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SkyrimとFallout4・76の二次創作メインブログです。 たまにMODの紹介も。
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03.29.05:17

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  • 03/29/05:17

03.12.22:14

Stuck With You

「……友情以上のものになれたらと思っていた」

 そんな事言われるなんて思ってなくて。
 俺がどもるように発した言葉に──彼はふふ、と笑って見せた。余裕があるな、と思うと同時にこちらの心情を見透かされたような、少しだけ悔しい感情が心の中をよぎる。
「そうだよな。……でも決してお前をからかったつもりじゃない。本当に、心からそう思っていたから。だから……」
 最後の方は尻すぼみになって言葉が消えた。おや、と思って顔を少しだけ彼の方へ向けると、彼──ネイトだ──は俯き加減で、額に手を当てて肩を揺らしていた。まるで泣いているようにも見えたので、
「お、おい……」
 俺が返事を言わないから傷つけてしまったのだろうか、と思った瞬間、それは杞憂に終わった。肩を揺らしながらネイトは、口からくすくすと漏れる笑いを堪えていた。
「おい、なんだよ、なんで笑うんだよ」
 思わず声を出すと、それが何の火付け役になったのか知らないが、ネイトはさらに声を出して笑った。置いてけぼりをくらった俺は憮然とするしか術がない。
「はは、ははは……すまない、マクレディ。お前を笑った……つもりじゃないんだ、ただ、その、そうだよな、って……くくく…」
「そうだよなって、何がそうだよななんだよ」
 一人で勝手に結論を出さないでもらいたい。そう反論すると、ネイトは目にうっすら浮かんだ涙を指で拭い、
「突然、同性である男から告白を受けて、普通に返す方がおかしいよなって。
 そう思ったら、ひどく自分がえらい選択というバトンをお前に渡してしまったんじゃないか、って思ってさ。……自分が言った事を取り下げて欲しいとか、冗談とかじゃない。本心から出た言葉だし、俺はずっとマクレディと一緒に居たいと思ってる。
 だから、今すぐにお前が答えを出す必要はないと思ってる。ただ、忘れないでほしいのは、今言った言葉は本心からだという事。それだけは忘れないでくれないか」
 ふっ、と浮かべる控えめな笑顔。……わかってないな。
 こちらはふぅと溜息を一つついて、
「もし俺が断ったら、そもそもここで終わりだな」
 言ってやると、明らかに狼狽したらしく困ったような表情を浮かべるネイト。先程まで笑ってた余裕はどうしたんだ、とからかいたくなるが──止めておいた。
「冗談だ。……別に俺は、あんたと離れる理由もないしな」
 心の中で嘘だと付け足す。実際──さっきは驚いてどもった返事しか言えなかったが、嬉しがっている俺も一部居るのは事実だ。嫌いになる要素はないし、好きになる要素は……これから先探していけばいい。
 一緒に居て居心地がいいのは確かであって、それが彼を喜ばせるならこちらとしても利害が一致している。それにネイトは……飯を作るのがうまいしな。
「ありがとう、嬉しいよマクレディ」
 顔を赤らめながらネイトは笑ってくれた。どきん、と胸が跳ね上がる。普段は見せない表情が、自分に向けられるのが特権を得たようで、悪くなかった。……ああ、くそっ、好きだなんて言われるなんて想像すらしてなかったのに。完全にネイトのペースに毒されたらしい。
 ひとしきり、互いに照れ笑いをした後にとりあえず居住地に帰ろうか、と促された。サンクチュアリ。いつもの場所。ネイトのかつての家がある場所。
 
 そしてそれから二か月後──物語は始まる訳だが。
 最初に言っておく。

「二か月何も起きてないなんて、フツー誰が想像する?」


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 約一年ぶりに文章を書いた気がする;;
 大分文章力が落ちてるのが目に見えて分かりますね;;酷いなこりゃ・・
 最近ずっと本業は絵の方をやってたせいで、文章はもうだめだこりゃ状態。

 さてのっけから話が始まりました今回の記事ですが、冒頭の文章はすべて今年夏コミに出そうかと思ってるパパマク新刊の冒頭部分です。
 前々からついったとかで呟いてる奴ですね。
 
