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スカイリムの攻略とかあまり役に立たない日々のプレイ日記をだらだらかいていくつもりです。

雪と氷とドラゴンと。

   

who are stand up for...?

「これも数奇な巡り合わせ、とでもいうのかしらね」

 ──と、言われたのはいつだったか。よく覚えていない。
 ああ、多分あの時だ、……ソウル・ケルンからセラーナの母親、ヴァレリカをニルンに戻そうと再びあの世界に入った時。死者でもない、生者でもない、魂を閉じ込められた者達が彷徨う世界にセラーナの母親、ヴァレリカは身を潜めていた。
 彼女の夫であり、セラーナの父親である吸血鬼の王、ハルコンが死んだ事で、ヴァレリカとセラーナを脅かしていた脅威は去った。だから俺はセラーナと共に、ヴァレリカをソウル・ケルンに留まる必要がなくなった事を言いに再び出向いたんだった。
 ヴァレリカは相当驚いていた。俺が嘘でもいってるんじゃないかと思うくらい、こちらに対して相当猜疑心を向けていたが、セラーナが助け舟を出してくれたことでようやく信じたようで、俺の事なんかはなから信用してないんじゃないか、と内心毒づく。まあ、仕方がないのかもしれないが。
 彼女は手早く荷物をまとめ、俺達と一緒にソウル・ケルンからタムリエルへと帰ってきた。ゲートをくぐった所で思わず安堵のため息をつく。どうもソウル・ケルン──あの世界は好きになれない。そりゃまあそうか、あの世界に魂を閉じ込められている者達は、ソブンガルデにも行けなければ、転生も許されない──魂の牢獄、とでも言えば分かりやすいか。
 生身の自分からしてみれば、半分魂を魂石に入れられただけでさえ気持ち悪いって思ったのに、あんな何も無い世界にずっと閉じ込められ続けるなんて、死にたくたってできない世界でどんな希望を持てばいいのか──想像するだけで身震いしてしまう。
 二度とあそこには戻りたくねぇな、と思っていた矢先のことだった。
「……少し話があるんだけど、いいかしら?」
 と、ヴァレリカが俺に対して言ってきたのだ。えっ、と思わず彼女の方を振り向く。
 ソウル・ケルンから戻ってきたばかりだってのに、一体何を言い出すんだ……? 心の中で何故か身構えてしまう自分がいた。
「セラーナは少し席を外していて。すぐ済むから」
 俺の隣にいたセラーナは心外だったのか、何か言いたそうな感じで口を開くも、反論してもしょうがないと観念したのか何なのか、渋々といった様子で俺とヴァレリカの方を交互に見やり、
「……分かりましたわ。お母様の部屋の外にいますから」
 やや不機嫌そうな態度でセラーナはすたすたと俺から離れ、部屋を出て行った。
 
「……話って?」
 セラーナが退室したのを見計らってから、俺は口を開いた。ヴァレリカはああ、と肩をすくめ、
「あなたに謝らなくちゃ、と思って。
 疑ってる、って思ったでしょう? 仕方がないのよ。嘘を信じてのこのこ戻って目の前にハルコンがいたら──だからヒトの言う事なんて簡単には信用できないのよ。セラーナが言うなら間違いないんだけど」
 まあ、その言い分は分かる。簡単にヒトなんて信用するもんじゃない──俺だって何度、そういう事を鵜呑みにして危機に陥ったことがあったか。
「別に気にしちゃいねぇよ。疑うのは当然さ。今まで誰も倒せなかったんだしな」
 両手を広げて大丈夫だ、というポーズを取ると、ヴァレリカの表情はにわかにほころんだ。微かに口元が歪んでいる。
 そんな自分に気づいたのか、彼女は照れくさそうにほほほと笑いながら、
「笑うことなんて金輪際ずっと無いって思ってたわ」
 嬉しいのか、それとも吹っ切れたのかは分からないが、その顔は晴れやかで、憑き物が全て落ちたらこういう顔も出すんだなと、今度はこちらが驚く番だった。
 ヴァレリカはしばし照れくさそうに笑った後、
「セラーナの事はどう考えているの?」
 唐突に切り出してきた。唐突過ぎて思わずぽかんとしてしまう。女性ってのは話がころころ飛ぶというが、今の切り返しは全く想像だにしていなかった。
「えっ? ……あ、あぁ……セラーナの事か」
 どうと言われても、と……返す言葉がなく、所在なさげに俺は頭髪をぼりぼり掻くしかできない。
 返答に窮する俺を見かねたのか、
「セラーナをこちらに返して、って言ったら返すつもりなの?」
 ぎくりとする事を言ってきた。
「そ、それは──俺が決めることじゃぁ……」
 ない……よな……。
 その時点で俺が彼女をどうこうできる立場でない事に気づかされる。こんな冒険者無勢と一緒にいるより、母親と一緒に優雅な生活(?)をしていた方が彼女には似合うさ、そう、似合うに決まっている。
 言葉続かず再び黙ってしまった俺に、彼女は先程の言葉──
「これも数奇な巡り合わせ、とでもいうのかしらね」
 そう──言ってきた。

