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SkyrimとFallout4・76の二次創作メインブログです。 たまにMODの紹介も。
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04.21.20:30

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  • 04/21/20:30

01.24.12:56

“Day Tripper”

 ──憂いがこの街を覆っている。
 そう感じたのは──果たしていつからだっただろうか。
 いつもと変わらない、変わり映えもない日々を送る中で、いつから自分はこの憂いの中に溶け込むようになってしまったのだろう。
 市長の娘を助けてからもう何年も経つ。娘の父である彼の助けがあって、このばかでかい球場の跡地に出来た街の片隅で探偵事務所を開く事が出来た頃から? ──いや、事務所を開く前も、娘を助ける前も、この街にはずっと憂いが漂っていたと思う。
 その原因は──探さなくても分かる。希望の無い日々をただ生きる糧にしがみつき、その日暮らしをするしか手段の持てない毎日。
 ゆとりや豊かさ、などという言葉は人々の口から漏れる事は決してない。しかしこの街に住める者は幸せだと、ここから去らざるを得なかった者達は口々に人々は言う。……そうだ、少なくともここには“安全”だけはある。けどそれも俺からして見れば、見せ掛けだけの張りぼてにしか見えないと感じたことも一度や二度ではない。おおっぴらに銃をひけらかしでもすれば、セキュリティは警戒こそするだろうが、余程の事が無ければ彼らも動こうとはしない。
 だから俺はいつも思う。ダイヤモンド・シティを出ようが出まいが、何処も同じだと。──しかし人々はこの街に憧れ、再び戻れるなら戻りたい、と希う者が大勢いるのが不思議だった。しかし、最近になってようやくそれが分かってきたような気がする。
 探偵としてこの街で暮らすようになってから、連邦中を幾度と無く渡り歩いてきた。……何処も同じだった。小さな居住地に住む者達を脅かす存在──我が物顔で廃墟を占拠するレイダー達、そいつらと大して変わらないごろつき集団のガンナー、ヒトとは成らざる者として作られたスーパーミュータント……そして、俺。巷では人造人間と言われている、インスティチュートから来た──と行ってもそこが何処にあるのかすら俺も知らないのだが──やはりヒト成らざる者。
 力で捻じ伏せる者達が現れ、人間らしい生き方と言うものがどの様なものなのか、今では人々の心からも失われてしまった。強い者は生き延びるために略奪、強奪、殺戮を繰り返し、そのような手段を持てない弱き者は日々そいつらに脅かされながら生き長らえる事しか出来ない。それを格差と呼ぶなら、人間らしい生き方なぞ到底無理な話だ。持つものは力と金で解決、持たざるものは日々の暮らしも精一杯──それが憂いとなって連邦中を覆っている。
 そしてそれが、憂いのヴェールが剥がれる事は決してないだろう。人の格差も、力の格差も、覆っているもの取り除く事は最早出来まい。それほどまでに疲弊し、荒んでしまったのだ。大地も、そこに住む人々の心も。
 命の安全も、明日の保障もままならない──自分だけが頼りな世界でも、それでも俺は人の側に居る事を望んだ。前市長の口添えがあったからこそもあるが、希望という空しい願いすら絶たれたこの世界でも、必死で生きている人々の力になりたいと思ったからだ。スクラップ置き場で目覚めた俺を親身になって助けてくれた人達への僅かな恩返しの意味もあったかもしれない。
 連邦を覆う憂いを剥がす事は俺には無理だ。それでも人々の心に覆う憂いはほんの少し取り除く事が出来る。俺にはそれが出来る──そう、思ったから。

