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スカイリムの攻略とかあまり役に立たない日々のプレイ日記をだらだらかいていくつもりです。

雪と氷とドラゴンと。

   

溺れる者

・溺れる者(承前)からお読みください。
あと、ちょっと長いです。


 室内は他の建屋同様、一階がホールで地下に居住用スペースがある、といったところだ。ただしセヴェリン邸が他の建屋と唯一違うのは、屋内に鍛冶用の金床が置かれてあったり、防具の強化用の台が置かれてあったりと、わざわざレイブンロック唯一の鍛冶屋であるグローヴァーの手を借りなくても武器や防具が製作できるところにあった。
 何でこんなものを置いてるんだと最初は訝しんだものだが、元々の所有者は例のウレン家の者だ。誰にも気づかれず武器や防具を調達させ、評議員を暗殺させようと準備していたのだろう。そう思えば鍛造用具があるのにも合点がいく。
 室内はこれといった変化は見られない。やや埃がうっすらしている程度だ。掃除は明日にでもやればいいだろう。
「……じゃ、今日からここが俺達の拠点ってことだな。セラーナ、ベッドはここ一つしかないからさ、明日辺り評議員にベッドを頼めるか聞いてみるよ。それで構わないか?」
 所在なさげに辺りを見回しているセラーナに声をかけると、彼女は俺のほうを向きしな、肩をすくめて頷いて見せた。
「……構いませんでしてよ。元々寝ないんですもの、ベッドがあろうとなかろうと関係ないですわ」
 まぁそうだけど、と思ったとき妙案がひらめいた。思わずぱちんと指を鳴らすと、「何子供じみた事してるんですの? 余程嬉しいんでして?」と何も言ってないのにセラーナが呆れたように言ってきた。そうじゃないっての。
「もう夜更けだしさ、今から寝ても大して眠れやしねえだろ? だから今夜はセラーナと晩酌でもしようかな、って思ってさ」
 晩酌と言うにはちょっと遅いかもしれないが、この際言葉はどうだっていい。つまり彼女と酔い潰れてみたい、と思ったから言ったまでだ。セラーナが酔い潰れる、なんてしどけない姿を見てみたい……と思った事で……って、決して卑猥な事ではないぞ、多分。
「晩酌ですの? ……そういえばジュリアンとは長く付き合ってますけど、あまりお酒を飲む機会はありませんでしたわよね。前なんて飲んでたら突然逃げ出したり(※)、そんな事ばかりでしたわね……ええ、よろしくてよ」
 突然の提案だったが、彼女は二つ返事で了承してくれた。セラーナは眠らない吸血鬼だから、俺が寝てる間はさぞかし退屈だろう。そういうのを少しでも労ってあげたい、という理由も後付けではあるが付けておけば、変に思われることもないんじゃないかと思っていたが、二つ返事で了解を得たのでその理由も言う必要がなくなってしまった。まぁいいか。
「じゃ、俺はちょっくらレッチング・ネッチに行ってくる。酒を調達してこなくちゃな。セラーナは待っててくれ、すぐ戻る」

