04.11.16:58
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08.23.23:38
Falskaarに飛んでさあ大変!(その2)+α
──旅人(トラベラー)って?
扉を通って異国からやってきた者を総称してそう言うらしい。
「ちょっと待てよ、俺は何も知らないんだ。たまたま装置を起動させたらここに着いてしまっただけで……」
旅人。
戦や戦乱が起こる際、異国から扉を通してやってくる者。そしてそれは即ち、騒乱の時代を表す象徴──
しかし、ファルスカールとよばれる大陸に住んでいるであろう目の前の男は、俺を警戒もしなければ攻撃もしてこなかった。ただ、ここから出すには自分の仕事を済ませなければならない、それを手伝ってくれればいい、とだけ。
「ジュリアン、というのか? 俺はアンバー・クリークを守る衛兵の一人だよ。ここに来たのはたまたまの偶然、って訳じゃない。アンバー・クリークに住む住人が攫われてしまって、捜索してたらあんたを見つけたんだよ。これも何かのお導きかね」
シャッターを開くレバーを押し、なんとか俺はドゥーマー遺跡から出ることが出来た。出た途端視界に映ったのは──夕日に照らされてまばゆい黄金色の葉をつけた木々の群れ。リフテンあたりで見ることが出来る白樺と同じだ。
「……で、探している住民は?」
何も分からずじまいだったが、とりあえず助けてくれた者の依頼を遂行しなければ。
「遺跡には居なかったから、おそらくこちらの洞窟だろうな。ムズブトハンドの中庭にはもう一つ入り口があるんだ。ついてこい」
そういって俺を促した。
その洞窟──スカイリムと殆ど同じだ。中にはお決まりの如く山賊がたむろしている──からあっさりと住民を救出し、洞窟から脱出したら既に夕闇が訪れてきていた。
「……じゃ、我々はアンバー・クリークに戻るとしよう。お前さん……ジュリアンだったか、扉をくぐって来た者として、ファルスカールに来たことを歓迎しよう。我々の住むアンバー・クリークに来てくれ。首長には話を通しておく。あとでお目にかかるといい」
そういって衛兵は走り去る。助け出された住民も何度もお礼を言いながら走り去っていったではないか。
急に一人になっちまった。今まではセラーナがいたのに、彼女はここには居ない。扉のあちら側──スカイリム側にいるだろうから。
「……俺の言ったことがちゃんと聞き届いてドーンガード砦に戻っていればいいんだが」
まばゆい光に包まれた状態で言ったせいで聞こえてないかもしれない。彼女がムズブトハンドの遺跡を行ったりきたりしてないことを祈るのみだった。
とりあえず彼らの云ったアンバー・クリークに向かうしか手段はなさそうだ。町なら何かしら手に入るだろうし、情報も入りやすい。自分の立場がどういうものなのかも分かるかもしれない。
俺は歩き出した。とりあえず街道を道なりに進めばたどり着くだろう──
一時間たらずでアンバー・クリークにたどり着いた。
スカイリムで云うリバーウッドみたいな小さな町だった。リバーウッドと違う点を挙げるとしたら、首長の家がでんと構えてあるのと、あちこちに田畑があるくらいか。
夜も更けてしまったから、今から首長の家に行くのはちょっと気が引ける。とりあえず暗闇の中灯火の魔法をかけ、俺は宿を探そうとした……が、その努力は全くの無駄だったとすぐ知ることになる。街道に沿って歩いていたらすぐ見つかったからだ。
今日は色々めまぐるしいことがあって疲れた……確かリフテンに着いたとき夕闇の頃だったから、その後遺跡を探索して、こっちに来て、遺跡を出たとき夕方くらいだったから時差があるくらい離れているのかもしれない──スカイリムはどの方角にあるのだろう?
