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SkyrimとFallout4・76の二次創作メインブログです。 たまにMODの紹介も。
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04.22.20:13

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  • 04/22/20:13

05.08.00:46

入りから明けて

タイトルが妙なタイトルですが今回はプレイ日記です。
 プレイ日記というより前みたいにMOD紹介(最近こういうのが多いですが結婚関連までは一気に創作書いてたのでその反動と思ってくだされ)ですな。それについての色々思う事もぼちぼち書いてみます。
 何が入りで明けかって、GWです。そして今年のGWはSkyrim界隈でも色々ありましたので、そこらへんもぼちぼち。

 で。
 今回のMODはこちら。一時期ゲーム情報サイトにも載ってた釣りが出来るMODです。

Art of the Catch for Skyrim
http://www.nexusmods.com/skyrim/mods/65613/?

FNISを介して、釣竿をキャストしたりするモーションがついた、ESOの釣りに近いことが出来る唯一の(今までの釣りMODはこういうのが出てなかったため俺は導入してなかった)MOD。無料になったのがNexusに出たので早速導入。

 釣竿にリールがついてます(とはいえ釣り糸は表示されてません。ここらへんがESOと若干違う点)。キャストするとリールの「ジー…」という音とともに釣り糸が垂らされたというのが分かるくらいです。
 前述のとおり釣り糸がないため、浮きが水面に浮いたりもしません。餌も使用しません。釣竿をバックパックに入れると自動で手に入るパワー「釣竿を使う」をZキー押して使用する事により釣竿を水面に向けて振る行為が出来るようになる。という感じ。
水面に近くないとパワー使っても釣竿は振れないみたいだけど、どうなんだろ。

 かなり前の記事でも使ったESOの釣りモーションはこんな感じ。
 ESOはタムリエル全域で釣りがブームらしくプレイヤーは全員釣竿を常備しているらしい(笑)なので釣竿を別個用意する必要がないのが幸い。ただし餌は虫をつかまえたり時々敵を倒すと出てくるミミズを捕まえたりしないとだめだけどね。
 ESOのは自然な持ち方っすね。今回の釣りMODの持ち方、これじゃ延々垂らしてたら腕つかれっちゃうよw
 かつて中の人は釣りにハマって毎週山に行っては釣り糸を垂らして山女や岩魚を釣ってた時期があったから分かることだけどさww

 横から見た感じはこんなもん。
 ちなみにここはファルクリースのイリナルタ湖。

 で、お気づきの方も多いでしょうが、このMODは4月下旬、Valveとベセスダが有料MOD販売を開始した際あった有料MODの一つですな。
 MOD自体は有料であっても、前述のとおりFNISでモーションを動かしているため、FNISという前提MODは無料なのにこれはおかしいだろ、ということで炎上しすぐさま販売停止になった一騒動があったものです。
 三日か四日して有料MODの話は白紙に戻りましたが、あの時はフォーラムからMOD紹介サイトまで荒れに荒れてたなぁ。
 自分たまたま、その発表が行われたとき起きていて(深夜でした)ベセスダの公式ツイッターが有料MOD販売するよ! という呟きを偶然夜中に見て「は?!」と思ったのがはじまりでした。
夜があけて、朝から日本のスカイリムクラスタがにわかにざわついてたのが記憶に新しいです。

 有料MODね、はじめはいいなって思ったんです。
 自分なんか他人の褌で相撲をとってるような同人描きだから、そういう有料という表現が悪いものではないんじゃないか、と思えたんですよね。
 最近はなんでも無料じゃないですか。Pixiv行けば無料で綺麗な二次創作絵が見れるし、同人誌のサンプルも読めちゃうし、無料でゲームも出来るし、美麗な絵の描かれたカードやキャラクターや声優さんの声で遊べちゃうし。
 今の人は「タダより高いものはない」という表現を知ってるのか知らんのかわからんのですが、高いって色んな意味があると思うんですよ。金銭以外にも心理的、人間関係、世間体などなど。
 タダで、っていうのは作った人が言えることであって、受け手(見る側、貰う側)がいえる事じゃないってのは分かりますよね。
 で、もしそれがネットじゃなく対面で延々とタダで何かを貰い続けたら、大体の人はこう思うんじゃないかなぁ。「何かお返しをしなくちゃ」と。