 どういう意味だ? と言い返す暇を与えずヴァレリカは、
「セラーナ、話は終わったわよ、部屋に入ってきていいわ」
 と、扉の向こう側にいるであろうセラーナを呼んだ。母親の声に反応してセラーナが扉を開けて入ってくる。
「何の話をしていたんですの?」
 当然の質問を口に出すセラーナ。どう答えたらいいものか……と、セラーナに顔を向けられず黙っている俺に対し、
「セラーナ、よく聞いて答えて頂戴」
 ヴァレリカが口を開く。まさか……ここにいろ、とか言うんじゃないだろうな? と俺自身内心穏やかでない。
「何ですの?」
 話を促すセラーナ。ヴァレリカが再び口を開こうとしたその時、
「待ってくれ、ヴァレリカ」
 言葉が勝手に俺の口から飛び出ていた。こちらに反応してセラーナとヴァレリカが顔を向けてくる。こうなってしまった以上、言うより他は──無い。
「前に約束したよな、セラーナは俺が守る、って。その契約は今も履行だ。彼女は俺が連れて行く」
 言った途端顔から火が吹きそうな位だった。何故かはわからない。言われた当のセラーナは平然としており、これがまた顔が赤くなる原因でもあったのだが、ヴァレリカはというと、何故か嬉しそうにうんうんと頷いていた。
「……いきなり何の話ですの? ジュリアン」
 いきなりも何も、さっきお前のお袋さんとそういう話をしていたんだよ、そう言おうとしたが、
「あら、私が言おうとしていた事、先に言われちゃったわね」
 白々しくもヴァレリカが合わせるように口を挟んでくる。えっ、ヴァレリカあんた、セラーナにここに居ろと言うんじゃなかったのか?
 そう思ってからすぐ、自分がはめられた事に気がついた。ヴァレリカは最初から俺にセラーナを託すつもりでいたのだ。煮え切らない態度の俺をどうにかしようと……
 参ったな、さすが吸血鬼か──伊達に歳くってるんじゃないんだな。なんて言ったら多分怒られそうだけど。
「話は終わりよ。セラーナ、ジュリアンと共に行きなさい。彼があなたを守ってくれるわ。これからもね」
 ぽん、とセラーナの肩をやさしく叩いてヴァレリカは娘を送り出した。
 ──だから今もこうして、彼女は俺の傍にいる。
 