 走って行き、戻りも走ったのでものの数分で帰ってきた俺は、地下にある部屋の一つに置かれてある長テーブルに酒と食べ物を置いた。酒はお馴染みのスジャンマから、ミード、エールにワインまで。食べ物は干し肉やチーズといった軽いものだ。
「随分買いこんできたんですのね」
 テーブルに並べられた酒類の瓶を見て、驚いたように溜息をつきながら言った。……確かに買い込みすぎたかもしれない。でもまぁ、これ位飲み干せる自身はあった。セラーナはどうだか分からないが。
「ま、気にするな。金がなくなる事はないからさ。どれから飲む? セラーナ」
 しばし考えて、彼女が選んだものはミードだった。スカイリムでもよく飲んでたものだからだろう。黙ってミードの蓋を指で弾き飛ばし、セヴェリン邸に予めあったジョッキにそれを移して彼女に渡す。俺のジョッキにもミードを注いでから、
「じゃ、乾杯しようか」と、俺が言うと、
「何に乾杯するんですの?」と、セラーナが当然のように疑問を口にする。
「そうだな……レイブンロックの住人として認められた事に、かな」
 至極まともな事を言って、俺は手にしたジョッキを彼女の方へと突き出す。セラーナも倣ってみせると、かちん、とジョッキの触れ合う鈍い金属音が室内に響いた。そのまま一気にミードを呷る。
「一気に飲みすぎるとよくありませんわよ」窘めるように言うセラーナ。彼女は俺と同じように呷ったりはせず、くい、と持ち上げて静かに飲み始めた。喉がごくり、と嚥下する動きを見ると妙にどきどきする。何かいけない事を考えてしまいそうで。
「さ、もっと飲めよセラーナ」
 ミードの瓶を持って彼女のジョッキに黙って注ぐ。なみなみと注がれたミードの入ったジョッキを見て、
「……一気にこんなに飲めとおっしゃるんですの?」
 眉間に皺を寄せて声のトーンを低くして言うセラーナ。違う違う、と言うように俺は両手を左右に振ってみせる。
「ゆっくり飲めばいいじゃねぇか。まだまだ夜は長いんだぜ、なみなみたっぷり注いだそれも、すぐ空になるさ」
 言いながら自分のジョッキにミードを入れようと瓶を手にしかけたら、彼女がすっとそれを奪い取り、黙って俺のジョッキに注いでみせる。俺がやったのと同様にジョッキの口いっぱいまで。
「……仕返しか?」
 いっぱいに注がれたミードを口まで持っていくのも一苦労だ。
 彼女はくすり、と笑みを浮かべ「さあ、どうかしら」ととぼけた言い方で誤魔化した。参ったな。
 苦笑するしかなかった。つられて彼女も再び笑う。親密な空気が俺達の間に漂ってきた。お互いに少しずつ、酔いが回り始めたみたいだった。