 それがスカイリムのMODだと、Nexusである寄付「Donate」なんですよね。
「いつもありがとう、楽しませてもらってるよ。これからもがんばってね」という寸志。

 お返しなんて必要ない、と言う人もいるでしょうが。後々人間関係にひびが入ったり、相手から何か要求に応じろ、といわれたら断れなくなりますよねぇ。
それが「タダより~」という意味になってくるんですけど。

 話が逸れた(-_-;)
 そういう有料になるってのが俺は最初はいいなと思ったんですが、よくよく考えて見ると企業でもなんでもない、一プレイヤーである人がMODを作ったとして、そのサポートやバグフィックス、個人の対応(個々の環境によっては使えない事も危惧しなくてはならない)が出来るかと思うとそれは難しいよな、と思うようになったのと、
儲けの分から差っぴくベセスダとValveの中抜きが酷いのもあったから、あっというまに炎上→終了になっちゃったんだろうなぁ、と。

 同人と比べるとMODはPCの環境や色々問題もあるし、おいそれと独断で決められる事じゃなかったんでしょうね・・
 俺も有料MOD反対の署名運動に参加しましたけど、やがて出てきた祭り同然のジョークMODの数々には笑わせていただきましたw
 次はもうちょっと念入りにリサーチしてから有料MOD販売へ踏み切ったほうがいいかもしれませんね・・次はないと思うけどさ。

 そんな今週の定期更新でした。
 え? 最近二次創作がなくてつまらんって?w(そんなヒトはいない)
 いやー・・ちょっと今サークルWebサイトのキリ番イラスト描いてたり、DAIの落書きほんの原稿がまだ終わってないのもあって、ちょっと厳しいんです・・書ける時にまたぼちぼち書いて行けたら、と思ってます(多分そう思ってるうちにコミケ合否の時期になるでしょうがorz

 気長に待ってやっててください。
 ではまた、次回の更新日に^^


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04.25.23:27

…このカテゴリは今回初じゃないか?

はいどうも。深夜ではないですがコッソリ更新。
 今回はカテゴリ初、アダルトSSを数枚(たった数枚とか言わないで…)掲載。ただそれだけの記事。
 いやーとあるモーションMOD入れたらどうしてもブログかきたくなっちゃってねーーー、まぁいままでもエロいSSは何枚かとってるけど、今回はそれ以上なので、敢えてアダルトカテゴリを今回初でやってみた、と。
単にばしばし数枚載せてるだけなのでつまらんと思う方はブラウザバック推奨。

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つづきはこちら

04.24.02:18

洞窟を抜ければそこは雪国ではなくて……

すいません。夜中に更新してます。
 なぜかっていうと本日金曜日有給取ってるからです(笑)
 理由になってないっすね;;なんか色々やってたら更新が遅くなって><w

 というわけでマトモに久々のプレイ日記カテゴリいきます。
 今回はSkyrimのクエMODについての紹介と、最近復帰したESOのことなどなど。

 じゃ手っ取り早くクエMODのタイトルとリンクを貼っておきますね。
Gray Cowl of Nocturnal
http://www.nexusmods.com/skyrim/mods/64651/?

