04.04.21:56
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01.24.12:56
“Day Tripper”
──憂いがこの街を覆っている。
そう感じたのは──果たしていつからだっただろうか。
いつもと変わらない、変わり映えもない日々を送る中で、いつから自分はこの憂いの中に溶け込むようになってしまったのだろう。
市長の娘を助けてからもう何年も経つ。娘の父である彼の助けがあって、このばかでかい球場の跡地に出来た街の片隅で探偵事務所を開く事が出来た頃から? ──いや、事務所を開く前も、娘を助ける前も、この街にはずっと憂いが漂っていたと思う。
その原因は──探さなくても分かる。希望の無い日々をただ生きる糧にしがみつき、その日暮らしをするしか手段の持てない毎日。
ゆとりや豊かさ、などという言葉は人々の口から漏れる事は決してない。しかしこの街に住める者は幸せだと、ここから去らざるを得なかった者達は口々に人々は言う。……そうだ、少なくともここには“安全”だけはある。けどそれも俺からして見れば、見せ掛けだけの張りぼてにしか見えないと感じたことも一度や二度ではない。おおっぴらに銃をひけらかしでもすれば、セキュリティは警戒こそするだろうが、余程の事が無ければ彼らも動こうとはしない。
だから俺はいつも思う。ダイヤモンド・シティを出ようが出まいが、何処も同じだと。──しかし人々はこの街に憧れ、再び戻れるなら戻りたい、と希う者が大勢いるのが不思議だった。しかし、最近になってようやくそれが分かってきたような気がする。
探偵としてこの街で暮らすようになってから、連邦中を幾度と無く渡り歩いてきた。……何処も同じだった。小さな居住地に住む者達を脅かす存在──我が物顔で廃墟を占拠するレイダー達、そいつらと大して変わらないごろつき集団のガンナー、ヒトとは成らざる者として作られたスーパーミュータント……そして、俺。巷では人造人間と言われている、インスティチュートから来た──と行ってもそこが何処にあるのかすら俺も知らないのだが──やはりヒト成らざる者。
力で捻じ伏せる者達が現れ、人間らしい生き方と言うものがどの様なものなのか、今では人々の心からも失われてしまった。強い者は生き延びるために略奪、強奪、殺戮を繰り返し、そのような手段を持てない弱き者は日々そいつらに脅かされながら生き長らえる事しか出来ない。それを格差と呼ぶなら、人間らしい生き方なぞ到底無理な話だ。持つものは力と金で解決、持たざるものは日々の暮らしも精一杯──それが憂いとなって連邦中を覆っている。
そしてそれが、憂いのヴェールが剥がれる事は決してないだろう。人の格差も、力の格差も、覆っているもの取り除く事は最早出来まい。それほどまでに疲弊し、荒んでしまったのだ。大地も、そこに住む人々の心も。
命の安全も、明日の保障もままならない──自分だけが頼りな世界でも、それでも俺は人の側に居る事を望んだ。前市長の口添えがあったからこそもあるが、希望という空しい願いすら絶たれたこの世界でも、必死で生きている人々の力になりたいと思ったからだ。スクラップ置き場で目覚めた俺を親身になって助けてくれた人達への僅かな恩返しの意味もあったかもしれない。
連邦を覆う憂いを剥がす事は俺には無理だ。それでも人々の心に覆う憂いはほんの少し取り除く事が出来る。俺にはそれが出来る──そう、思ったから。
「おはよう、ニッキー」
「今日もいい朝だな、ニック」
バレンタイン探偵事務所から一歩出て、のんびり朝の散歩をしているだけでもあちこちから声が飛んでくる。日差しはたっぷりダイヤモンド・シティ全体を照らしており、中央の煙突が日差しを反射してキラキラと光っていた。
朝の挨拶をしているだけでもいい気分になれる。昔は俺が歩くたびに人は遠巻きから見ていたものだった。何処にいくにしても、何を買うにしても、この街の人達の目線に全身貫かれている気になったものだ。──しかし小さな探偵事務所を構えて数年、実績が認められたのか、はたまたこいつは危害を加えてくるような奴じゃないと認識されたのか──今では気さくに声を掛けて来る人達が増えた。ただ一名、気さくというより厄介な存在も居るのだが……
などと思いながら今日もタバコを一つ買おうと、ダイヤモンドシティ・サープラスに立ち寄ろうとした時だった。
「見つけたわよ、ニック。ニック・バレンタイン」
背後から甲高い声が耳朶──正確に言えばセンサーなのだが──に響きわたり、それが瞬時に誰の声かメモリーと……いや、照合する必要は無い。毎朝決まって……いやほぼ毎日か。彼女は俺の前に現れる。
「……ブン屋さんが朝から威勢のいい声出して、普通は眠くてしょうがないんじゃないかい?」
振り向くと、ややくすんだ赤いトレンチ・コートを羽織り、女性らしいがこれまたくすんだ色のくたびれたスカーフを首に巻いた、よれよれの端がめくれた帽子を被った女性が立っていた。肌はやや褐色で、顔にはそばかすが若干浮いているが目鼻立ちはすっきりしており、いわゆる美人の部類に入る。旧世界では女性が頬紅をしたり口紅をつけたりしていたらしいが、そういうものをやればもっと美人さが際立つだろうに、と俺は内心いつも思っていた。決して口に出す事はないのだが。