 それから何時間経ったか分からない。
 気がつけば、あんなに買い込んだ酒類の瓶があちこちに転がっている。どれも瓶の蓋は開いており、空になっているのを示していた。
 つまみとして買った干し肉やチーズも全てたいらげ、残り滓を指につけて舐めながら、俺は目前に座っている彼女を仰ぎ見る……が、表情は数時間前と殆ど変わっていなかった。
「セラーナは……酔って……ないのか?」
 呂律が怪しい言い方をしているのは自分でも分かっている。つまり俺は酔っている、と言うことだ。なのに目前の彼女は平然とジョッキに入った酒をちびちび飲んでいるのが不思議だった。おかしいな……俺と殆ど同じ量を飲んでる筈なのに。
「酔ってない、と思うんですの? ……まぁ、ジュリアンに比べれば私が酔ってるなんて軽いほうですわよね」
 俺みたいに呂律も怪しくないし、しっかり質問に受け答えてくれる。……つまりアレか、セラーナはざるなのか?
「吸血鬼になると酒程度で酔う事はなくなるんですのよ。酔うという概念がなくなると言った方がいいかもしれませんわね。だから今のジュリアンみたいに酔い潰れる寸前になんてなる事もないのですわ」
 さらりと言ってのけるセラーナ。まじか、知らないぜそんな事。
「まあ、吸血鬼にならなければ分からない事ですわよね。その代わり、血を吸う事は一定量超えるとおかしくなったりはしますわよ。それが酒を飲んだときに出る『酔う』というものに該当するかは、わかりませんけど」
「フツーの人間は、血を吸ったりしねぇよ……」
 時折しゃっくりを上げながら言うと、それもそうですわね、とあっさり言いのける。なんてこった、せっかくセラーナを酔い潰そうと思ってたのに最初から駄目ならそうと言ってもらいたいもんだ。でもまぁ、いいか……普段話さないことをあれこれ話したりも出来たし。
 残ったスジャンマの瓶からジョッキへと移し、何度目かにしての一気飲みをする。じりじりと胸焼けがする感覚に頭がくらくらした。相当酔ってるらしいぜ、俺。
「ジュリアン、全部飲み干しましたわよ。そろそろお開きにしません?」
 このとき自分は気づいてなかったが、彼女の目には俺が船を漕ぐようにうとうとしていたらしい。気遣って寝たほうがいい、と言った彼女の言葉を、俺は無視して、
「……セラーナは、さ」
「え? ……寝たほうがよろしいんじゃなくて? ジュリアン?」
 そしてまた彼女も俺の言葉を無視してくれるので、そのまま俺は続けた。
「俺ときて、よかったって………思ってる?」
 素面の時じゃ絶対聞くことなんてありえない事を、この時の俺──酔い潰れた俺だ──はさらりと口から吐き出した。
 彼女は何を言い出すんだ、と面食らった様子ではあったが、
「よかったって言わなかったらあなたはどうするつもりですの?」
 と、いつもの口調で聞き返してくる。
「そりゃ……お母さんのところに返すさ。娘さんは俺と一緒に居たくないんだよ、ってさ」
「ふん、こないだ行かないでくれって言ったのは何処の誰でしたかしら?」
 口調を変えない。……ああ、分かってる、分かってるよ。酒精にきっちりやられた頭は思考を何足飛びで答えを探し当てる。それは俗に、“本音”というもの──
「そうさ、俺は……君と一緒に居たいんだ、セラーナ。君が居てくれるだけで俺はいい。……他には何もいらないよ」
 え、と言った様子でこちらをまじまじと見る彼女。俺の言った事が余程おかしかったのだろうか(普段無口だからな)。
 しかし俺の酔った赤ら顔をしばし見た後に──ふぅ、と溜息をひとつ。
「……酔った者の戯言なんて、真に受ける方がおかしいですわよ」
「本音だよ、といったら……?」
「本音な筈ありませんわ、今あなたは酔ってるからそういう事を言えるだけですもの」
 照れくさそうにぷいとそっぽを向くセラーナ。
「かわいいな」
 と、これまた素面じゃ絶対に言えない言葉を言ってしまった。セラーナはなおもむくれた様子でこっちを向きやしない。
 俺は最後のスジャンマをぐいっ、と呷ってジョッキを空にしてから、
「……セラーナはさ」
 と、先程話しかけたのと同じ言い方で切り出す。
「私をからかうのもいい加減にしてくれませんですこと? あと、さっさと寝たらよろしいんじゃなくて?」
 顔をこちらに向けず、壁に向かって言い放つ彼女がおかしかった。
「俺さ……まだ、独身だろ?」
 と、言い始めたときぐらり、と視界が回り始めた。なんなんだ、と思ったがすぐに察しがつく。先程飲み干したスジャンマを呷ったせいかもしれない。しかし、ここで話を終わらせるわけにはいかない。
「……それがどうかしました? 結婚するから私に出て行けとでも?」
 焦点が定まらない世界で、彼女の声がこだまのように響いてくる。まるで……ムーンシュガーを舐めた時の状況そっくりだ。
「そんな……こと、いわ……いよ」
 最早意識が吹っ飛びそうだった。なんだって肝心なときに。俺は彼女に喋らせる間を与えまいと矢継ぎ早に話し始めた。
「もし、もし……セラー……ナが、よか……った……ら、」
 目が回って彼女の顔を見る事も叶わない。ええい、言うに任せるしかない!
「俺と、結……婚して……くれない……か」
 言った瞬間、ぐるぐる回っていた視界がぴたり、と止んで目前に──こちらを見ているセラーナに焦点が合った瞬間。
 俺の意識はそこで途切れた。深い深い闇に堕ちていく感覚と共に。