クエのあらすじ(冒頭)
→ドヴァーキンは今日も今日とて、いつも通りに盗賊スキルでモノを盗んだり誰かからスったりしていた……直後、突然自身の頭の中にタムリエル全土の地図が現れる。
その地図はある一点を差していた──ファルクリースの森の中、人も滅多に通らないスカイリムとハンマーフェルの境近くの場所を。
 それから長い旅が始まるとも知らずに……。

というのが大体の始まりですな。
スカイリムのとある遺跡から長い旅を経て、ハンマーフェルの熱砂の砂漠に放り出されたときはいやー、ちょっと感動すら覚えましたよ。

で、SS撮って無くて恐縮ですが、
そのスカイリム→ハンマーフェルに続く経路が、謎解きの嵐。怒涛といっても過言じゃないw
薄暗い洞窟の中を彷徨いながら謎解きをしてたと思ったら、次にはモラグ・バルのコールドハーバー(ESOっぽい描写があってちょっと嬉しかった)に行ったりとか、そこを抜けたらどっかの遺跡にいったり、何処もかしこもなぞだらけ。
トラップがところどころ隠してあるように置かれてあって、プレスとかは瞬殺レベルだし、用心しながら進みつつ周辺をくまなく探っておかしなところや隠されたスイッチを押しつつ進むのが何時間かかったかな、ってレベルでしたw
最初の道中はフォロワー連れて行けません。なのでセラーナはスカイリムに置いてきぼりにして一人で久しぶりに探索してました。

で、ようやく着いたのが熱砂の砂漠地帯。
深夜帯のSSですまぬ。
 
 月のぉ~砂漠おぉ~~って歌が出てきそうな場所ですな。あまりよくわからんですが。
 スカイリムと違って曇ったりしないんで空がすっきり晴れて星空がきれいです。


 長い道中を経て辿り着くととあるキャラクターに誘われて砂漠の町に出迎えられます。
 異国情緒満載。
 ここからはセラーナもすっ飛んで(笑)きてくれたので同行してくれました。

 なので暑苦しいフードやケープを剥ぎ取って(ぇ
 セラーナたんをこんな薄着に着替えさせえみた。いい感じ。元ネタはアサクリだったかな。

 町にはアイテムショップもあれば酒場もある充実っぷり。なんと売り家もあります。

 扉の前に張り出されてる売り出し中の文字が目を引きます。
 買うとこの張り紙は瞬時に消えますな。

 こうなると。
 概観はちょっと広い家かなぁ、と思って中に入ったら、

めっちゃ狭い!!!(驚愕
 なんだこの狭さは?! と驚くジュリアンさん(背中で暗すぎ)でした。
 一人用ベッドと小さなテーブルと椅子一脚、チェスト(何も入ってない)とタンス、明り取りの金色ランプ(画面上)しかないという四畳一間な家でした。酷すぎる・・w
 さすがにこの家でセラーナと同居は無理だな・・ベッドに困りはしないだろうけど。色々な意味で。

 ああ、そうそう、せっかく盗賊系スキルを使うクエなのでジュリアンさん(どばきんさん)の装いも変えてみましたよ。

 フードをつけるとこんなかんじ。アサクリもどきですね。カッコイイよ!
 前から導入予定のMODだったんですが、Dragonbornのアドオンないと入れられないんで、DB入れたら導入しようと思っててようやく・・という感じですw

 街中は夜になっても人通りが結構多かったですね。まぁしゃべりはしませんでしたけど(せいぜい挨拶とか何だ? とか)
 砂漠の町だからこそ、でしょうか。暑い室内より外のほうが若干涼しいみたいな。
 郷に入らば郷に従えではないですが、こういう砂漠の生活を垣間見れるのも楽しいMODなのかもしれませんw
 音楽も独自のものを使っているしね。

 で、肝心のこのクエ。まだ終わってません。
 まだまだ色々謎解きが多そうで俺大丈夫かなと今から不安ですが;;
 のんびり楽しませてもらいます。MOD作者様に賞賛と感謝を!