 数ヵ月後、ホワイトラン。
 従士の仕事を終えて、首長に挨拶に言ったが、夜更けだったため既に謁見の間にその姿はなかった。
 辺りは兵士しかおらず、煌々とついた暖炉の薪が時折爆ぜる音だけが響いており、兵士は立ちながら寝ている姿がちらほら。首長が居ない謁見の間なんぞ兵士がいてもあまり意味がなさそうだが。
「仕方が無いな、明日出直そうぜ、セラーナ」
 踵を返そうとしたとき、セラーナが謁見の間をじっと見ながら、
「……ジュリアン」
「ん?」
 ふ、と彼女のいる方を見ると、セラーナは首長の座る椅子の近くに立っていた。落ち着かない様子で。
「どうしたんだ? 椅子に座ってみたいのか?」
 半ばからかうように言ってみたが、そうじゃない、と言いたげに彼女は首を横に振って見せる。
「違いますわ。……ジュリアンはここで、首長から従士の任命を受けたんですわよね?」
「……ああ。そうだけど?」
 それだけ聞きたかっただけなのか? と再度セラーナを見るも、彼女は次に俺から出てくる言葉を待っている様子だった。妙に真剣な面持ちで。
「じゃ、退室……しようか、セラーナ」
 と言った途端、セラーナはそれが聞きたかったんじゃない、と言いたげに首を再度横に振った。
「どうしたんだ、セラーナ? まだ何か言いたい事でもあるのかよ?」
 奥歯に物が挟まったやりとりにうんざりしていたせいもあって、ため息を交えながら言ってしまった。目前に居るセラーナがそれに気づかない筈もなく──先程までじれったそうにこちらを見ていたが、自分の意を汲み取らない俺にいい加減辟易したのか、セラーナは眉間に細い皺を寄せてこちらを睨みつけ、
「ジュリアンは、卑怯ですわ」
「……は?」
 いきなり何を言い出すんだ? 卑怯? 俺が? ……そっちが回りくどい態度を仕掛けてくるからじゃないか、といらっとしかけるも、結局の所セラーナが何を言いたいのか全く分かっていないのに気づいた。
 それを聞き出してから反論しても遅くはない。
「順を追って話してくれ。回りくどい態度はやめてくれよ、まったく話が読めねぇぜ」
 諭すように言うと、渋々といった様子でセラーナが口に出してきたのは、想像もしてなかったことだった。
「ジュリアンは首長には忠誠を誓ったというのに、守ると言ってくれた私には忠誠を誓う態度を見せたことが一度もないじゃありませんの? 確かに私はホワイトランの首長と比べたら何もないただの──娘ですけど、あなたは知らないでしょうけど、ヴォルキハル城で過ごしてた時は姫君の立場でしたわ、沢山の吸血鬼が私に忠誠を誓ってくれましたわ、勿論、父にも。
 なのにあなたは私を守ると口で言ったにも関わらず、忠誠を誓ってこないから口だけだとばかり思ってましたわ。今の態度でようく理解できましたわよ。所詮口約束って事ですわね」
 一気にまくしたててきたセラーナに対し、最初こそ目を丸くすることしか出来なかったが──聞いていくにつれ、口元が歪み、息をつきながらセラーナがしゃべり終えた時には俺は笑いをこらえきれず、ははっと口から笑いがこぼれ出していた。
 馬鹿にされていると思ったんだろう、セラーナは頬を紅潮させ、先程よりももっと眉間に皺を寄せて睨んでくる。笑いをこらえながら俺は手で違う、というジェスチャーを取った。
「……何言い出すのかと思ったら、そんなこと気にしてたのか? 忠誠、とか相当古いぜ? 確かに俺は従士にはなったけどさ、忠誠とかじゃねぇよ、騎士じゃあるまいし」
 まあセラーナは相当前から眠らされていた事実があるし、浮世離れしてる点があってもおかしくはない。実際そういうのは何度も目にしたし体感してきた。
「古臭くてもいいんですの。私はそうされて生きてきただけですわ。あなたが口約束だってのは今のではっきりしましたし」
「口約束なんかじゃない」……ったく、しょうがないな。
 椅子の近くに突っ立っているセラーナにゆっくり近づいてから、俺は彼女の目前で跪いてみせた。
「……こんなんでいいのか?」
 まさかやると思っていなかったのか、セラーナは黙って俺を見下げていたが、はっとした様子で我に返ると、黙って首肯するだけだった。
「じゃ、そうだな……『セラーナ姫、私の剣と命をもってあなたを守る。私はあなたに永遠の忠誠を誓います』」
 確かリディアがこんな台詞を言ってたな、と記憶を反芻しながら恭しくそれっぽい記述を述べてみる。
 どんな顔しているんだと見上げると、セラーナは嬉しいのか、僅かに口元を曲げていた。頬は照れているのかやや赤くなっている。かわいいな、と素直に思った。
 立ち上がり、どうだった? と促すように彼女を見る。
「……ジュリアンの気持ちは分かりましたわ」
 言い捨てて彼女は謁見の間を出て行ってしまった。そんなセラーナの態度に思わずにやにやしてしまう。
 出て行った彼女を追うように俺はドラゴンズリーチを出た。
 双子の月がタムリエルと、俺達二人をからかうようにその柔らかい光を見守るように照らし続けていた。


 ちょっ……長いよ。。。
 書くのに2時間近くかかったよ・・・

 そういうことで現在魔法使いプレイをやめて(笑)騎士プレイしてます。セラーナたん守る騎士です(笑)

 話はえーっと、一枚目のSSを見て思いついたネタですがまあここにいくまでに相当時間がかかったこと。。。
 もういい加減にしなさいってくらいプレイ日記を小説仕立てにするのやめようかと思うんですけどね・・orz

 で。
 ジュリアンさんが着てる騎士鎧MOD、紹介するつもりでしたが後日。
 寝る時間大幅に過ぎ&明日からESOの最終β入るのでなんとかブログが上げられてよかった^^;
 やっぱ前衛プレイが楽しいですね。
 魔法使いもま、またやるつもりです(破壊72のままだし…)
 
 ではまた来週・・ではなく週末辺りESOのβのこととか書くかもしれません・・

 長すぎる小説仕立て&短すぎるMOD紹介(?)ですいません。ではまた。

3/14 一部加筆・修正を加えて居ます。
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プロフィール

HN:
ジュリアン
性別:
男性
職業:
傭兵
自己紹介:
スカイリムはホワイトラン在住のドヴァキン。
現在のところ引越しする予定はなし。
中の人はヘタレですが一応同人誌作家。マイナーゲームの絵を描いてたり。
文章も多いですが一応絵の方専門。
スカイリムの絵とか描いたりフォトショでSSをレタッチしたりするのが好き。
スカイリムに影響されて2012年から英語の勉強を始め現在進行形で勉強中。
ラジオ英語を聴いているのだが、英会話教室に通いたいのに時間と金が無くて嘆いているとかいないとか。

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