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SkyrimとFallout4・76の二次創作メインブログです。 たまにMODの紹介も。
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04.25.23:42

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  • 04/25/23:42

05.23.00:21

溺れる者(承前)

 ……意外なものをいただいてしまったな。
 鍵を開け、中へ入る。部屋の構造は知っていた。何故なら俺はここに一度忍び込んだ事があるから──

「よくやってくれた。あなたは私を、ひいてはレイブンロックをも救ってくれた者なのだ。心からお礼を言わせてもらいたい。本当にありがとう」
 椅子に座ったままではあるが、レイブンロックの顔役としての立場であるレリル・モーヴァイン──一般的にはモーヴァイン評議員と呼ばれているらしい──が俺に対して深々と頭を下げてくれた。
 何故この町の首長といっても変わらない相手から頭を下げられたか、というのは勿論理由があって、彼の補佐役のエイドリル・アラーノから頼まれた一件がきっかけだった。
「モーヴァイン評議員の命が狙われている。ウレン家の者がここ、ソルスセイムに入り込んでいるらしい」──
 ウレン家ってのは、モーヴァイン家にとっては因縁の相手だそうで、それは現評議員が来る前からの間柄らしい。獅子身中の虫に他ならない相手がレイブンロックにいるらしい、それを探して暗殺を阻止せよ、というものだった。
 で、それを俺が──正確に言えば俺とセラーナが──解決して見せたわけだ。ウレン家の事が気になって夜も殆ど眠れずじまいだったエイドリルも評議員も、これで安心して眠れる、と軽口叩いて笑えるくらい、俺が報告した後に彼等の顔は晴れやかだった。相当ウレン家の事が気がかりだったのだろう。
「そこで、君への報酬なのだが……」
 評議員が報酬の話をしてきたところで、きたきた、と内心待ってましたとばかりに思うが勿論口には出さない。
「お金でもいいと思ったんだが、命を救ってくれた恩人にそれもどうかと思って、例の……セヴェリン邸だったか、彼等の私物は全て処分しようと思っていたのだがな……それよりも前に、君は確かスカイリムから来たとかエイドリルから聞いたが……?」
 そうだ、と言うと彼の顔はぱっと明るくなった。そして言ってきた事は予想外もいいところで。
「なら、あの家──セヴェリン邸を君に預けようじゃないか。中にあるものは好きにしてくれて構わない。レイブンロックの住人として、この町に末永く住んでいただけたら幸いだがね」
 え?
 思わず目を丸くした。報酬が家一軒? てっきり現金で、って思ってたからややがっかりはしたが、レイブンロックで寝泊りする手段はレッチング・ネッチしかなかったから、ずっとあそこを定宿にしていた。宿代はこれから払わずに済む分、路銀が減らなくなるだけましか、と心の中で納得した。
 報告に戻ったのが夜も更けた頃だったため、話はそこで打ち切られた。評議員は俺にセヴェリン邸の鍵を渡したのち、久しぶりの安眠を貪るべく、上階へと上がっていってしまったため、やむなく評議員の家を辞する事となった。

「あの家が俺の持ち家になったって訳か。意外なものをいただいちまったな」
 鍵を指で弄びながら、誰とはなしに話しかけるとセラーナがその後を引き取るように、
「よかったんじゃありません? ジュリアンの働きが認められたって訳ですわよね?」
 まぁそういうことも考えられるか。とりあえず今夜は遅い。せっかくだからこのままセヴェリン邸に向かった方が賢明だろう。
 モーヴァイン評議員の家を出て、そのまままっすぐ市街地を進み、やがて市街地を離れると外れの方に家──一軒家というよりシェルターのような言い方のがあってるかもしれないな──が見えてきた。ここがかつてウレン家の一族の一人が隠れ住んでいたセヴェリン邸だ。
 鍵を鍵穴に差込み、ぱちんと音を立てて錠を下ろすと、扉は難なく開いた。
 一人では住むのはやや広すぎだな──などと思いながら俺はセラーナと共に屋内へ入っていく。


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 すいません、今回イベント前でかつかつですけぢゅーるがもういっぱいいっぱいで、コレくらいしか書けませんでしたorz
 でも定期更新日に穴を開けるのはどうしてもできず、またこないだ同様承前形式でお送りしてしまいましたがorz

 今回書いた部分に続きの部分の伏線が少し張られてます。果たしてどこが伏線なのか楽しみにお待ちください(誰も待たないよ・・・

 ラミカ絵がまだ完成しておらずそんな中週末突入するのできつい><;
 日曜日には無事に完成していると思われますので、興味がある方は是非遊びにきてやってください^^
 遠くていけないよ、って方はもし買いたいとかでしたらご要望は受け付けます(そんな奇特な方がいるとは思いませんが・・・。)w

 では今回は短くてすいませんがここまで。
 続きは早めに書きます。どうぞよろしく。

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