「今日こそ話してもらおうじゃない、ニック・バレンタイン。あなたがインスティチュートからやってきたという生き証人なんだからね」
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久々のFO4二次創作です。スカイリム二次創作メインのブログに載せるのは大変心苦しいのですが、今回はちょっと募集もあるので^^;
FO4プレイ者向けに書いてますが、上の文章はさわりの部分ですが、もしかしたら夏に新刊出せたら出そうかな、と思っているFO4の小説冒頭です。分かるとおり、ニック・バレンタインとパイパーの話です。いっておくがカップリングじゃないよ! そういうの全く求めてないからね!! 俺のニックさんに手を出すのは(以下略
まぁそれはおいておいて。
で、この新刊(予定)ですが、1月も終わる頃に早過ぎないかって思われそうですが、さっきも言ったとおり夏コミ受かったら新刊出せたらと思って書いてます。冒頭からは全然わかりませんが、FO4の始まる2287年10月23日の数ヶ月前を舞台としてますので111の人は出てきませんw最後にちょろーーっと出そうかな、とは思ってますが。
まぁ小説で新刊なんて13年ぶりの快挙(?)なんですが、その新刊の挿絵とか表紙とか誰か第三者の方に描いてもらいたいなー もらいたいなー(チラッチラッ)と考えてます。まぁ無理なのかもしれませんけど、
無理だったら自分で描かざるを得ませんが、FO4で絵を描いてる人ツイッターにたくさんいるしそういう人たちと交流しつつ作品作れれば楽しいだろうな、見たいな感じです。まぁ話のあらすじは頭の中にもう入ってますけど。
ツイッターではちょろちょろ話してはいるんですけど、誰も引っかかってこないし(まぁ中の人あまり有名でもないし友人少ないしな・・)寂しい思いしてます><;誰かパイパーとバレンタインしか出てこないけど描いてもいいよ! って人連絡下さい。お礼は新刊で。。としかできないですが、まぁゲスト的な感じで描いていただけたら嬉しいなぁと。
以上拙い募集ですが宜しくお願いします。
短い今週の更新になってしまいました;;
来週(今週?)はSkyrimの方で上げられたらいいなぁ。それでは。
注釈)今回のタイトル「デイ・トリッパー」は薬の名前じゃないっすよ(笑)
直訳すると「日帰り旅行者」ですが、ビートルズの歌のタイトルと同じ意味の「その日暮らし」という意味で使用しましたw
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久々のFO4二次創作です。スカイリム二次創作メインのブログに載せるのは大変心苦しいのですが、今回はちょっと募集もあるので^^;
FO4プレイ者向けに書いてますが、上の文章はさわりの部分ですが、もしかしたら夏に新刊出せたら出そうかな、と思っているFO4の小説冒頭です。分かるとおり、ニック・バレンタインとパイパーの話です。いっておくがカップリングじゃないよ! そういうの全く求めてないからね!! 俺のニックさんに手を出すのは(以下略
まぁそれはおいておいて。
で、この新刊(予定)ですが、1月も終わる頃に早過ぎないかって思われそうですが、さっきも言ったとおり夏コミ受かったら新刊出せたらと思って書いてます。冒頭からは全然わかりませんが、FO4の始まる2287年10月23日の数ヶ月前を舞台としてますので111の人は出てきませんw最後にちょろーーっと出そうかな、とは思ってますが。
まぁ小説で新刊なんて13年ぶりの快挙(?)なんですが、その新刊の挿絵とか表紙とか誰か第三者の方に描いてもらいたいなー もらいたいなー(チラッチラッ)と考えてます。まぁ無理なのかもしれませんけど、
無理だったら自分で描かざるを得ませんが、FO4で絵を描いてる人ツイッターにたくさんいるしそういう人たちと交流しつつ作品作れれば楽しいだろうな、見たいな感じです。まぁ話のあらすじは頭の中にもう入ってますけど。
ツイッターではちょろちょろ話してはいるんですけど、誰も引っかかってこないし(まぁ中の人あまり有名でもないし友人少ないしな・・)寂しい思いしてます><;誰かパイパーとバレンタインしか出てこないけど描いてもいいよ! って人連絡下さい。お礼は新刊で。。としかできないですが、まぁゲスト的な感じで描いていただけたら嬉しいなぁと。
以上拙い募集ですが宜しくお願いします。
短い今週の更新になってしまいました;;
来週(今週?)はSkyrimの方で上げられたらいいなぁ。それでは。
注釈)今回のタイトル「デイ・トリッパー」は薬の名前じゃないっすよ(笑)
直訳すると「日帰り旅行者」ですが、ビートルズの歌のタイトルと同じ意味の「その日暮らし」という意味で使用しましたw
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