 さて話は変わってESO。
 復帰した・・というほどたいそうな事でもないですが、復帰しました今月から。
 無料になったおかげ、ですね。じゃなきゃ月額払ってまでやろうとはしなかったw
 色々俺がやってた時よりもコンテンツやクエなどが増えて少しずつではあるが賑やかさを感じています。基本ソロプレイ、時々(洞窟とかで)野良プレイヤーと共闘したりしてるくらいですかね。
 アンカー落ちてくるやつとかも。

 色々アイテム課金グッズがありました。何故かアイテム課金で使えるクラウン(リアルマネーで買います)が700あったので、

ペットの猫(カジート亜種)を買いました。かわいい。
にゃーとかごろごろとか言って楽しませてくれますw

他にも前は隠密(ステルス)状態でも何も変わらなかったのが、

 見ると分かりますが、キャラが若干黒くなってます。
こうなるとプレイヤーにも見えないの? と思うでしょうがまずそれはありませんw ちゃんとプレイヤーは見えます。NPC,MOBとかがこれに反応する位ですね。
あと、ステルス状態がこうなったおかげか知りませんがバウンティーが発生するようになってました。スティール行為もできます。無闇やたらに箱や引き出し、袋から荷物を取り出すことができなくなりました(場所によりますが)。盗む際は文字が赤くなって、スリしますよ、というエフェクトに変わります。
 俺はやったことないから分からんですが、それによって罰金や賞金首になるみたいなので少しオフラインのTESになってましたね。NPCも殺せたりするし。

 現在ジュリアンさん(Julian.M)はレベル24です。
復帰当時は20だったので少し育ちました。モーンホールドのクエがほぼ駆逐できたのでそろそろ次のエリア、ブラックマーシュに行くころでしょうか。
モーンホールドは好きな場所になりました。ダンマーの故郷というだけあって、スカイリムでも出てきたネロスの家系の名前(テルヴァンニ家)が出たりとかしてましたね。
さすがTES3でも出てるだけあるんだな。と少し感心。

そんな深夜の日記でした。いやー長かった。。。
久々のプレイ日記楽しめたでしょうか。クエMODなりESOやりたくなった人が増えたら幸いです。ESOは面白いよ。色々自由はそがれるけどそれを差し引いても面白い、ただし、月額でなければ、だが(笑)
F2Pになってくれてほんと感謝。太っ腹なゼニマックスに感謝。所属していた日本人ギルドと海外用ギルド、その両方とも9割り近くログインしてませんけどw

ではまた次回の更新日に。

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04.16.23:18

One day Whiterun

「そうかそうか、やっと身を固める決心がついたのか。にしても……やはり一年前、お前に言ったとおりじゃないか、従士ジュリアン。あの時お前は精一杯否定しておったが……まんざらでもなかったな?」
 言いながら──俺の杯にワインを並々たっぷり注いでくる。今日はあまり飲むつもりはなかったのだが……予想外な事になっちまったな、こりゃ。
 俺のグラスに目一杯まで注ぎ終えると、今度はセラーナに向かっていかがかな、と聞いてくる。訊かれた彼女は首を僅かに振って──心なしか、グラスをバルグルーフ首長から遠ざけたのを俺は見逃さなかった。
 ここはドラゴンズリーチ内、謁見の間。いつもはここで首長と謁見し、意見を交わす程度でしか使っていない場所だ。謁見を申し出る者を囲むように長テーブルが置かれ、室内の一番奥、ホワイトランの紋章である白馬を模したそれが描かれたタペストリーが、掲げられてある下に首長の椅子が置かれてあった。周りには首長を守るべく控えている衛兵、執政が見受けられる。
 そんな厳かな場所に俺は居た。俺だけではない。首長バルグルーフ、そしてセラーナ。執政や衛兵も勿論居るが、この時だけはいつもと違っていた。……いや、執政や衛兵はいつもと変わらない。変わっているのは俺達と首長だけだ。
 俺達は謁見の間におかれてある長テーブルの一角に居た。その一角だけ、飲み干したワインの空瓶がいくつか転がっており、テーブルには豪華な料理……が置かれていた跡しか残っていなかった。元々無かった訳ではなく、俺達がたいらげた訳だが。──何故ここで歓談をしているかって? 俺だってそんな事予想だにしていなかった。何処で聞きつけたのか、ホワイトランに着いてすぐに衛兵の一人が俺を呼び止めてきたのだ。
「従士ジュリアンだな? 首長バルグルーフがお前を呼んでいる。すぐにドラゴンズリーチに来い」
 面食らった。いや、今まで何度か呼ばれた事はあるのだが、到着してすぐに呼ばれるなんて気味が悪い──そう思ったのも事実で。
そのため殆ど城下町で挨拶を交わすことなくドラゴンズリーチに赴いたら、待っていたのは先程聞いたことと殆ど同じ事──即ち、結婚した事を祝うための招聘であった。ということだ。

