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スカイリムの攻略とかあまり役に立たない日々のプレイ日記をだらだらかいていくつもりです。

雪と氷とドラゴンと。

   

夜の果てまで

 ──今も時々、夢を見る。
 僅かな手のひらの痛みと共に。


※今回の話はアダルト入ってるので段階入れておきます。
読みたい方は続きをクリックしてちょーだいな。




「……てっ」
 思わず言葉が口から漏れると同時に、目が開く。視界に移ったのは無味乾燥した見慣れた天井。……いや、見慣れてはいないな。思えばこの家──ドーンスター領内、ヘリヤーケン・ホールだ──に泊まったのは随分久しぶりなのだから。
 よじるようにして半身を起こし、横たえていた手──右腕を動かして手のひらを目前にぱっと開いてみせる。どこも異常はない。異常はないのに痛むということは──
「ん……ジュリアン、どうしたんですの」
 俺が起きたのに気づいたのか、傍らで寝ていたセラーナが薄目を開けてこちらを見る。寝ていたため照明が灯されていない状態で彼女の真紅の瞳がじっとこちらに向けられるのは長年付き合ってきても未だに苦手だったりする。
「……起こしちまったか」
 起こすも何も、彼女は寝てはいないのだろう。寝ているフリをしていただけかもしれない。
 数日おきの毎晩の行為──いわゆる“夫婦の営み”を終え、体力尽きて眠っていた俺を他所に、彼女はいつも最後まで付き合うかの如く一緒にベッドを共にしてくれていた。最もこういう行為が行われた時のみだったが。
 事が済んだ後の状態、すなわち衣服を一切着ていないセラーナは身を起こさず、ベッドに横になったまま俺を見上げるようにしてみつめてくる。俺はというと、サイドテーブルに置いてあるランタンに手を伸ばし、火を灯したところだった。
「痛い、という感じの言葉を発していましたわ。どこか痛むんですの」
 ──気づかれていたか。とぼけようかと思ったがすぐに、別段隠すことでもないだろうという意見に達した。
「いや。……何処も傷とかはないよ。ただ時々右手のひらが痛むような気がするだけさ」
 言いながら、掛け布団を肩までかぶっている彼女に右手のひらを見せてやる。セラーナは一瞥しただけで、ふぅん、と口を開かず声を出し、
「確かに何処にも外傷は見当たりませんわね……古傷の跡もありませんわ。それなのに傷むとは何かあったんですの?」
 セラーナは知らない様子だった。……無理ないか。彼女は入れられ、眠らされていただけなのだから。
 俺は再度ベッドにもぐりこみ、彼女の方へ身体ごと向けつつ、言った。
「ああ……鋭い針のようなものが貫通したんだ。セラーナを起こすために」
 え、と言い掛けた彼女の口が半開きになる。──そうだよな、知らないよな。
「君が眠らされていた、棺のようなものを起こす為に必要だったんだ。遺跡の最奥部で見つけた、サークルに描かれた中心にぽつんと置かれた台の上にスイッチがあってさ。普通に押しても何も起きないんだが、仕掛けを解いて、スイッチを再度押したら……」
 瞬間、激痛に襲われる。何が起きたのかと思うと、鋭く尖った巨大な針がスイッチの間をすり抜けて、俺の手をざっくり貫通していた。突き抜けた傷口から鮮血があふれ出すかと思いきや、不思議な事に全く血は流れなかった。
「その直後、怪しい光がサークルの溝から溢れ出してくるし、スイッチがあった台が動き始めて、地面に埋まっていた棺がにょっきり出てきて君が現れたのさ。……それからは君も知っての通り」
 セラーナは目を丸くしていた。やはり知らないのだ。
「でも……傷跡は全くありませんでしたわ」
 その通り。「そうなんだよな、スイッチから手を離した後はもう傷口なんてなかったんだ。貫かれた状態からなんとか手を引き抜いたと同時に傷口も塞がれたみたいでさ。……変な話だろ?」
 おどけて見せたが、セラーナはじっとこちらを見据え、
「……でもそれが、今でもこうして痛むんでしょう? 私を起こすのにそんな代償があったなんて知りませんでしたわ」
 言いながら、互いを覆う布団越しではあったが俺の右手をぎゅっと握り締めてくる。心配かけさせまいと、俺は笑ってみせた。
「セラーナが気負う事はないんだぜ。……時々こうやって、傷跡もないのに痛むのは刺された事を頭が覚えているからだろうけど、今となっちゃそんな事どうだっていい。……こうして一緒にいられるんだしな」
 言いながら枕の上を転がすように頭を動かして、セラーナの顔に近づく。しかしセラーナは納得できない様子で。