とりあえず一日殆ど寝てない可能性が高い。精神的にも肉体的にも疲弊していた。ぐったりした身持ちで俺は宿の扉をノックもせず開けた。
中に入った途端、辺りの視線がいっせいにこちらに向けられる。
物珍しい感じで見る者、胡散臭そうに見る者、驚いた表情の者、色々な感情が渦巻いた視線がない交ぜになってこちらに向けられている。
これは……あの衛兵か住民が先に伝えていたに違いない。明らかに俺に向けられた視線は好奇心と興味にかられたそればかりだった。
俺は黙ってカウンターに近づき、向こう側で給仕の身なりをした女性に、
「泊まりたいんだが」
そう言っただけなのに相手の女性は目を丸くさせ、こちらを凝視している。俺の顔に何が着いてるって言うんだよ。
「……あ、ごめんなさい。一泊でいいわね」
僅かの間の後、我に返った女性がとりなすようにそう言い、部屋の鍵を持つと「こちらへどうぞ」と借りる部屋へと案内してくれる。
部屋へ向かう際に相変わらずこちらを見ているアンバー・クリークの住民の居る場所を横切ると、椅子に座っていた子供がたまらず俺を指差し、
「ねえ、あなた扉を通って来た人でしょ? 何処から来たの?」
答える気力もない位疲弊していたが、子供を邪険に扱うのも気が引ける。俺は聞いてきた子供の指を──俺に向けられている指を、だ──やさしく握って腕を下げさせ、
「スカイリムからだよ」
その言葉に周りの大人がおぉ……とにわかに騒ぎ立てる。
それ以上は答える力もなく、俺は案内された部屋に入って扉を閉め、内側から鍵を閉めてすぐに鎧をそこら中に脱ぎ捨て、チュニックだけになるとベッドに横たわった。
いろんなことがありすぎて頭の中がパニックになりそうだった──ここに来た理由も、スカイリムに帰れるのかも、何もかも分からない。分からない事だらけだ──
そんなことを考えているうちに意識はふっ……と闇に落ちた。
ども。相変わらずファルスカール満喫中なうな俺ですw
ゲームじゃね、こんな描写はないんですが、フツー一般の人だったら突然異世界につれてこられて何がなんだか訳がわからないよ! 状態になれば疲弊もするだろうと思って書いてみましたwゲームじゃすんなりファルスカールの住人となじんでますけど(笑)
まだまだ楽しんでます。メインクエストも中盤を越えて終盤に差し掛かるところで現在とめてますが、それにしてもここに居る山賊さんがめちゃ強い。あっという間にやられますw
多分俺がパークをあまり取得しないでやってきたからそのツケが回ってるんでしょうな。
瀕死になったりしますがとりあえず元気ですうちのどばきんさんは(笑)
あ、そうそう。それとですね。
ここで告知してもいいのかちと分からんですが、
現在スカイリムのHPを作ってる真っ最中です。暫定的ですが昨日第一次公開をしましたw
載せるのはイラストとか二次創作として出した同人誌一覧とかMOD紹介とかキャラクター商会とかそういうやつですけどw
まだまだ工事中な部分が多いですが、ちまちま更新していけたらと思ってるんで、どぞよろしくお願いします。
アドレスはブログのリンクにある「すらっぷ~」から飛べますのでどうぞ^^
ではまた次回。次回は小説のようにファルスカール検証しては・・いるのかな?w
好評だったら続けます(ぉ
扉を通って異国からやってきた者を総称してそう言うらしい。
「ちょっと待てよ、俺は何も知らないんだ。たまたま装置を起動させたらここに着いてしまっただけで……」
旅人。
戦や戦乱が起こる際、異国から扉を通してやってくる者。そしてそれは即ち、騒乱の時代を表す象徴──
しかし、ファルスカールとよばれる大陸に住んでいるであろう目の前の男は、俺を警戒もしなければ攻撃もしてこなかった。ただ、ここから出すには自分の仕事を済ませなければならない、それを手伝ってくれればいい、とだけ。
「ジュリアン、というのか? 俺はアンバー・クリークを守る衛兵の一人だよ。ここに来たのはたまたまの偶然、って訳じゃない。アンバー・クリークに住む住人が攫われてしまって、捜索してたらあんたを見つけたんだよ。これも何かのお導きかね」
シャッターを開くレバーを押し、なんとか俺はドゥーマー遺跡から出ることが出来た。出た途端視界に映ったのは──夕日に照らされてまばゆい黄金色の葉をつけた木々の群れ。リフテンあたりで見ることが出来る白樺と同じだ。
「……で、探している住民は?」
何も分からずじまいだったが、とりあえず助けてくれた者の依頼を遂行しなければ。
「遺跡には居なかったから、おそらくこちらの洞窟だろうな。ムズブトハンドの中庭にはもう一つ入り口があるんだ。ついてこい」
そういって俺を促した。
その洞窟──スカイリムと殆ど同じだ。中にはお決まりの如く山賊がたむろしている──からあっさりと住民を救出し、洞窟から脱出したら既に夕闇が訪れてきていた。
「……じゃ、我々はアンバー・クリークに戻るとしよう。お前さん……ジュリアンだったか、扉をくぐって来た者として、ファルスカールに来たことを歓迎しよう。我々の住むアンバー・クリークに来てくれ。首長には話を通しておく。あとでお目にかかるといい」
そういって衛兵は走り去る。助け出された住民も何度もお礼を言いながら走り去っていったではないか。
急に一人になっちまった。今まではセラーナがいたのに、彼女はここには居ない。扉のあちら側──スカイリム側にいるだろうから。
「……俺の言ったことがちゃんと聞き届いてドーンガード砦に戻っていればいいんだが」
まばゆい光に包まれた状態で言ったせいで聞こえてないかもしれない。彼女がムズブトハンドの遺跡を行ったりきたりしてないことを祈るのみだった。
とりあえず彼らの云ったアンバー・クリークに向かうしか手段はなさそうだ。町なら何かしら手に入るだろうし、情報も入りやすい。自分の立場がどういうものなのかも分かるかもしれない。
俺は歩き出した。とりあえず街道を道なりに進めばたどり着くだろう──
一時間たらずでアンバー・クリークにたどり着いた。
スカイリムで云うリバーウッドみたいな小さな町だった。リバーウッドと違う点を挙げるとしたら、首長の家がでんと構えてあるのと、あちこちに田畑があるくらいか。
夜も更けてしまったから、今から首長の家に行くのはちょっと気が引ける。とりあえず暗闇の中灯火の魔法をかけ、俺は宿を探そうとした……が、その努力は全くの無駄だったとすぐ知ることになる。街道に沿って歩いていたらすぐ見つかったからだ。
今日は色々めまぐるしいことがあって疲れた……確かリフテンに着いたとき夕闇の頃だったから、その後遺跡を探索して、こっちに来て、遺跡を出たとき夕方くらいだったから時差があるくらい離れているのかもしれない──スカイリムはどの方角にあるのだろう?