「……ああ、あの時って……あれか、蒔種の月にやった……」
 一年前。──セラーナと久しぶりにホワイトランに戻った際、同じように首長に呼ばれて赴いたら、農家の種蒔きの儀式に出ろ、というものだった。その時セラーナも一緒に連れて行った時の事を言っているのだろう。並々と注がれたワインを揺らさないようそっと口に近づけ、一気に半分ほど口に含む。ジャズベイ・ブドウの独特の酸味が口いっぱいに広がった。
「ああそうだ。あの時ジュリアン、お前は力いっぱい否定してたな、彼女は旅の連れだ、と。力いっぱい否定する態度はおかしいと思ったもんだったが……やはりセラーナ殿に気があったのだな?」
 無い、とは言い切れない。でもあの時はまだ俺自身セラーナへの好意なんて全く気づいてはいなかったが。……周りが冷やかすだけで。
「まぁ、……無かった、とは言い切れないですね」
 首長の手前、口調は酔っても丁寧語は忘れない。
「そうだろう? 私は思ったものだ、いずれ二人は結婚するだろう、って──それが本当になってしまった。だから私はジュリアン、お前を招聘したのだ。わがホワイトランの従士としてこんなに喜ぶべき事はない、とな」
 酒を一気に呷って、がははと威勢よく笑う。珍しい──というより見た事ない姿だった。こうも陽気に笑う人だったのか、と。
 と、すぐに真顔に戻ったバルグルーフが今度はセラーナの方を見据え、とんでもない事を口に出した。
「セラーナ殿は、従士ジュリアンの何処に惹かれたのかな?」
 どきっとする事をさらりと口に出すとは、首長というのは恐ろしい──って何をいきなり聞き出すんだ。
「えっ、私ですの?」
 突如話を振られたセラーナは瞬間、きょとんとした表情を浮かべ──すぐに気を取り直し、言葉の意味を気づくやいなや思案するような、照れ臭いような、顔を俯かせてしまった。
「………何処、に惹かれたか……」
 鸚鵡返しに反芻しながら考え込む彼女を他所に、俺は内心どきどきしていた。セラーナが何処に惹かれたか俺も興味があったのだ。……そういう俺はどうなんだって? 
「そう、ですわね……彼の謙虚さ、ってところでしょうか」
 謙虚さ? わが耳を疑った。俺……謙虚なところなんてあったっけ?
 それは首長も同様だったようで、「謙虚さ? たとえばどんな?」と聞き返してきた。
「たとえば、……彼はドヴァーキンと呼ばれるのを嫌いますわ、ドラゴンボーンと呼ばれるのも。自分が特別扱いされるのが嫌いなようですのよ。そういう所が謙虚だと思ったのですわ。違いまして?」
 セラーナの問いは俺達には聞こえなかった。何故なら彼女の返答を聞き終わる前に、俺と首長は腹を抱えて笑ってしまっていたからだ。
「は、はははははっ! ……そうかそうか、そういう謙虚さか……! 確かに我がホワイトランの従士殿はそういうきらいがあるように見えるな! しかしそれが彼女の心を靡かせたのだから、喜ぶべきか、なあ、従士殿!」
 笑いながらばんばん俺の肩を叩く。先日フルダにも叩かれたぞ、そこ……
「そ、そうですね……はは、嬉しいやら情けないやら……」
 首長はよほど笑いのつぼにハマったのか、笑いが止まらない様子だった。セラーナは何故笑っているのか分からないらしくきょとんとしている。……全く、俺にはもったいない位よく出来てるよ、セラーナ。
「首長、そろそろ就寝の時間です、夜遅いですし今日はここらへんでお開きにしていただかないと」
 と、いつの間にか執政のプロベンタス・アヴェニッチが首長の傍らに近づいて小声で報告してきた。いつの間に移動してきたのか。……俺も少し酔っているのかもしれないな。
 時計を見れば22時過ぎ。ずいぶん長居してしまったようだった。首長に呼ばれたのは夕方過ぎだから、5時間近く居た事になる。
 笑ったことで酔いが回ったのか、眠そうに目をこするバルグルーフに挨拶をして、俺達は辞する事にした。バルグルーフは歩くにも飲みすぎたのか力が入らないらしく、執政と衛兵に肩を持ち上げられて引きずられるように自室へと引っ込んでいった。先程まで談笑が響いていた謁見の間が、急に静かになる。やたら広い室内に俺とセラーナだけが取り残されてしまった。
「……ブリーズホームで一泊するか。帰ろうぜセラーナ」