「おはよう、ニッキー」
「今日もいい朝だな、ニック」
 バレンタイン探偵事務所から一歩出て、のんびり朝の散歩をしているだけでもあちこちから声が飛んでくる。日差しはたっぷりダイヤモンド・シティ全体を照らしており、中央の煙突が日差しを反射してキラキラと光っていた。
 朝の挨拶をしているだけでもいい気分になれる。昔は俺が歩くたびに人は遠巻きから見ていたものだった。何処にいくにしても、何を買うにしても、この街の人達の目線に全身貫かれている気になったものだ。──しかし小さな探偵事務所を構えて数年、実績が認められたのか、はたまたこいつは危害を加えてくるような奴じゃないと認識されたのか──今では気さくに声を掛けて来る人達が増えた。ただ一名、気さくというより厄介な存在も居るのだが……
 などと思いながら今日もタバコを一つ買おうと、ダイヤモンドシティ・サープラスに立ち寄ろうとした時だった。
「見つけたわよ、ニック。ニック・バレンタイン」
 背後から甲高い声が耳朶──正確に言えばセンサーなのだが──に響きわたり、それが瞬時に誰の声かメモリーと……いや、照合する必要は無い。毎朝決まって……いやほぼ毎日か。彼女は俺の前に現れる。
「……ブン屋さんが朝から威勢のいい声出して、普通は眠くてしょうがないんじゃないかい?」
 振り向くと、ややくすんだ赤いトレンチ・コートを羽織り、女性らしいがこれまたくすんだ色のくたびれたスカーフを首に巻いた、よれよれの端がめくれた帽子を被った女性が立っていた。肌はやや褐色で、顔にはそばかすが若干浮いているが目鼻立ちはすっきりしており、いわゆる美人の部類に入る。旧世界では女性が頬紅をしたり口紅をつけたりしていたらしいが、そういうものをやればもっと美人さが際立つだろうに、と俺は内心いつも思っていた。決して口に出す事はないのだが。
「今日こそ話してもらおうじゃない、ニック・バレンタイン。あなたがインスティチュートからやってきたという生き証人なんだからね」



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 久々のFO4二次創作です。スカイリム二次創作メインのブログに載せるのは大変心苦しいのですが、今回はちょっと募集もあるので^^;

 FO4プレイ者向けに書いてますが、上の文章はさわりの部分ですが、もしかしたら夏に新刊出せたら出そうかな、と思っているFO4の小説冒頭です。分かるとおり、ニック・バレンタインとパイパーの話です。いっておくがカップリングじゃないよ! そういうの全く求めてないからね!! 俺のニックさんに手を出すのは(以下略

 まぁそれはおいておいて。
 で、この新刊(予定)ですが、1月も終わる頃に早過ぎないかって思われそうですが、さっきも言ったとおり夏コミ受かったら新刊出せたらと思って書いてます。冒頭からは全然わかりませんが、FO4の始まる2287年10月23日の数ヶ月前を舞台としてますので111の人は出てきませんw最後にちょろーーっと出そうかな、とは思ってますが。
 まぁ小説で新刊なんて13年ぶりの快挙(?)なんですが、その新刊の挿絵とか表紙とか誰か第三者の方に描いてもらいたいなー もらいたいなー(チラッチラッ)と考えてます。まぁ無理なのかもしれませんけど、
無理だったら自分で描かざるを得ませんが、FO4で絵を描いてる人ツイッターにたくさんいるしそういう人たちと交流しつつ作品作れれば楽しいだろうな、見たいな感じです。まぁ話のあらすじは頭の中にもう入ってますけど。
 ツイッターではちょろちょろ話してはいるんですけど、誰も引っかかってこないし(まぁ中の人あまり有名でもないし友人少ないしな・・)寂しい思いしてます><;誰かパイパーとバレンタインしか出てこないけど描いてもいいよ! って人連絡下さい。お礼は新刊で。。としかできないですが、まぁゲスト的な感じで描いていただけたら嬉しいなぁと。
 以上拙い募集ですが宜しくお願いします。

 短い今週の更新になってしまいました;;
 来週(今週?)はSkyrimの方で上げられたらいいなぁ。それでは。


注釈)今回のタイトル「デイ・トリッパー」は薬の名前じゃないっすよ(笑)
 直訳すると「日帰り旅行者」ですが、ビートルズの歌のタイトルと同じ意味の「その日暮らし」という意味で使用しましたw

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01.07.23:25

静寂(しじま)の中で目覚めた者は。

 嫌でも視界に入ってくる。
 まるでスクリーンの向こう側の世界みたいに映し出された、目前での出来事。
 向かうようにして、やや間が離れた所に細長い、宇宙船のシェルターのような物が置かれ、その中には自分と同じような格好で目を閉じている女性の姿。
 静かな均衡が突如として奪われ──朦朧とする意識の中、目に飛び込んできたのは、女性の入ったシェルターの蓋が開き、その腕から何かを奪うようにひったくる数人の姿。
 女性が何かを叫んでいる──直後に彼女の表情はぴくりと動かなくなった。もう一人の仲間が女性の胸に何かを突き刺している。

“───そんな! 嘘だ!!”