とりあえず一日殆ど寝てない可能性が高い。精神的にも肉体的にも疲弊していた。ぐったりした身持ちで俺は宿の扉をノックもせず開けた。
中に入った途端、辺りの視線がいっせいにこちらに向けられる。
物珍しい感じで見る者、胡散臭そうに見る者、驚いた表情の者、色々な感情が渦巻いた視線がない交ぜになってこちらに向けられている。
これは……あの衛兵か住民が先に伝えていたに違いない。明らかに俺に向けられた視線は好奇心と興味にかられたそればかりだった。
俺は黙ってカウンターに近づき、向こう側で給仕の身なりをした女性に、
「泊まりたいんだが」
そう言っただけなのに相手の女性は目を丸くさせ、こちらを凝視している。俺の顔に何が着いてるって言うんだよ。
「……あ、ごめんなさい。一泊でいいわね」
僅かの間の後、我に返った女性がとりなすようにそう言い、部屋の鍵を持つと「こちらへどうぞ」と借りる部屋へと案内してくれる。
部屋へ向かう際に相変わらずこちらを見ているアンバー・クリークの住民の居る場所を横切ると、椅子に座っていた子供がたまらず俺を指差し、
「ねえ、あなた扉を通って来た人でしょ? 何処から来たの?」
答える気力もない位疲弊していたが、子供を邪険に扱うのも気が引ける。俺は聞いてきた子供の指を──俺に向けられている指を、だ──やさしく握って腕を下げさせ、
「スカイリムからだよ」
その言葉に周りの大人がおぉ……とにわかに騒ぎ立てる。
それ以上は答える力もなく、俺は案内された部屋に入って扉を閉め、内側から鍵を閉めてすぐに鎧をそこら中に脱ぎ捨て、チュニックだけになるとベッドに横たわった。
いろんなことがありすぎて頭の中がパニックになりそうだった──ここに来た理由も、スカイリムに帰れるのかも、何もかも分からない。分からない事だらけだ──
そんなことを考えているうちに意識はふっ……と闇に落ちた。
ども。相変わらずファルスカール満喫中なうな俺ですw
ゲームじゃね、こんな描写はないんですが、フツー一般の人だったら突然異世界につれてこられて何がなんだか訳がわからないよ! 状態になれば疲弊もするだろうと思って書いてみましたwゲームじゃすんなりファルスカールの住人となじんでますけど(笑)
まだまだ楽しんでます。メインクエストも中盤を越えて終盤に差し掛かるところで現在とめてますが、それにしてもここに居る山賊さんがめちゃ強い。あっという間にやられますw
多分俺がパークをあまり取得しないでやってきたからそのツケが回ってるんでしょうな。
瀕死になったりしますがとりあえず元気ですうちのどばきんさんは(笑)
あ、そうそう。それとですね。
ここで告知してもいいのかちと分からんですが、
現在スカイリムのHPを作ってる真っ最中です。暫定的ですが昨日第一次公開をしましたw
載せるのはイラストとか二次創作として出した同人誌一覧とかMOD紹介とかキャラクター商会とかそういうやつですけどw
まだまだ工事中な部分が多いですが、ちまちま更新していけたらと思ってるんで、どぞよろしくお願いします。
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ではまた次回。次回は小説のようにファルスカール検証しては・・いるのかな?w
好評だったら続けます(ぉ
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