「私は気になりますわ。確か、……うっすらとしか覚えてないんですけど、あの時、ジュリアンが私の目の前に突っ立ってた足元に、骸骨がいくつか散らばっていたような気がしますの。それはつまり、あなた以外にも私を起こそうとした者はいたっていう事でしてよ」
 そういえば。──確かに足元に骸骨がいくつか散らばっていたな。スケルトンの残骸ではなかった。
「……ってことは、そいつらもセラーナを起こそうとスイッチ押して手を貫かれ……」
「それが致命傷で絶命したのかもしれませんわね。手の甲の骨が砕かれていたかはさすがに見てませんけど」
 ぞっとした。俺も一つ間違えればその中の一員になってたのかもしれないと思うと背筋が凍りつく。自分がセラーナを目覚めさせられたのはたまたまだったとでも言うのか。
「はは……ぞっとしない話だな。何で俺は大丈夫だったんだろうな」
 苦笑するしかなかった。セラーナはさあ、と言いつつも、
「……あなたは、他の人とは違いますから」
 ぽつりと言ったその中に、彼女が何を考え思って吐いた事だったのか──なんとなく分かる気がした。ドヴァーキンという伝説の存在だから、という訳ではない。
 何故俺が選ばれたのか。何故俺がセラーナを選んだのか。何故俺が彼女を守り、やがて彼女と結婚という契りを交わしたのか──
「なるほど、君の説を採るとなると、セラーナを起こすのは未来の旦那だって決められてたのかもしれないってことか? ヴァレリカはそんな事一言も言ってなかったけどな」
 違う、と言いたげに彼女は頭を横に僅かに振った。
「その説が有効なら、同族が起こした方がよほど理に適うんじゃありませんでして? けどそうじゃなかった。ジュリアンはドーンガードの一員だったし、私と敵対する者達の側についていた。けど私は……命の危険を冒しながらも再びあなたの側に行ったのは何故だと思いますの? 
 その時はまだ漠然としてわからなかったけど、今ならはっきり分かりますの。あなたは他の人とは違う。最初から私を嫌悪したり、敵対心を剥き出しにしたりしてこなかった。両親や同族と違って、私の意志を尊重してくれたのはジュリアンだけでしたから」
 それは別段、おかしい話でも何でもない。しかし彼女を取り巻く環境は違った。彼女は意思を持つ事を許されず両親の言いなりに、親の敷いたレールを歩き続けてきた。俺自身はセラーナの意思を尊重させたとか大層な事を言ったつもりはなかった。けど彼女にはそれが“他の人とは違う”と思ってくれたならそれでいい。過程はどうあれ、今の俺達は──結婚という契りを交わした男女なのだ。
「……そこまで言ってくれるなら、セラーナにも感じてもらいたいな」
 何をですの、と聞き返すセラーナの問いには返さず、握られ続けていた右手をそっと彼女の手から離し、俺は上体を起こしてすぐに彼女の上に覆いかぶさる。身体が興奮を覚えて少しずつ下半身に血流が溜まり、それを表すかの如く象徴が屹立していくのに対して心は落ち着き払っているのが自分でも不思議だった。
 セラーナは瞬間、面食らったようだった。さっきまで隣で寝ていた男が今は覆いかぶさっているのだから。
「俺の手に突き刺した針がどんなものだったのか、セラーナだって知りたいだろう?」
 都合のいい理由をつけて俺は今夜二度目の行為を行いたいと言っているようなもんだった。てっきり断られるかと思いきや、セラーナはジト目でこちらをにらみつけ、
「……つまり、こういうことですのね」
 言って突然、彼女は両手を伸ばして俺の首に絡ませてから一気に引き寄せ、唇を重ねる。互いの舌が口内でぶつかり合い、いやらしい音を立てながら貪るように求め合う。
 出会ってから、一度は離れるも再び砦で再開してからは長い長い間、共に旅を続けてきた。俺が助けたり、彼女に助けられたり。持ちつ持たれつやっていきながら、次第に心は惹かれあい、離れられなくなった。
 肌と肌がぶつかり合う。俺の興奮が伝わり、彼女の身体が上気していくのが分かる。
 手の痛みなんてどうでもよかった。それは見えないけど、証なのだ。セラーナを目覚めさせた手が、今では彼女を熱くさせ、昇らせていく。傷跡は目に見えなくても、それは俺だけに与えられた証。それはつまりこういう事だ──セラーナは俺のものなのだと。
 興奮の塊となったものを何度も何度も打ちつける。俺の手を貫通した痛みを彼女に感じてもらうかの如く。互いに喘ぎ、はぁはぁと息を弾ませながらベッドの上を泳ぐかのように身体を動かし、激しく求め合った。互いの肉体と体液が混じりあい、中で擦れながら泉のように溢れ、迸った。