 外に出ると、ひんやりした空気に思わず身を縮む。空はすっきり晴れており、マッサーとセクンダの双子の月が漆黒の空に浮かんでいた。
「綺麗だな──」
 ソルスセイムはモロウウィンドが近く、レッドマウンテンから出てくる噴煙で殆ど星空は見えない日のが多いため、すっきり晴れた夜空なんて本当に久しぶりだった。それと同時にずいぶんあの島に長居していたんだな、と気づかされる。
「ええ、綺麗ですわね」
 セラーナも隣で呟く。寒さを感じさせないように、俺はそっと彼女の肩を抱いた。……こういう事が出来るのも彼女と結婚したからだ、そう思うと嬉しくなった。
「……ところでジュリアン」
 セラーナが唐突に聞いてくる。
「ん? 何だ?」
 見上げてた視線を空から彼女へと移す。ドラゴンズリーチ周辺を灯す松明の明かりで薄暗くても彼女の顔は判別できた。輝くような赤い瞳も。
「私、先程首長に聞かれた事、何かおかしい事言いまして? ジュリアンまで笑ってたのには意外でしたわ」
 ああ……、となるとセラーナは正直に答えたというのか? 
「……本気で俺の謙虚な所に惹かれた?」
「それは……」少し言い淀んで、「……全部、って言ったらなんか恥ずかしいじゃありませんの。まるで何も考えてないみたいで。だから……」
 何だ、全部って言ってくれてもよかったのに。と心の中で呟く。
「おかしくは無いさ。ただ……首長には意外だったんだろうな。
 世界を救った英雄が、そもそも謙虚である筈ないと思うのは常だ。それを真っ向から俺は謙虚だ、そういうのに惹かれたと言ったから、君に対しても俺に対しても、首長は相好を崩したのさ。……本来ならば俺のような人とは違う存在を疎ましく思うのは上の者としては当然なんだろうけど、俺は別に首長だ上級王だ、という椅子を欲しがってないし、セラーナはそんな謙虚な俺に惹かれたなんて言われりゃ首長はほっとしただろう。だからあんなに笑ったのさ、……おそらくな」
 そう言うと彼女は肩を竦めた。「ジュリアンが無欲なのは私が一番よく知ってましてよ。あなたはドヴァーキンであって、ドラゴンボーンでもあるのにそれを言われると逃げたくなる性分だというのも。特別扱いされるのを嫌がるというのも。
 でも私はそれが新鮮でしたわ──私の父とは正反対ですもの。王であるが故に狂気に陥った父と、英雄であるのに無欲で傭兵として生きるジュリアンはぜんぜん違いますわ。……そう思えるだけで、私は安心しますの」
 そう言って、彼女は抱いている俺の腕に寄りかかってきた。……無欲ね、確かに俺は無欲だ。セラーナ以外はな。
「……俺は全部だから」
 ぽつりと言う。セラーナは何が? とはさすがに聞いてはこず──ぽつりと「なら、私も今度からそう言いますわ」とだけ言った。
 嬉しかった。