 と、叫ぼうとした……が、口は開こうともしなかったのだ。
 ただ何も出来ない自分、この場所から身動き一つ取れない自分、目をぐりぐりと動かす事しか出来ない自分に苛立ちと、歯痒さで頭が煮えくり返りそうだった。
 今すぐ彼女の側に行きたい。それなのに。
 何故。何故俺の足や腕は動かない? 何故俺の頭は動かない──?!
 刺された箇所から血を流して絶命している女性の顔を見ながら、俺は俺の意思に反して動こうともしない身体に苛立ちながら──事もあろうに俺はまた意識を失ってしまったのだ。
 見るな、寝ろ──とでも言わんばかりに。

 次に目が覚めた時は、ビービー鳴く電子音によってだった。
 瞼が開き、視界に自分の状況が飛び込んでくる。──すぐに違和感に気づく。
 蓋やそこら周りを覆っていた氷が溶けており、辺りは水浸しだったのだ。身体はその水に濡れ冷たく冷え切っており、身を震わせながらも俺はシェルターの蓋を重く動きにくい右手で押すと、ぐい、と難なく開くことができた。
 ある程度開くと油圧によって上まで持ち上がる構造になっているのか、完全に蓋が開くと、これまた重く動きにくい足を持ち上げ、通路のような床にすとん、と両足を落とす。
 そして目の前には、死んだ女性の遺体。……微かな記憶を辿ると、俺は彼女が殺される場面を見ていた。そして俺は彼女を知っている……気がする。それなのに……思い出せない。
「……誰、だっけ?」
 呟いた時、ふっ、と女性の生前の面影が脳裏を掠めた気がした─直後。
 突如ずきっと頭に激痛が走ったのだ。あまりに突然すぎて、
「てっ……!」
 思わず両手で頭を抱えてしまう。まるで思い出させまいと身体が訴えているようだった。それはまるで、親しい身内を失った事を必死に認めたくないような……身内? 彼女が身内だったって? 
 顔を上げ、再度女性の顔を見る。……朧げながら、彼女が殺された瞬間を思い出す事ができた。手に抱えた何かを渡すまいと必死で抵抗するも、数人いた者のうちの一人に、ナイフで一突きされて死んでしまった状況を。
「彼女の手に抱えられていたのは──何だったんだろうな」
 彼女が自分の何だったのか、それだけは思い出そうとしても思い出す事が出来なかった。……と、いうか、自分が何故ここに閉じ込められていたのか、ここに来る前は自分は何をして、どういう生き方をしていたのか、それすら思い出せない。自分の名前すら思い出せなかった。
 どれ位長い間、このシェルターに閉じ込められていたのだろう。ここから早いところ出た方がいいのは間違いなさそうだ。人の気配はまるでしないが、先程から室内に響くビープ音を聞いているだけで頭痛が更に悪化しかねない。
 とりあえず頭を片手で押さえながら、俺は覚束ない足取りで通路のような道を歩いていく。
 自分が入っていたシェルターの隣にも、そして殺された女性が入っていたそれの隣にも、同じようなシェルターが数十と並んであった。中を覗き込もうとするとあまりの様子に目を疑う。
 中には人が入っていた。しかし自分と同じではなく、顔には霜が張り、生気のない真っ白い顔をした人たちばかり。……いや、俺もこうだったのだろう、装置が何らかの故障で氷が溶けなかったら、今も彼ら同様こうして眠り続けていたのかもしれない。
 彼らを眠りから起こす事は出来なさそうだった。ここのシステムがどうなっているかなんて分からないし、自分で操作出来るとも思えない。ずっと鳴り続けているビープ音からすると、ここを管理している人の気配もない。つまり自分のシェルターがたまたま故障して、たまたま氷が溶けて目が覚める事が出来たのはおおよそ奇跡的な事かもしれない。他の人たちは永久にここに眠らされたまま、生きたまま死に続けるしか出来ないのだ。
 自分だけ助かったのか、という嬉しくもない感情が沸いた。誰も居ないという事は、自分が誰なのか思い出す事、思い出させてくれる協力者も居ないのだ。
 とりあえず俺はもう一度、自分が眠っていたシェルターに戻って何か手がかりはないかと辺りを探す。……と、シェルターの内蓋に、名前と生年月日が打ち込まれてあるプレートがあった。
「名前は──“ジュリアン”生年月日は2052年、9月23日生まれ」
 ジュリアン……その名前を口にした途端、頭に微かに光が灯った。

『あなたの目、青くて素敵。その目に惚れたのよね』

 閃光のように瞬いて、瞬時に散ったその記憶の断片に映っていたのは、俺の目前で死に顔を晒している女性だった。そして、彼女の腕には小さな赤ん坊が。
「ジュリアン、が、俺の名前なのか……」
 頑張ってみたが、それ以上は何も思い出せなかった。
 でも恐らく、記憶に出てた赤ん坊が、もし俺の脳裏に残っている、彼女の腕から奪われたものだとしたら。
 それを取り戻す事で、俺は自分が何者だったのか分かるかもしれない。自分のためにも、そして──名前も素性も思い出せない、死んでいる女性のためにも。
 この場所から出なければ。そして探すのだ。奪われたものを取り戻すために。自分の記憶を取り戻すために。

