中の人が4でも作ったジュリアン(笑)とであったマクレディが驚いた、という。
ロマンスあるマクレディだからこそのネタです (笑)
いつかそういうのも書いてみたいけど、描くことは無理なので(中の人はホモ的要素の絵とか描けません)文章で起こせたらいいなぁ、なーんて思って今回はそのさわり部分だけ。

こんな自己満足120%でプレイしております最近のFO4。
マクレディと別れられず、気づけばニックさんからマクレディに心動いてしまう始末。
いやニックさんも好きなんだよ。好きなんだけどロマンスないし(涙

収拾つかなくなる前に終わりますw
ではまた次の更新日に。

猫を探して~の話の続きも書かなきゃならんのに、マクレディに傾倒したせいで(汗




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