「取り込み中すまないが、その……扉の前で新婚ぶりを見せ付けるのはやめてくれないか。結婚してない者達も多く居るのでな」
 と、辺りをうろつく──見回りをしている、だが──ホワイトランの衛兵に茶々を入れられたのは、また別の話だ。



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ご無沙汰してた「ある日のどばきん」シリーズのホワイトラン版です。
これまである日のどばきんは何回か書いてきましたが、今回は結婚後の話なんで、若干Relationshipが変わってます。思い付きをだらだら書いてみました。
ある日のどばきんシリーズはいつも思い付きから筆が進む感じで書いてます。

えー前回の結婚話は本当に大変失礼しました。お目汚しにも程がアル・・のにもかかわらずまた甘い話書いてるジャマイカ! と怒ってる方がいたらごめんなさい。書いちゃいましたーw
だってセラーナかわいく書きたいんだもん!w
まぁでも結婚おめでとうという言葉も戴いたりしたので感無量ですw

今回の話の冒頭の「種蒔き云々」は一年前ほどにかいた二次創作カテゴリ内「寝覚めは最悪? それとも最高?」という記事に書かれてあるので興味のあるかたは是非。

久しぶりに定期更新日になんとかブログかけた。よかった><;
感想その他はいつもどおりお待ちしております。返事は200%確実に。

それでは次の更新日にまた^^そろそろゲームの方の日記もあげていきたいな、と。


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04.12.20:01

あとがきなのに、あとがない

えーーー・・・お疲れ様でした。
 今回長すぎる上に実にあまあまシーンが多かったため食傷気味な中の人です。
 長い文章お読みいただきありがとうございました。本気で最後はきつかった・・なぜかって、そりゃ、エロいシーンあったから(え? たいしてエロくない?

 何はともあれこれで結婚話は終わりました。いやーお疲れ様でした。
 今年の目標だったセラーナとの結婚も、結婚に向けての話も一通り終わったので、しばらくまたこっちで小説は打ち止めしておきますww
 まぁ次の話もちゃんと頭にはあるんだけどね、あるんだけどちょっと別の作業が溜まってきてるため、暫くこっちでは打ち止め、と。

 で、すいません。エロいシーンあるよ! とかいっておいてあんなのしかなくて(笑)
 いやーだって、中の人がそういうの表立って出すの苦手な訳でして・・今時珍しいくらいエロを同人に持っていく奴じゃありませんwww エロを書けば同人は儲かるなんていわれてますが、俺は全くエロ方面は不得手ですww だからこんな拙い文章が精一杯なだけですww

 なのでこっからちょっとチラ裏なシーンの裏話を。エロ方面多し。

 えーと、ジュリアンはセラーナに中田氏したのか、って話ですが、してます。一応。俺の中ではセラーナはモラグ・バルとコールドハーバーで犯されてしまったせいで彼女に妊娠する能力は失われている(!)と勝手に決め付けてます。なのでヤりまくっても妊娠はしない、と(なんて自己都合!w
 スカイリムのゲームじゃ結婚してもそういう営みはできんし、子作りも出来ないという有様ですけど、二次創作ならいくらでもできますからね・・・w

 まぁ何度も言ってますが、これでそういう話は終わります(笑)
 またいつか時間が経ってから何かしらそういう話を書くかもしれないし、しれないかもしれないし(笑)
 
 セラーナの胸が(ジュリアンが)手でつかめるくらいとかいうのはまぁ平均的な大きさかなぁ、と。大きさでいうとUNPあたりですね(笑)

 そんなところかな。……あー恥ずかしかった。
 是非感想感謝叱咤激励金貴金属樹木希林をコメント欄に書いてやってくださいww
 エロが足りないでもぜんぜんOKです。。。足りないと俺も自覚してますorz

 ではまた次の更新日に。最近更新が遅くてほんとごめんなさいでした;;

※今回使ったBGMは主にDAIのロマンスシーンの音楽(ごめんこの曲サントラに入ってないからタイトルわからねぇ)でしたww


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