 どういう経緯で入ったかは全く思い出せないままだったが、幸いこの建物はさほど広くなく、部屋には殆どシェルターが置かれているだけだったのもあって、この施設の入り口らしき昇降機のある場所までは難なく辿り着く事がが出来た。途中死体がいくつも転がっており、その死骸を啄ばむ巨大なゴキブリに遭遇したりもしたが。
 あんな巨大なゴキブリ見た事も無かった。そして何故か不思議な事に、俺はそれを冷静に叩きのめす事が出来たのも以外だった。途中この施設の警備員らしき者の死体から10mmピストルを頂戴し、何度か手がぶれたものの難なく銃で倒すことが出来たのも、不思議だった。俺は生前──いや、記憶があった頃だ──一体どういう仕事をしていたのだろうか。
 そんなこんなで昇降機前に着くと、スイッチがある手前に倒れている死体の腕に見慣れぬコンパクトデバイスが着いている。骨と皮だけになっていた死体から取り外し、自分の腕に嵌めてみて起動ボタンを押してみると、ウィィン、と電子音と同時に画面に文字が映し出された。幸いな事にまだ動くようだった。
 どうやらこの機械と昇降機は連動しないと動かないようで、腕の装置から伸びているケーブルと、昇降機のスイッチ付近のプラグへ繋ぐと、あっさりアクセスに成功し昇降機が降りてきた。
「降りてくる……? という事はこの施設は地下にあるのか」
 地下にこんな施設があったなんて驚きだった。一体この施設は何のために作られ、そして俺はどうやってこの施設に入ったのだろう。思い出せない事ばかりだが、外に出れば何かしら思い出すきっかけはある筈だ。
 ひとまずこの腕のデバイスが何なのか弄ってみると、Pip-boyという携帯型端末らしく、所有者を助けてくれる機能がいくつかあるようだ。所有者は骨と皮になっていたし、持って行っても大丈夫だろう。
 昇降機が降りたと同時に囲っていたフェンスが開き、俺は中に入って昇降機を上げるスイッチを押した。ごぅん、と音を立てて昇降機が地表を目指して上がっていく。
 この先に何があるのか、俺は不安と期待を半々に併せ持ちながら──昇降機は地表への扉を開いた。

 それが俺の、この荒廃した世界を生き抜く長い旅の始まりだった。
 記憶の大半を無くし、最後に残った記憶の断片である赤ん坊の存在を探すべく……


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のっけから何も言わずすいません。
Fallout4の冒頭に自分なりのアレンジを加えてみたものですwまだプレイしていなかった人が見たら意味不明ですが、正規の設定にちょっとネタを加えています。

で。
FO4のジュリアンさんです。

これは先程の小説(?)にもあった昇降機。この上にいくとウェイストランドにいくというもの。
最後のキャラ設定が出来るときのSSですな。中の人PC版プレイしてますが、グラボが相変わらず古いため画質はまずまずといったところでしょうか。


111から出た直後。
この後もSSたくさん撮ってますがあまりいいのがない(大体ネタになりそうなので台詞全般を撮ってるので・・w)のでこれくらいしかw
コンソールはスカイリムとほぼ同じなので馴染みやすいです。

現在レベル21。レベルは無限に上げられるので楽しいですねw
とりあえず拠点を作ったり旅ったりいろいろやってます。

で。
元設定の主人公は妻子ある男性(もしくは女性)がプレイヤーですが、
自分のキャラクターの位置づけはちょっと変えてます。まぁ、妻子がいる(奥さんは死んだですが)のは同じですが、
小説同様に記憶を失っている設定にしていますwシャイフォでいうマックスですな(笑)
自分の荒野での生き延びる生命力や戦闘力に自分自身が驚いてる、そんな感じ。
まだメインクエ終わらせてないし最後どうなるか色々関わった何かで変わるみたいですが、そういうのも含めて見ていきたい&書(描)いていきたいですねえ。

そういう意味不明なFO4二次創作第一弾でした。スカイリムじゃなくてごめんなさい。でもFO4ものすごく面白いです。スカイリムやりたいのにFO4ばっかりやってますw
そういう状況を汲んで頂ければ。


ああああしまった!! 最後に。
2016年明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをどうぞ宜しくお願いします。

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