 夜明けはまだ遠い。


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 実を言いますと、結婚話の後にこれを入れようと思ってたんですけどド忘れしてしまいまして、今更ながらショートショート的な感じで書いてみました。すいません。

 恥ずかしい話ですねえ。エロいですねえー
 え? こんなのぜんぜんエロくない? これまた失礼しましたw

 というか中の人結婚話おわったらあまあまラブラブ話はかかねーと言ってたじゃん! って思ってた人、ごめんなさい。

 今回の流れ、実を言うと夏コミ受かったら出そうかな、と考えているネタに繋がってたりしたりするかもしれません。受からないと意味ないすけど。
 今回は盆の後のコミケというのもあって、合否発表がまだなんですよ。今週金曜日なんですよ。もう緊張しまくりです><
 受かるといいなあ。スカイリムの本またセラーナとどばきんさんだけになりそうなならないような。とりあえずギャグですが。
 他キャラも出せたらいいなあと思ってます。シセロたんもまた描きたいけど今現在ネタが・・・

 なんかよくわからん話でごめんなさい。合否発表は分かり次第こちらでも載せます。それによりブログ更新の速度が遅くなったりするかもなので;;

 ではまた次回。次は金曜日更新だと思います。定期更新は木曜ですけど最近守れなくてこれまたすいません;;




おまけ。
 今回のタイトルは某本のタイトルまんま借りました。好きな本です。今回のどばきんとセラーナたんのように、性に溺れていく男女の悲喜こもごもな話ですね。スカイリムとは全く関係ないです。
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プロフィール

HN:
ジュリアン
性別:
男性
職業:
傭兵
自己紹介:
スカイリムはホワイトラン在住のドヴァキン。
現在のところ引越しする予定はなし。
中の人はヘタレですが一応同人誌作家。マイナーゲームの絵を描いてたり。
文章も多いですが一応絵の方専門。
スカイリムの絵とか描いたりフォトショでSSをレタッチしたりするのが好き。
スカイリムに影響されて2012年から英語の勉強を始め現在進行形で勉強中。
ラジオ英語を聴いているのだが、英会話教室に通いたいのに時間と金が無くて嘆いているとかいないとか。

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