 今回のコンセプトは、カップリング成立した後のネイトとマクレディの話です。カップリング成立したなら本来話としては一区切りというもので、中の人はあまりカップリング後の話とかは描く気はなかったんですけど、ネタが下りてきてしまったせいで、やむなくネタ帳に書き起こしてみたらまぁ悪くないな、という出来になったんで今の所決定稿になりつつあります。
 冒頭からわかる通り、今回はマクレディに焦点が当たってます。ネイトにスポットを当ててきた今までとはちょーとちがう感じですね。
 告白をされた側が、告白をした側ともんどりうったり試行錯誤をしながら、本当の居場所を探していく感じの話です。
 ちなみに、今回のブログ記事のタイトルはまんま新刊のタイトルになります。元々このタイトルを使う時点でネタが一気に浮かんだ感じなので。
 直訳すれば「君のそばを離れない」になりますが、元々この元ネタとなった歌は、それ以上の意味を含んだ歌でして……ああ、また歌からタイトルを取ってますね。気になる方は是非検索かけてみるとよろしいかと。

 FO4の話である時代(舞台?)が終わっても、それから先、ずっと長く生きていくことになろうとも、二人はこうであってほしい、という願いをつけたタイトルです。
 本来は夫婦に対して言う言葉なんだけどね! あはは!!

 まぁそういう事なので割と甘い話です。出てくるのはいつも通りの面々です。ちょっとコズたんが姑役になりつつあるのが中の人的に苦笑する部分ですけど。
 エロはないですけど、キスは多分あります。もうしょうがないですね。その先はまずないのでご安心を。前の本みたくその手前まではなるかもしれないけど・・・


 さて、最後にゲーム版FO76とFO4のSSでも貼り付けて終わりとしましょう。
 解説というコメントつき。

まづはFO76のマクレディさん。

 エンクレイヴ衣装を着てご満悦。
 現在レベル86まで上がりました。ほぼ4をほったらかして76ばっかりやってたせいです。
 昨年大晦日から始めてここまで一気にレベルが上がるとは中の人も思ってませんでしたが。
 ちっとも飽きず今に至ります。細々運営も頑張ってるのが見受けられるので、このままアプデと更新がんばってもらいたいですね。

 つづいてFO4のSS。

 ポーズMODでこんなのがあったので、火サスみたいな場所で撮るのがいいかもしれないと思い、わざわざファーハーバーまで出向いて崖付近で撮ってみたけどどうにも格好がつかないのでお蔵入りとなったSS。
 ネイトがマクレディをひょいと担いでる感じにも見える。まぁマクはヒョロガリだしな。
 アップで撮ると抱かれてる感じがしてよい。


 これまた別のポーズMODで。
 向かい合っている(上にネイトはマクレディの肩に手をまわしている)、という構図はなかなかないので撮ってて楽しかった。
 幸せそうに笑うマクレディかわいいな畜生リア充爆発しろ。


 ごく最近撮ったSS。
 スーパーマーケットのカートに乗れるMODが出たので、これはこういう構図を撮りたいと勤務中思っており、帰宅後すぐにMODをDLしSSを撮った。
 カートの中にはファンシーラッドケーキとマカロニ&チーズが山のように入っている。特段意図はなく、コンソールで追加するのに適当に決めたのがこの二つだけだった。
 入手後全部床に落とし(一つずつ落とす)、今度は一つずつ掴んでrefIDを調べ、メモに取った後マクレディとネイトのポーズを固定させその後、コンソール入手した食料品を一つずつカートに入れるように移動させて完成させたという、簡単なようで割と時間と手間がかかったSS。1時間半くらいかかったかな。動画に残しておけばよかった。
 ちなみにマクレディ単体ではカートに乗らないため、乗るモーションをした後に彼のAIを停止して今の位置に立たせている。本来はこうなる↓

 本来は二人乗りをしているのだが、それをネイトだけ下りた状態にさせ、マクレディは浮かせた感じになっている、といった体。
 邪道な乗り方だがMODなぞ邪道ありきなので・・。

 4は殆ど遊ぶたびにSSを撮って楽しんで終わる感じになりつつある最近のプレイスタイル。
 全然ゲームとしては遊んでませんね。クエストMODとかも入れたままほったらかしなのがいくつかあるんだけど・・

 SS講座を今度動画か何かで残したいと思っているが、なかなか手がつかない。まぁそんなもの欲しがる人もいないのかもしれないが。
 中の人はマクレディ専属カメラマンを謳ってるせいで、割と変なSS(コスプレ写真で言うネタ写)を撮るのが好きでたまらない。まぁ、元々カメコでしたからね。

 さて、長くなりましたが今月の更新はこれくらいで(最近月一更新ですごめん)
 4月からぼちぼち原稿再開となります。6月の洋ゲーオンリー、8月の夏コミという立て続けのイベントのためにですね・・まぁ需要があるかわかりませんが。

 6月の洋ゲーオンリーの新刊は、まだ考えてるところですが、もしかしたら・・・前に呟いて落書きを一枚載せたアレの本が出るかもしれません。


 それではまた、次回更新日に。
 詳細は続報を待て!(笑)

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