 ざぁ……ざぁ……という規則的な音が耳に入ってくる。
 波が水際に打ち付けるような、そんな音だった……いや、違うな、水ではなく、何か乾いたものが動くような……
 ぱち、と瞼を開いてみる。最初自分が何処に居るのか分からなかった。見慣れない天井。いつもの宿ではない……そうだ、俺は昨日、評議員から戴いた家でセラーナと晩酌をして……
「……それで、どうなったんだっけ?」
 思わず口に出す。記憶がない。全く何を話したのか覚えてない。
 とりあえず起きようと身を起こすと、頭がずきん、と痛みを訴えてきた。
「ってぇ……二日酔いかよ」
 頭を押さえつつ、辺りを見回すと、セラーナがこちらを凝視していた。彼女の手には箒が握られてある。ざぁ、ざぁという音は床を掃く音だったのか、と今更ながら納得した。
「随分よく寝てましたわ。もうお昼近いんですのよ?」
 セラーナがいつもどおり、呆れた様子で言ってのけた。俺が寝てる間室内の掃除をしてくれていたのだろう。昨夜見たうっすら積もっていた埃は全て取り除かれ、テーブルやコップは拭いたり洗ったりした跡が見受けられた。一人でやってくれたのか。
「すまない。掃除してくれてたんだな。ありがとう」
 言うと、彼女は不思議な事に、ついと顔を俺から背けて、
「……暇だからやっただけのことですわよ。朝ごはん、食べますわよね。……もうお昼ですけど」
 おや? と思う。彼女の態度が一晩で妙に余所余所しく思えた。まさか、俺昨夜何かまずい事でもしたんじゃ……
 顔が青ざめた。さっと全身を見るが、着崩れた様子はないし特におかしなところも見受けられない。……よかった。襲ったとかじゃさそうだ。もっとも彼女を襲った所で返り討ちにされるのは間違いないだろうが。
「ああ、……戴くよ」
 ベッドから起き上がり、椅子にかけてある鎧下に腕を通しつつ答えると、彼女はこちらを見向きもせずキッチンのほうへと歩いていってしまった。相変わらず、態度がおかしいままだ。
「……何かまずい事言ったかな…」
 謝るべきか……と思ったが、妙にそれもおかしい気がした。何を言ったか覚えてないのに謝るのは相手に失礼な気がする。……まあいいか。いずれ元に戻るに違いない。
 鎧を着込む前まで着替えると、俺は彼女が準備してくれてるであろう食堂へと歩いていった。

「………あの様子では、覚えてないようですわね」
 一人ごちるセラーナ。ちらりと寝室の方を見るが、彼は黙って着替えているだけだった。心なしか顔に疑問符を浮かべた様子で。
 時間はまだある。酔った勢いではなく、素面のときに本心を見せてくれるまで待ってもいい筈だ。
 彼女は一人納得し──その時になったら、答えを用意できるのだろうか、と先のことを少しだけ不安に思ったりもしながら、ジュリアンへの朝ごはんを並べるべく、器をテーブルに置いた。

※前日記「One day Dovakiin」を参照。

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 少し長すぎましたorz
 長すぎた上に自キャラマンセーな話ですいません><

 で、また自キャラの話ですが、どばきんさん(ジュリアン)はいまだ独身ですw
 いい加減ケコーンしてもいいんですけどねw
 ケコーンするならセラーナ一択(MOD入れないと無理だけど)なので、もうそこは変わりませんw
 まあ今回はそんなのを若干含みを持たせたネタになっちまいましたがorz
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 で。話変わって。
 本日は例のイベント参加日でした。
 こないだから載せてたラミカ絵が完成したので載せておきます。

 思いの外好評で、国内外からも評価を戴いております。ありがとうございます。
 今回のイベントではさっぱりでしたが(しょうがないっちゃしょうがないんだけどね)、夏コミ受かればまた頒布するので、その時は是非お手にとってみてください。

 もうじきコミケ合否の季節ですね。今年も受かってスカイリムとSFIIIの新刊出せるといいなあ。

 最後に最近のセラーナたんの服をばw

 今まで可愛い系だったので、オトナ系に変えてみました(笑)
 ちなみにこの服、ノーパンなんです・・・モロ出しです。アレとかアレとか(笑)
 可愛い服もよかったけど、大人な感じの服も似合うセラーナたん。
 着せ替えプレイが最近の主流です(笑)

 ということで本日のブログはここまで。
 また定期更新日に^^

 相変わらずですが話の感想とかお待ちしてます。涙と流して喜びます!!w
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プロフィール

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ジュリアン
性別:
男性
職業:
傭兵
自己紹介:
スカイリムはホワイトラン在住のドヴァキン。
現在のところ引越しする予定はなし。
中の人はヘタレですが一応同人誌作家。マイナーゲームの絵を描いてたり。
文章も多いですが一応絵の方専門。
スカイリムの絵とか描いたりフォトショでSSをレタッチしたりするのが好き。
スカイリムに影響されて2012年から英語の勉強を始め現在進行形で勉強中。
ラジオ英語を聴いているのだが、英会話教室に通いたいのに時間と金が無くて嘆いているとかいないとか。

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